表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女装王子  作者: 岸野果絵
それぞれの事情
18/30

扉の前にて

第二王子は寝室の扉の前に立っていた。


今日は第二王子とお嬢様の婚礼だったのだ。

豪華な花嫁衣装を身にまとったお嬢様はとても美しかったが、その表情はうつろだった。

お嬢様の瞳は何も映していないようだった。

第二王子の姿すら映していなかった。


第二王子はわかっていた。

館でのお嬢様の様子を考えれば、こうなるであろうことは簡単に推測できたのだ。

第二王子は何もかも承知で、この縁談をすすめたのだ。


それでも、いざ、こうなってみると、辛かった。

あの日、お嬢様はとても楽しそうに兄と霊獣の話をしていた。

もう二度とあの笑顔を見ることはできないかもしれない。


第二王子は大きく息を吐くと、扉に手をかけた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ