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どんぐりの過去

なし

予餞会もといキャンプファイアーはお笑い芸人志望のめんめんが頑張ってくれるそうなので安心だ

それに生き甲斐を感じる人もいる

学級委員じゃなかった学級幹事が夕食後 19時、体育館酒豪・・・飲み屋かい

体育館集合とのこと

む、んんんんん、なぜ体育館なのだ

外で盛大にキャンプファイアーなのでは

出し物での音響準備の関係、それから火の後始末の関係から

室内で簡易キャンプファイアーらしい、どんぐり曰く

大きな木の枝にろうそくをともすらしい

なんだかよくわからんがまあいっかと部屋に戻る

部屋中央の窓から深い森と山が見える、あいかわらず大きな単山だ

あの頂上は景色がいいのだろうな

ぼんやりとたたずみ考える、部屋の電氣をつけていないので

よけい夕闇を感じる、この薄暗さが好きだなあ

しばらくその景色にみとれていると

どんぐりが遅れてはいってきた、手には缶コーヒーを持っている

暗がりの中、ポイッと投げるコントロールもばっちりだ、缶は温かい

どんぐりも一緒に無言で夕闇を見る

長いながらもあっという間の3日間であった

なんだかこれでもう大学生活が終わりのような感じである

どんぐりが情報、情報と言って今日のファイヤーについて話す

文学部のみで教育学部は、第二体育館で行うそうだ、いくつ体育館あるのか。

毎年、なかなか趣向が凝らされたものらしい今後の文化祭などのイニシアチブをとる

仕切りや家業の出現だそうだ、まあ一般学生には大学入学しての発散なんだろうね

忘れていたけど合宿の終わりとね

どんぐり、ひとしきり話して急に黙る

夕暮れがつつむ山の端に、太陽が沈んでいく

そうだよな都会ではこんな風景見れらないよな

なんだかノスタルジックな感じ

太陽が沈むのをながめながら突然どんぐりが話し出す

どんぐりは、親の反対を押し切って今の大学を受験したこと

どんぐりの父親は先ほどのもんかじゃないけどキャリア官僚らしい

野暮なのでどこかは聞かない

両親はぜひどんぐりにもT大にすすんでほしかったらしい

学力的にも、もちろんどんぐりはその実力は十分兼ね備えていたそうだ

そりゃそうだ、聞けば家庭教師に進学塾、そうとう小さい頃から勉強してきたらしい

私とは大違い、小、中も私ですら聞いたことのある名門私立。高校は別なところらしいが

しかし、どんぐりはいとこのおじさんの影響で進路を変えたそうだ。

そのおじさんは、一匹オオカミのライターらしい

自分にはないものを持っているおじさん

やはり人間、自分にないものを欲しくなるものか

マスメディアで生きてみたい、そう考えたそうだ

親戚のつまみもの、おじさんはうちの大学らしい

ただなんやかんやいっても報道、テレビ、出版関係には本学は大きく力があるらしく

毎年多くの卒業生をマスメディアに送り出しているらしい。

今までのいろいろな事を乗り越えてどんぐりは今ここにいる

どんぐりはこれからは自由なのか、これからもつらい道なのか、そして私はどうなのか

そんなことを考えながら暮れゆく真っ赤な夕日を見ていた

山の端に光が吸い込まれるように消えた

しーんとして、暗闇がつつむ

なし

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