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結婚できない男

なし

やっとみんなが落ち着き教授おもむろに

「もんかから、きたんだけどね」何を言っているんだ、言葉がわからない

門か、どこの門だ、家の入り口のことだろ

すごい顔でどんぐり、私の足ももをつねっているいてええよ

声がでない、結果的にでなくてよかった。おしりからもね。

どんぐり表情を変えずにこちらを向かずに「文部科学省」

と小さな声、口が開いていない、あんたは腹話術師か尊敬する

なんでもできるな

今度はゆっくり、さっきより口を開けず「文部科学省の略」スーパー腹話術師。

むむっ、教授に氣づかれたかと思いきや

教授、前の方から順に何か配っている

「元のやつなんだけどね、新しいのまだなくて」

と断りながら名刺を配っている

なんだなんだという間にうちらにも配られる

ほんとだ、どんぐりの言う通りちゃんと文部科学省とある

ちなみに住所は、東京都千代田区霞が関 三丁目二番地二号 文部科学省

むむ泣く子も黙る東大卒、しっけい、キャリア官僚か無知な私もピンときた

さっきより長めの腹話術で、どんぐり

「霞ヶ関のお方でそうとう偉い。うちの大学もはくをつけるのと、

 監督官庁の文科に恩を売るのもあって、万々歳で受け入れているらしい」

聞きながら、教授を観察

紺の細いネクタイ、爽やかな髪型、柔道をやっていたのか、背が高く、肩幅がひろい

足下はとがった革靴高級そうな金のない私でも高いと感じるもの。

そして、文学論について全体に話している、語り口はキザだが

さすがに東大出のキャリアだけあって

講義の内容はなめらか時々英語が混じる曰く

キャッチアップしないと・・、・・・クリエイトに、そこをリフレクションして・・

嫌みさはなく自然だ、経済界とも交流があったのか、社長らの懇親会で

相手していたのかばんばん東大、京大、ハーバード、マサチューセッツの論文がでる

マサチューセッツなんて、舌をかみそうだ

よくすらりと言える、しかしながら毎度毎度で言い慣れているんだろう

まあ、しかしながら、これだけ嫌みをいいながら私は自分で感心していた

まず、論文などの中身を私でさえイメージできるように解説している

また、何分かにいっぺん、まわりと意見の交流をさせる

これは寝せないためかと思ったが

本人曰く、考えをどんどんアウトプットさせるためだという。うううんそういうものか

名だたる社長相手もありお客様が満足して帰っていただくよう

また、自分の知名度をあげるためもあるのか、はたまた勘ぐり過ぎか

うーん、大学で何を学ぶかとか、私の人生とはなんて

いろいろ話を聞くうちになんだか

少し明確な指針ができたような氣がする、あくまでも氣だが

私をそのように感じさせる

やはり東大。すごいと思った

しかしながら、大学をやめようとかいいかげんに生きようと

考えていた私にとってはすごい巡り合わせ。

実は、私は宝くじにあたったこともないし、懸賞もあまり当たらない

が大学入試で人生の運を使い果たしかもしれない

そして、今回のクラス組みも大学入試に付随した運だったのかもしれない

しかしまあ、これはこれは人生の3大メインイベント

進学 就職 結婚の1つめが運かよ

っていうか3大イベントってこれでよかったか

ということは行く末は無職で結婚できない男か

なんか最近、テレビでそんな番組やってなかったか、まあいっか

なんてことを考えながらぼんやりしていると、もんかの授業は終わった

なし

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