釣りのベスト
なし
誰かに激しく起こされる。横になったら眠ってしまった。
どんぐりさすがだ。まあ、このまま眠りについてもよかったが・・・
高3の時、パチンコの日のお楽しみ抽選会でもらったやくざな金時計をみる
もちろん金メッキ。
あらら、時間があと5分しかない。
それより、どんぐりなんちゅう、格好だ。
ジョギング、マラソンではなく。それは、アウトドアか、
そのポケットがいっぱいのベストは何。
釣りのライフジャケットのようだ。
本人は、そのポケットの道具を解説したいらしいが
時間を理由にパスをした。
まあ、はっちゃきあたりに説明すれば彼も満足だろう。
さすが、どんぐり、裏出口から出る。
見れば、グランドは宿舎斜面を下ったすぐだ。
それにしても山の中腹だけあって斜度がきつい。
人が蟻のように群がっている。あの白いテントが受付か。
みれば、何組かの人だかりは、もう森の方に向かっている。
13時30分になったか。裏口を通らなかったらもっと
時間がかかったことだろう。どんぐりに感謝だ。
あのベストはいただけないが・・
それにしてもすごい人だ。オハラを見つけれるか。
またまた例の虫が騒ぎ出す。どうする。やめるか。急速にめんどくなった。
他の女子もこちらを見てそわそわしている。まだ、メンバーを見つけられないのか。
なぜ、男子を誘う。
近くを突然。大音量でゴッドファーザーのテーマが。
驚く。なんだ。みればどんぐり携帯に出る。
どんぐり、なんちゅう着信音よ。あんたはマフィアか。イタリアか。シチリアか。
そんなことおかまいなく。もしもし、ああこっちこっちと手を振っている。
向こうから見覚えのある人々が、おいおいどんぐりいつの間にはっちゃきと
番号交換した?よくわからない。
「おそい」はっちゃきの一言。この人はしゃべらないが重みがある。
しかし、服を見て驚いた。そんな服があるんだね。
スカートみたいなジャージをはいている。
どんぐり曰く、山ガールズらしい。それは、何。何かのグループ。
ぽかんとしていると笑いながらはっちゃきが、山に上るのがはやってるんだよ。
と、ばかにしたように言う。褒めてもらいたかったのか。理解に苦しむ。
こっちだって、釣りのベストだぞ。と言いたかったがそこはいじらないらしい。
オハラも、スポーツ系のジャージだ。ウインドブレーカーも爽やかな感じ。
スタイルがいいのでよく似合う。少しどぎまぎした。
学生課に受付に行く。あらかた出発したらしい。
よっしーがいる。言葉は出さないが、よく相方見つけたな。
チェッ。第一関門クリアかよ。という態度。わかりやすい。
なし