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異世界転生 〜七つの罪を喰らい、神々をも超える魂喰いの転生者〜   作者: るの 。


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第6話 〜妖精女王の謁見〜

俺は勝利を確信しているが警戒は怠らなかった。


戦闘で1番重要なのは相手の様子を見て行動パターンを幾つか考え、どんな行動でも予測し心理を読み対処出来るようにすることが大切だ。


先に攻撃を仕掛けるのも有りだが、そんな戦いは面白くない。俺は叡智之瞳(ウリエル・ルクス)を常時発動させるのは辞めて、自身の実力だけで勝負する事にした。


(流石に叡智之瞳(ウリエル・ルクス)を常時発動なんてしてたら、全ての行動が未来予測されて丸わかりで戦うなんて俺の経験にもならないしな)


「生意気な人間め、死んでも知らないからな!」


妖精族(エルフ)のリーダー格は何故か、ルクスを人族(にんげん)と勘違いしていた。


それもそのはず、妖精族(エルフ)は基本森林から出る事もなく外の世界を全くと言って良い程知らないのだ、それに妖精族(エルフ)の棲家に訪れる事が多い種族は基本人族(にんげん)だからだ。


妖精族(エルフ)達は吸血鬼族(ヴァンパイア)を実際見た事が無く、昔の情報だけでしか知らない。

吸血鬼族(ヴァンパイア)は基本人族(にんげん)と容姿が似ていて、今の時代の吸血鬼族(ヴァンパイア)は太陽を克服し適合している為、太陽を浴びても何とも言わないルクスを人族(にんげん)だと勘違いしているのだ。


(なんか、勘違いしてるみたいだけど…まぁいいか)


先制攻撃を仕掛けたのは妖精族(エルフ)のリーダー格だった。

遠距離攻撃でてっきりやってくるかと思っていたら、ルクスの方へ走って行き幾度と殴る蹴る等の攻撃をしてきたが、ルクスは行動を完璧に見極めて躱していった。


(こんなもんか、接近戦できたから有利な方へ来たと思ったが…明らかな実力差が出てるな。俺はまだ転生したばっかりなのに、身体の使い方が良くわかる。自然と思うように身体が動く)


内心そんな事を思いつつ、相手の拳を躱して手首を掴み自分の方へ引き寄せ鳩尾に思いっきり拳を入れ相手が腹を押され前屈みになっている隙を狙い髪の毛を鷲掴みし顔面に膝蹴りを入れた後に手を組んで後頭部目掛けて勢い良く振り下ろした。


「グ…ッ!!」


「まだ俺と勝負続けるか?」


リーダー格は後頭部へダメージを諸に喰らったせいか地面に倒れて立てずにいた。


周りにいた妖精族(エルフ)達は驚愕した表情で俺を見ていた、勝つだろうと余程期待していたのだろう。

残念ながら勝つのは俺だよ、最強種なんだからさ。


「ク…ッ、なんで人族(にんげん)ごときに…」


「何かさ勘違いしてるみたいだから言うけど、俺は吸血鬼族(ヴァンパイア)なんだけど?さっき血液を使って装備生成してたのに気づかなかったの?」


「血液で…昔読んだ本に血魔法を操ると書いてあったな…」


吸血鬼族(ヴァンパイア)は血魔法使って色々出来るって訳よ、普通の人族(にんげん)とは違うって早く気付けばこうはならなかったよ。普通の人族(にんげん)には血液操作なんて無理だし」


「確かにそうだな、私はまだまだ経験が浅いようだ…」


「んじゃ、約束通り妖精女王に会わせてもらうからな」


「わかった、約束通り案内する事にしよう」


妖精族(エルフ)のリーダー格に妖精女王の所まで案内してもらっている途中、街を眺めていると王都と変わりないくらい発展しており、街の人々はすごく楽しそうに暮らしていた。


数十分くらい経ったくらいに物凄い豪邸が見えてきた、ここが妖精女王の住んでいる家らしい。無駄に広くて困ったりしないのだろうか、リーダー格の後ろをついて行き中へ入るとてもシンプルで白色を特徴とした豪華な内装だった。


「うわ、…めっちゃ豪華やん」


「それがどうした?妖精女王なのだから当たり前だろ」


「いや、まぁ…うん。そうだけどさ」


「まぁいい、早く妖精女王に会いに行くぞ」


少し歩いた先に大きな扉のある部屋に案内された。


俺は妖精女王がどんな人物なのかが気になった、良い人だといいんだが…交渉とかもきっとあるだろ。教えて貰う為にはそれなりの代償が必要だ。そこは覚悟してるつもりだ。


そんな事を思っていると大きな扉が開きリーダー格に中へ通された、目の前には玉座に座った妖精女王がいた。


リーダー格と俺は片方の膝をついて屈み頭を少し下げた。


「頭を上げよ、来客のようじゃな」


「はっ!警備中に不審な者2人を確認した為、話を聞くと精霊魔法を教えて欲しいとの事でここまで案内しました」


「ほう、汝は何故精霊魔法を扱いたいんだ?」


「俺はただ強くなりたいだけです、大切な人達を守れるようになるように」


「なるほど、そういうことか。ん?待て、汝の身体に何故?そんなバカな…!」


妖精女王は少し困惑した表情浮かべ俺にゆっくりと近付いてマジマジと顔を見詰めて今度は不思議そうな表情へと変わっていった。


「何故、汝の身体に精霊神様の魂が眠っておるんじゃ!!」


「なに!?何故、吸血鬼族(ヴァンパイア)の貴様の身体に!!」


「そんなこと言われても俺が困る」


「精霊神様が眠っておるのであれば、汝には精霊魔法を扱える才能があるじゃろ」


「じゃ、認めてくれるんですか!?」


「認めよう、認めた証に汝にはこれを授けよう」


妖精女王はルクスの頭に手をかざし周りが光り輝いた。


『ーー我が主(マスター)新たな加護を取得しました、加護名「翠命王(すいめいおう)」全能力効果上昇スキル命の拒絶(フェイル・オブ・デス)を取得、効果内容一度の死を無効化する事が可能になりましたーー』


「こんな良い加護貰っていいんですか?」


「汝には期待しておる、我等に何かあれば手を貸してくれ」


「あの、妖精女王様、私も認めてくれませんか?」


「汝の連れか?」


「俺の仲間です、宜しければ証を授けて貰えませんか」


「汝の仲間ならば仕方ない、汝にも証を授けよう」


俺の時と同様に妖精女王はリリアに証として加護を授けた。

その後は、妖精女王のご厚意に甘えて数日間妖精(エルフ)の棲家でお世話になる事になった。


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