第16話 ~国王の陰謀~
俺達は宿屋の一室で国王に関しての情報を纏めていた。
「国王が、脱税や何かしらの陰謀に加担してるとはな…」
「その陰謀ってなんだろうね?なにを企んで計画してるんだろ?」
フィアナが少し考え込み眉を顰めてゆっくりと口を開いた。
「私は国王が何かしらに操られて行動してるように思えます」
「それはどういうこと?国王の背後に何かしら大きな勢力がいるってこと?」
「はい。私には何処かの人物が裏で操り、自分のシナリオ通りに進めているように感じます。」
ルクスは少し考え、もし裏で支配してる奴がいるのであれば、何がメリットで支配し今後をどうするのかが気になった。
先ずメリットを考える、国王が操られてると想定し、国を自由にでき法律の改正等もできる。
それに、聖騎士に兵士達を自由に命令を下し、戦争起こし自身の私有地を獲得する事もできる。
今後もし、裏で支配する者が次行動するのは、法律の改正だろう。
支配する者が有利になるような法律を作るだろ。
この世には完璧な法律等は存在しない、何処かしらに逃げ道がある。その逃げ道を使わせないように、法律を作らなければならない。
例えば、法律で緊急時や危ない状況等になった場合に国王や一部の上位貴族に独裁政権を使用する事が認められているとして、その独裁政権を悪巧みの為に使用されたら、いつか戦争等で国は崩壊し国民は苦しみ不満や不安が溜まる。
そんな状況にさせない為には、独裁政権を使用する度に、重い罰や条件として法律を作る。
大きな権力を使用するには、それなりの罰や条件を科せなければ、何回も使用して自身だけが甘い蜜を吸える事になるからだ。
緊急時や災害等の場合その権力を使用したら、3年経たなければ次は使用できない。とか、権力を使用したら、逮捕され牢獄に入れられるとかね。
独裁政権を使用するに値するか等の国民投票して、賛成の方が多ければ罰は免除される等の対策をすればいい。
「もしかしたら、妖精族との戦争も関係してたのかな?」
「結局、妖精族と人族の戦争の理由は分かってないもんね」
「それも何かしら裏があるかもしれませんね」
「とりあえず、依頼の国王をどうするか考えなくちゃな」
「また、潜入になっちゃうんじゃない?」
俺はまた潜入とかだけは防ぎたいと思い、違う案を必死に考えていると、ある事を思い付いた。
それは冒険者ギルドに行き、依頼を受けながら他の冒険者と話して情報を集めて、夜には酒場に行って皆が話してるのを盗み聞きし良さげな人には酒を奢り更に情報を聞き出すという方法だ。
きっと、怪しい取引等の情報とか噂話を持っているはずだから。
「よし、とりあえず冒険者ギルドに行くか」
「冒険者ギルド行って、一体何するの?」
「護衛依頼とかを受けて受付嬢とか冒険者との信頼関係を結んで情報を得るんだよ」
「なるほど、それで怪しい噂を集めていくんだね。でも、結局のところ潜入になるんじゃ?」
「まぁ、そうだけど情報は大切だからな。何事にも下準備は大切なんだよ」
そこで、フィアナがルクス達の前に出てある事を喋り始めた。
「私に少し考えがございます、精霊を使うのはどうでしょうか?」
「精霊ね、でも、使役しないとなんだよね?」
「それは最上位の精霊の場合です、下位の場合は使役せずに仮契約を結べば一時的に操れて思念伝達が可能です」
「んじゃ、その手もありだな。下位の風精霊と仮契約結んで情報集めと監視として使えるな」
「早速、精霊達を召喚するか!」
腕を前に出し床には召喚陣が現れた
『我が呼び声に応えよ、魔力を糧に、その翼を現わせ!風精霊「シルフィー」』
詠唱を唱えながら召喚陣に魔力を注ぎ込むと眩しく光り輝き数体の風精霊シルフィーが現れた
「わぁ!かわいい!」
リリアは目をキラキラと輝かせながら精霊達を見ていた
「これで命令を出せば良いんだよね?ん〜、シルフィー達いいか?この街の情報を集めて欲しいんだ、できれば国王関連の情報を」
シルフィー達は頷いて窓から飛び出して行った
「シルフィー達はちゃんと理解してるのかな?」
「精霊はちゃんと理解していますよ、各種族の言葉に行動、そして感情までも理解しています」
「そうなんだ、精霊達にはちょっと申し訳ないことさせちゃったな」
「どうしてそう思うのですか?」
「なんか…人間の醜さを知る事になるだろうな…って、思っちゃってさ」
「…ルクス、貴方は優しい心の持ち主ですね」
「ん〜、そうなのかな?」
「そうです、だから貴方は私の依代として選ばれたのかもしれませんね」
「ルクスがフィアナの依代として選ばれた意味があるって事?」
「確かにその言い方だと、依代として選ばれた事には理由があるみたいな言い方だけど」
フィアナは一息ついてベッドに腰掛け話し始めた
「どうして、ルクス貴方が私の依代として選ばれたか訳を話しましょう」




