第15話 〜依頼〜
俺達は聖騎士トップ達の案内で、白耀近衛騎士団の会議室へ通された。
中へ入ると使用人達が立っており、席へ案内された。
席に腰掛けては早速セリアが話し掛けてきた。
「君の究極能力について知りたいんだよね」
「俺の究極能力は影血之王って言うんですけど」
「影血之王って言うのか、どんな効果持ってるの?」
「影血之王とは、影と血液を自由自在に操れる能力です。影は全ての魔法や物質や物体を吸収し、防ぐ事が可能で。血液は物体に変化させて、攻撃や防御の手段として使えるんです。もちろん、血液の性質変化させ毒にする事も可能です。」
能力について説明の途中に使用人達が聖騎士達へ何か耳打ちし、その瞬間雰囲気と空気感が一瞬で変わった。
何故雰囲気と空気感が変わったのか、不思議に思いつつセリアの反応見てみると先程まで穏やかな表情浮かべたのにも関わらず無表情となっていた。
「あの、どうかしましたか?」
「君は…今この王国で何が起きているか知っているかい?」
そう言われた俺は頭には?が浮かび上がり、王国に来てからの事を思い出して違和感を探したが何も思い付かない。
ここの国民達は普通だった、明るく幸せそうに平凡な日々を送っている感じだった。
見回りの兵士達も特に変わった所も無かったが、この王国で一体何が起きているんだ?
「分からないです、何かあったんですか?」
「この王国アウレリアは、国王と女王は腐ってるんだよ」
「ほんと、私達の頑張りが水の泡って感じ〜」
なんか、ギャルっぽく話してるなこの人…俺の苦手なタイプかもしれないな…っと心の中で思いつつ、セリアは今の王国で何があっているのか話し始めた。
「今この国はギリギリで成り立ってるの、しかも、 国王は脱税に犯罪にまで加担している。その証拠が中々手に入らなくてね…」
「その、どうして犯罪にまで加担しているって分かったんですか?しかも、脱税してることまで…」
「それは、たまたま応接室前を通った時に、話し声を聞いたの。国王と何者かが手を組んで脱税しているお金をその何者かに渡して、犯罪の手助けしている所を見たのよ」
国王が加担している、犯罪は密輸に誘拐に殺人等。
上位貴族達の犯罪で、都合の悪いものは国王にそれ相応の金貨を支払い揉み消して貰うみたいだ。
脱税に関してはまだ何も情報を手に入れていないらしい。
もしかして、その情報集めを俺がしないといけないとかか?
「それで、女王は一体何をやったんですか?」
「女王はね、違法な薬を売り捌いてるんだよ。その薬の効果が、神経を物凄く興奮させて気分を高揚させるの」
(なるほど、現代で言うと大麻とかコカインとか覚せい剤の事だろうな。どの世界にも違法な薬を売ってる場所はあるんだな)
「この国は相当腐ってるな、結構良い国そうだったのに…スラム街とかもあるって事ですよね?この感じだと」
「残念だけど、スラム街があるのは事実だよ。本当はスラム街なんてなくしたいの…」
セリアは悔しそうに俯いて頭をゆっくりと下げた。
「お願い、君の実力を見込んでこの国王と女王の情報を集めて欲しいの」
(俺にはリリアとフィアナがいるし大丈夫だろ、この依頼を引き受けて恩を売るのもありだろうし)
「わかりました、スラム街の事はどうにかしますし。情報も集めます、条件として聖騎士さん達には代わりになる国王を用意して下さい」
「代わりの国王を?どうするつもりなの?」
「それは国王の座から引き摺り下ろすんですよ」
「わかったわ、じゃあ依頼の事をよろしく」
俺とリリアとフィアナは騎士団の会議室を出て、街の方へ向かって行き状況を整理する為に宿屋を取り室内へ入って行った。




