第11話 ~脅迫~
妖精の棲家の出口に差し掛かった所で、妖精女王と妖精族の精鋭部隊達が佇んでいた。
怪しいと感じた瞬間、立ち止まって相手の様子を伺い質問を投げ掛ける事にした。
「妖精女王さん、どうして精鋭部隊を引き連れて此処にいるんですかね?」
「それはもうお主なら勘付いておるじゃろ」
「精霊神のことですか、残念だけどここにお留守番させる訳にはいかないんですよ」
精霊神と俺の魂は繋がっているというか融合して一つと成っていて、どっちか片方でも死ねばもう片方も死ぬという制約が課せられている。
だから、精霊神にある程度戦闘力があったとしても、お留守番させる訳にはいかない。
自分が死ぬというリスクを減らす為には、一緒に連れて行き守ってた方がいい。
もしかしたら、俺並みの戦闘力があるかもしれない。
今度模擬戦でもしてみようかな。
「それは何故じゃ、しかもお主精霊神様がお目覚めになってからすぐ来ないとはどういう事じゃ!」
「すぐ行く訳ないだろ、俺にだって事情を知る権利が有る。別に会わせろとも言われてないし」
すると精霊神が一歩前に出た。
「精霊神様!お目覚めになられる事を心よりお待ちしておりました。どうか、我々と御一緒に着いてきて貰えませんか」
「私が今此処にいる事が出来ているのは、ルクスのおかげだから。私はルクスの命令しか聞かない、だから貴方達とは一緒にいれない」
すると、妖精族の精鋭部隊が前に出てきた。
妖精女王は手を前に翳し俺達を制圧するよう命令を下した。
俺達は精鋭部隊を難なく倒し、影で拘束し動けない状態にした。
「なるほど、恩を仇で返すか…」
「戦争の時ルクスが助けてくれなかったら、この国は負けてたのに!どういうつもり!!」
「妖精族にとって精霊神は神様なんじゃよ!そんな高貴な方をそう易々と渡せる訳ないじゃろ!!」
「俺は別にお前達がどうなろうと関係ないし、戦争を助けたのは俺にメリットがあっただけ。お前等が俺達に何かしらするならば、俺は躊躇いなく殺す」
そう冷酷な視線で冷たく呟き、俺達は妖精女王の横を素通りした。
すると、妖精女王が大声で叫び出した。
「精霊神を無許可で連れ出すって事は、私達妖精族を国を敵に回すって事なんじゃぞ!!
精霊神様をここに置いていかなければ、これは国際問題に発展するじゃぞ、全世界を敵に回す気なのか!!」
「王国でも帝国でも相手になってやるよ、その時は覚悟してろよ?お前の事は楽に殺さないからな」
冷酷な視線を向け殺気を放ち妖精女王は怯えてその場から動けなくなっていた。
俺達は妖精の棲家を出て行き王都エルディナ
を目指して歩いて行く中、自身のステータスを確認していると新スキルを取得していた。
「覇気?なんじゃこれは、いつの間にか新しいスキル手に入れてるし」
「ルクスいいの手に入れたね、覇気は自身のレベルより低い魔物や敵に使うと身動き取れなくなるの」
「先程の妖精女王に対して殺気を放った事により、条件満たして獲得したのでしょう」
「なるほどね〜、まだ他にもスキル獲得できるかな」
妖精の棲家を出てから数時間が経ち、王都エルディナに到着した。
俺達は早速行動する事にした、3人共別々に行動し情報収集する事にしたのだ。
俺は騎士団について調べる事にした、王直属騎士団と皇帝直属騎士団と、王国を守る騎士団、帝国を守る騎士団が存在するらしい。
先ずは騎士団名を知らなくちゃな、もし王直属の命令によって参戦してたとか可能性もあるし。
数十分間王都を歩き情報収集をした、その結果聖耀騎士団と王直属白耀近衛騎士団の騎士達が参加していた事が分かった。
その中でも、白耀近衛騎士団のNo.4の実力の騎士がいたらしい。
どうもそのNo.4の実力の騎士が「死滅之神」のスキルに抵抗を成功させたみたいだ。
俺はその騎士に会う為には、王城に潜入するか…白耀近衛騎士団の本拠地に潜入するかのどっちかだ。
リリアは連れて行ってもいいかもしれないが、精霊神は宿にお留守番させよう。
俺の「影血写」を使って分身体を置いて、何かあればそいつに守ってもらお。
スキルは使えないが戦闘力なら俺と同等なはずだ。
とりあえず、俺はリリアと精霊神と落ち合う事にした。
「ルクス、情報手に入れたよ。白耀近衛騎士団のNo.4って奴?があの場にいたみたいなの。そいつの名前は、レオン・アルヴァレスだって 」
「ふーん、レオン・アルヴァレスか。見つけた時に叡智之瞳を使って鑑定するか。一旦宿を見つけて、そこでフィアナをお留守番させる」
「私一人になるの?自分の身は自分で守れるけど」
近場の宿屋を探し受付を済ませて部屋に入った。
精霊神を部屋にお留守番させ俺の分身体を置いて、宿屋を出て白耀近衛騎士団の本拠地へと向かって行った。
「ここが白耀近衛騎士団の本拠地か、でもどうやってレオン・アルヴァレスの所まで行こうか」
「暗殺者の私に任せて、ついてきて」
本拠地は異国感溢れるお城の様な建物だった、俺達は潜入する為に2階の小窓から入り込んだ。
無事に潜入に成功し、騎士達に見つからないように物陰に隠れながらレオンを探し始めた。
「てか、広すぎないか?騎士団本拠地ってこんなに広いものなのか?」
「まぁ、王直属の精鋭部隊だから。でも、なんであの場にレオンだけがいたんだろうね」
「さぁな、偶々戦争に参加するように命じられたとか?」
そんな事を小声でコソコソと会話していると、影がこちらへ向かって来る。
影が向かって来るのに内心焦りつつも、その場に留まりゆっくりと顔だけを出して見てみると…ちょうどレオンが前を通ろうとしていた。
咄嗟の判断でスキル発動させ影で身動き取れないように拘束して口元まで覆いし声を出させない状態にさせた。
「んん゛!?」
「さて、お前には聞きたいことがあるから大人しくついて来いよ」
俺達はレオンを本拠地から連れ出し宿屋へ向かって行った




