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第5話 将来の夢。

家族での夕食後、ジュリエンヌは父の執務室につれて行かれた。しばらく出てこれないだろう。


二階にある自分の部屋に戻り、引かれた厚いカーテンを少し開けてみると、生垣の向こうに見えるお隣の伯爵家の屋敷の一階の東の部屋に明かりがついている。


リオネルはまた何か組み立ててるのね?


ここ半年、行きたくても行けなかった。行っても仕方ないし。

行っても用事ないし。反応もないし…。

毎晩、部屋の明かりを消してから、カーテンの隙間からチラリとリオネルの部屋の明かりを見ていた。


そもそも…王子妃教育が始まったのに、他の殿方に会うのもどうかと思って。

婚約者がいる女性は、他の殿方と二人きりになったりしちゃいけないし。


…いくら、婚約したお相手がそんなことお構いなしな人でもね…


今日もらって帰ってきた焼き菓子の袋を持って、そろりと勝手口から出る。

月が出ていて、思ったより明るい。今日は満月だったみたいね。


裏庭を横切って、垣根の破れているところをくぐる。両家の使用人たちは皆知っているけど、私が小さい時からこの穴は塞がれなかった。


そろそろと近づいて、しばらく明かりの漏れているリオネルの部屋の窓を見上げる。

どうしようか悩んで…落ちていた松ぼっくりを拾い上げて、その窓にぶつける。


ことっ、


反応がないので、もう一つ。


ことっ、


カーテンが開いて、窓を開けたリオネルが見えた。

半年ぶり!相変わらず熊みたいな風貌ね?うふふっ。松の木の陰に隠れてこっそり覗き見る。満月でよく見えて嬉しい。


リオネルが不思議そうに首をかしげて、窓を締めにかかる…そのタイミングで、思いっきり焼き菓子を袋ごと放る。緩く弧を描いて、窓から入ったのを見てから、全力で走って逃げる。


あははははっ!びくっ、てしてた!リオネル!私だって気が付いたかしら?


私、やっぱりリオネルのドライバーになりたいの。少し待っていてね!あなたは待ってもいないと思うけど。











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