表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/2

1話

1541年(天文10年)ー山城国の山奥にあるこっそりとある村の屋敷の一室ー

「う、うん・・・っっつ痛い・・・俺ーえ?寝巻き?それになんか天井が高い?」

体に激痛が走り体を起こすとなんか手が小さいようなしかも体に包帯が巻かれている。

しかも床は板張りだが広い部屋だと分かるが

「俺の部屋じゃないよな。」

住んでいるのはボロアパートで五畳ほどしかない部屋に一人で住んでいる筈だ

「よ、良かった目を覚ましたのね。菊治丸きくじまる!!」

「え?」

障子が開いたと思って入って来たのは時代劇で見るような小袖を着た右目に泣き黒子が二つある美少女だった。美少女の手には水が入った桶があった。

「誰?」

「き、菊治丸!?もう兄上ったら稽古なんだから苦無に毒を塗るなってあれ程言っているのに!!」

苦無?毒ってー

「俺ーっつ!!」

「菊治丸!!」

美少女は慌てて気を失った菊治丸と呼ばれた男の子の方に来たー


「ハァー今日も疲れたな。」

学ランを着た少年はコンビニバイトを終えて住んでいるアパートへと急ぐ。

高校二年生になる少年は財閥の長男として産まれたが何をやれせても平均なので親から居ない者として家族ではないと言われて三つ下の出来がいい弟のみ可愛がり高校入学と同時に「お前にかける金はない。

住み場所でけは提供してやる。さっさと出て行け。」と父と思えない男からアパートの鍵だけ渡された

出る際弟は「父さんの言う通りアンタはゴミだな」と冷笑されたそのまま家を出た。母は弟を産んですぐ亡くなったがほとんどベビーシッター任せだったので記憶にもない。

都内の公立高校に通いながらバイトを掛け持ちして暮らしている。

「この後は、内職か」

内職をして一時間だけ寝る高校生と思えない生活を送っている

「だから、あれはアフターサービスだったのに本気にならないでよ!!おっさん!!」

繁華街に面した場所に近い所に住んでいるので繁華街を通るとキャバ嬢の若い女性が小太りのスーツ姿の男と揉めていた。

「酷いよ。僕は君の為に妻子を捨てたのに!!一緒にならないのならー」

小太りの男は出刃包丁を持ってキャバ嬢に向けて行く

「あ、危ない!!」

グサ

グサ

「キャー!!」

「け、警察を!!」

「お前何してんだ!!」

少年は胸を刺されそのまま倒れたが薄れゆく意識の中で見える血の量で助かれないと悟る

(俺の人生、ロクな事なかったなー)


「・・・思い出した・・・」

再び目を覚ましたのは夜中だった。傍には目を覚ました時に居た少女ー姉が寝ていた

「俺、死んだんだ。そして今は1541年でここは山城国にある代々日本を影で支えてきた忍び衆の忍び里で名門上忍の家柄清坂きよさか家の次男清坂菊治丸きよさかきくじまる今は元服前の十歳で

家族は八歳上の兄と五歳上の姉のみで当主だった父は産まれてすぐ任務で戦死、母は半年前に病で他界って戦国時代の忍者の家系かよ!!」

「ど、どうしたの?菊治丸」

「な、何でもない姉上・・・」

「私の事分かるの!?」

「うん、姉上心配かけてごめんなさい。」

「いいのよ。今は遅いから寝ましょう」

そう微笑みのは病弱気味だった母の代わりでもあった姉清坂睦きよさかむつだった

(とりあえず寝るか・・・俺、稽古で兄にボコボコにされたんだった・・・)

死にかけて思い出した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ