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始動

「防衛隊地球圏第一艦隊、月に向けて発進せよ」と瑠璃子。


「朝風はこれより重力エンジンを始動して月に向けて加速する。今回は佐藤中尉が指揮をとれ。オレは疲れているから、休ませてもらう」と悠木。


「承知いたしました」と副艦長の恵子が敬礼をした。「第一種特殊警戒配置を発令!重力エンジン始動準備せよ!」


「第一種特殊警戒配備、警報を開始!」と通信士のエリカ。「第一種特殊警戒配置を発令、重力エンジンを始動します。第一種特殊警戒配置を発令、重力エンジンを始動します。」


「重力エンジンの始動始めます!」と機関長の舞。「第一から第十二電磁ホイール回転開始!」


「重力波検波始めます!」とエリカ。「検波信号をモニターに出します!」


「電磁ホイールの回転数毎秒百に調整!」と舞。「ホイールの同調よし!始動準備完了!」


「重力核を推力原動機に接続せよ!」と恵子。


「中心重力核を推力原動機に接続!」と舞。「順次副重力核を接続!各ホイールによる自動重力制御開始!重力エンジン点火準備完了!」


「これから二十秒間、加速をする。総員、準備せよ!」と恵子。


「総員、二十秒の加速に備えよ!総員、二十秒の加速に備えよ!」とエリカ。


「重力エンジン点火せよ!」と恵子。


「重力エンジン点火!」と舞。


 ぐらりと艦が揺れて加速が始まり、ギギギと船体が音を立てた。


「二十秒経過!重力核を推力原動機から切り離し、一般原動機を接続せよ!」と恵子。


「重力核から推力原動機を切り離します!続けて第十二重力核に一般原動機を接続します!」と舞。


 加速が収まった。


「第一種特別警戒配置を解除します!」と言ってエリカが警報を切った。


「月との合流ポイントに進路を調整せよ!」と恵子。


「月との合流ポイントに進路合わせます!」と航海士の綾子。


「艦長!重力エンジンの始動と艦の加速を終了いたしました!」と恵子。


「まあまあだな」と悠木は言って立ち上がった。「オレは医務室で寝てくる。しばらく起こさないでくれ。」


「承知いたしました!」と恵子。


 悠木は艦橋の奥にある艦隊司令席に立ち寄った。


「彼女たちは合格だ」と悠木。


 瑠璃子は立ち上がって悠木の手を取った。「ありがとう。」


「人が見てるよ」と悠木。


「そうね」と言って瑠璃子は手を放した。


「すぐに防空隊本部に連絡するわ」と瞳。


「ぼくは寝てるよ」と悠木は背を向けて艦橋を出ていった。


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