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木佐岡、冒険者ギルドに行く

 ★★★★★★




 冒険者。

 軍や貴族の私兵とは別の武装集団、つまり民間軍事会社。


 150年前の王国で起こった大内乱で、旧王国軍を当てにできなくなった民間人達が身を守るために創立した団体が、彼らの登録先である冒険者ギルドの原型だ。

 元は民間警備隊という名だったが、大内乱の終結と共に解体、再結成時に今の冒険者ギルドとなった。


 その名称は王国で古くから伝わる小説『勇者ファドラン物語』に由来する。


 本作に登場する勇者ファドランを支援し、共に冒険に旅だった同郷の人々を冒険者と呼称する。

 それに準えて冒険者を名乗ったというわけなのだが、そう名乗る割にはやっていることが日雇いの民兵に近いので、人々から「冒険者と言うくせに冒険していない」とツッコミを入れられるのは自然なことであった。


 彼らは様々な者から出される依頼をこなし、生計を立てている。

 その依頼は敵性勢力の討伐や商人やら旅人の護衛、迷子の捜索など、ここには書ききれないほど多様である。


 この武装集団は各地に支部を建設し、ギルドの管理帳に登録された冒険者は、王国全体で軽く4万人を超えている。


 冒険者にも階級があり、黒兎(こくと)級、白狐(はっこ)級、灰狼(はいろう)級、赤熊(あかぐま)級、青竜(せいりゅう)級の順で高くなる。


 昇進の難しさ故に冒険者の大半は黒兎級で占められる。

 白狐級は中堅、灰狼級ならかなりの実力者と見なされ、赤熊級ともなれば政府のお偉方から声がかかるレベルだ。


 そんな赤熊級ですら手も届かない存在が、国内に僅か数名しか存在しない青竜級である。


 人々は冒険者に憧れる。

 困っている人々の元に颯爽と駆けつけて、助けてくれるヒーローとしてのイメージが強いからだ。


 軍の守備隊が駐留していない田舎は完全に冒険者に頼りきりであり、そういう地域の人間ほど冒険者に対する憧れは強い。


 だが、実態はというと、大半の低階級冒険者はだらしなく酒を飲み駄弁ってばかり。

 医療費の一部免除や優遇された保険料を目当てに志願した一般人や退役軍人の肥溜めである。

 特に平穏な大都市では顕著な現象だ。


 毎年のように大勢の志願者が出てくるが、現実を知った者から辞めていく。

 その中で、環境に順応した一部のバカが大きくなるのである。


 軍は冒険者ギルドと協力関係を保つ一方で、危険視している。

 高階級の冒険者が勝手に国境に移動しようものなら国際問題になりかねない。

 それに、反乱でも起こされれば鎮圧に手を焼くことは間違いないのだ。


 軍は冒険者ギルドに軍人を配置し、動向を逐一報告させることで冒険者を監視している。

 そして、今まで軍が行っていた任務の一部を冒険者に押し付けることで、負担を軽減しているのである。


 冒険者側はこれに文句こそ言うが、この関係が崩れた時のことを恐れて行動には起こさない。

 軍が冒険者の制圧に手こずる以上に、冒険者が王立国家防衛軍を撃滅することの方が遥かに困難であるからだ。

 せいぜい、酒盛りの愚痴大会のネタにするくらいだ。




 さて、前述の通り冒険者ギルドは各地に支部を持つ。

 王都には2つの支部と、その他全ての支部を統括する本部がある。

 どちらかといえば軍人志願者の多い王都にも、冒険者になりたがる者が各地から集まってくる。

 どちらかといえば地方出身者の割合の方が、新人や低階級の冒険者は多い。


 マーティン、ウィル、ゴアンスの3人はこれに該当し、地方から出てきた人間である。

 王都の中流家庭生まれのトゥピラと、その同居人で兵役についていたゾーリンゲンは例外である。


 今はギルド本部に所属し、階級は全員黒兎級。

 それなりの任務をなんとかこなしながら生活している。


 そんな彼女達は、ギルド本部の食堂で丸テーブルを囲んでいた。


 朝食だ。

 緊急性の高い任務を課されなかった冒険者達は、出勤後にのんびり朝食をとる。

 その後、各々任務書を受け取って仕事にかかるわけだ。


「ゴアンスさん、朝刊読んだ? 今度はベス島が陥落したって」


「ああ、知っとるよ。奴らの言う()()()()()とやらが何者かわからんのに、被害ばかりでかくなってくのは何だかやるせないでごわすな」


「銃持ってるって聞いたぜ? 緑の知り合いかな?」


「銃を持ってる人がみんなキサオカの友達なわけないでしょ」


「この単純バカ……」


「…………」


 世間話を続けるメンバー達の前には安物のサラダが盛り付けられた皿が置かれている。


 仕方がないのだ。

 なにしろ、稼ぎが少ないのだから。

 夕飯くらいは多少弾ませたりはするが、最近は厳しくなりつつある。

 しかも、最近は緑色の同居人も増えてしまった。

 生活費のやり繰りに日々苦労しているのが、トゥピラのパーティである。


「……それじゃ、食べますか」


「「「捧げられた生命が天上に召されることをここに祈って」」」


 命に感謝を捧げてから、5人はサラダを口に運ぶ。


 パリッ。

 しゃりしゃり。


 野菜。

 それ以外の感想がない。

 プロの批評家は間違いなく点数すらつけないだろう。

 仕方がないのだ。

 何しろ、稼げないのだから。

 収入が少ないのだから。


「……あのさあ、トゥピラ」


 ふと、マーティンが言った。

 彼の隣では、サラダを頬張りながらウィルが本を眺めている。


「ん?」


「トゥピラは辞めたいと思わないの? 僕は正直、ちょっと思ってる。命かけてる割には入ってくるお金は少ないし、それに嫌がらせのおまけつき」


「まあねー。私もうんざりしてるわ」


「なら……」


「でも、ここで逃げたらますます笑われるだけだって思うの」


 トゥピラの緑色の瞳は、エルフの少年を捉えて離さない。

 柔らかいが、何も言わせない力を持っている視線。


「それは嫌だし、自分から冒険者になったんだから最後までやらないとね」


「それは、まあ……」


 と、ここでゾーリンゲンがサラダの混ざった唾を飛ばしながらトゥピラに加勢する。

 彼女が「汚い」と漏らすのは完全スルーである。


「辞めるっつってもよお、何すんだ? 曲芸師でもやんのかよ? それとも商人でもやんのか? マジでやめとけ」


「……うん。ごめん、変なこと言った」


「わかりゃいいんだよ、わかりゃあ」


 ゾーリンゲンはそう言って、ちらと背後を窺った。


 近くのテーブルを囲む冒険者パーティが、こっちを見てくる。

 その顔には、決して好意的ではない笑みが貼り付けられていた。


 ゾーリンゲンは舌打ちして視線を逸らす。


「……気色悪いったらありゃしねえぜ」


 初めてキサオカ・トシヤと出会った日にトゥピラが語ったように、この5人組パーティは一部の冒険者達から嫌悪感を向けられている。


 理由は理不尽といえば理不尽だが、妥当とも言い切れてしまう、結局理不尽な理由だった。

 嫌悪感は人を先鋭化させ、罪に走らせる。

 足を引っ掛けたり陰口を叩くなどといった小さなものから、恫喝や暴行にまで彼らは及んでいる。


 ギルドの職員に訴えても、まともに取り合ってくれない。

 彼らも、貴族と繋がりがあるマックスによる報復が怖いのだ。

 彼女らの業績不振は、この嫌がらせが原因でもあった。


「……」


 マーティンが何かに気づいて、隣のトゥピラの袖を引っ張る。

 さっきのとは別の冒険者パーティが、こっちに歩いてきていた。

 手にしているのは、もくもくと湯気が立ち上るスープ用のカップ。

 彼らはこちらをちらちらと窺いながら、ぺちゃくちゃ喋っている。


「……イヤーな予感」


「私も……」


 トゥピラ、ゾーリンゲン、マーティンは身構えるが、ゴアンスとウィルだけは全く関心を示さずに無言でサラダを取り合っていた。

 この2人は前々からこんな感じだ。

 嫌がらせを完全に無視している。


 連中が、トゥピラ達の囲むテーブルの真横を通り過ぎようとした瞬間。


「おっとォ」


 1人の冒険者がわざとらしくよろけた。


 熱々のスープが暴れるようにカップを飛び出したかと思えば、容赦なくマーティンの頭に降りかかる。


「熱っ……!」


 どっと笑いが起こった。

 周囲の連中が、みんな笑っている。

 中立的な者達は、関わるまいと顔を背ける。


 流石のゴアンスとウィルも取り合いをやめて、スープをぶちまけた男を睨みつける。


「テメェ! このゲロドベ野郎が! チビ助に何しやがる!」


 ゾーリンゲンがバッと立ち上がり、男の胸ぐらを掴んだ。


 当の男はへらへらするだけで、取り巻きの男女もニタニタ笑いを隠さない。


「おいおい、スープより熱くなるなって。事故だろ、事故」


「この野郎……!」


「それよりも、こぼしちまったからスープ奢ってくれ。好物なんだよ。せっかく飲むの楽しみにしてたのになぁ……」


「そうだ、奢れ!」


「お前らのせいでこぼれたんだろ!」


「ゲベカスがよ!」


 マックスの息がかかった傍観者達からヤジが飛んでくる。


 ゾーリンゲンは舌打ちして男から手を離す。

 マーティンの頭を拭いてやっているトゥピラも、居心地が悪くなって俯く。

 小柄な体がさらに小さくなったように見える。


「ほら、イリエス! 悔しいなら魔法で俺を燃やしてみろよ。溺れさせてみろよ」


「……」


「できない? 知ってた! 下手くそだもんな! ギャハハ!」


 毎日、こんな調子だ。

 でも、ここに来ないといけない。

 だって…………こうなったのは自分のせいだから。


「おい! なんだあいつ!」


 食堂の喧騒は、1人の冒険者の声によって唐突に終わった。


 皆が、入り口を一斉に見た。

 トゥピラも顔を上げて、入り口の方を見る。


 ──一瞬で目を逸らした。


 なぜかって?

 同居人が立っていたから。


 ゾーリンゲンから借りた服ではなく、初めて会った時のおかしな服を着た男がそこにいたから。

 木佐岡利也は静まり返った食堂を見回して、嘆息する。


「ったく、あの女……。置き手紙の意味よ……」


 木佐岡はトゥピラの姿を認めると、ひょいと片手を挙げた。


「よう。いつもは留守番だけど今日は来てやったぞ」


 トゥピラは目は合わせない。

 向こうを見ようともしない。

 ハンカチを押し当てているマーティンを机の下に押し込み、さらに深く俯いてみせる。


 トゥピラとしては、彼が自分の知り合いであると知られるのはまずい。

 ほぼ確定で巻き込んでしまう。


 ──他人のふりしないと! 他人のふり!


「見ねえ顔だな。それにイかれたファッションだ」


 先ほど声を上げた男が彼に詰め寄っていく。

 木佐岡は特に怒ることもなく、かといって無視するわけでもなかった。

 冷静な口調で、男に言い放つ。


「最近越してきたダイナマイトブレーンですよ」


「だ、だいなまい……?」


 ──マジで何言ってんのあの人? 脳なしゴブリンよりも言ってることめちゃくちゃなんだけど!


 男は黙って引き下がり、それを確認したキサオカはこっちに近づいてきた。


「どんな朝食なんだ? え?」


 こ、こっち来んなっての!


 トゥピラは必死に祈りを捧げるも、見えざる手は理不尽にも木佐岡の足をこちらに向かわせる。


「サラダねえ。質素倹約か? いいことだ」


 ──おおおい、それ以上何も言わないでえ……! お願いだからあ……。


「よう緑。なんか機嫌悪そうだな」


「そう見えるか、ゾーリ?」


 ──この馬鹿ゾーリがぁ!


 怒声をなんとか堪えるトゥピラであった。

 スープをぶちまけた男が、木佐岡に問う。


「……知り合いか?」


「うん」


 ──あ、終わった。


 がくりと崩れ落ちるトゥピラ。

 彼女を睨みながら、マーティンが机の下から這い出てきた。


「どうした、びしょ濡れじゃないか」


「うん、ちょっとね」


 木佐岡はマーティンと、男が持っている空のカップを交互に見比べる。

 スープの滴る少年と、ぽとぽととスープの雫がこぼれ落ちるカップ。

 見比べをやめたと思ったら、腕を組んでうんうん唸り始めた。


「……」


「…………」


 無言で皆が見守る中、彼はついに結論を出す。


「なるほど。あんた、やったな?」




 ★★★★★★




 静かだった食堂が、さらにしいんと静まり返ったように感じた。


 俺の前にいるのは、恐らくマーティンにスープをひっかけたクソッタレ。

 火傷したらどうするんだ、というのが俺の本音だ。

 倫理的に終わっているし、そもそも法に触れるのではないか。


 ここで思い出す。


 前にトゥピラは言っていた。

 嫌がらせを受けていると。

 自身が嫌われ者であると。


「その感じじゃあ、お前が前にニブラとスコールを叩きのめしたっていう家無し野郎だな? このグズ共の家に転がり込んだか、タコが」


 沈黙の後、男はそう言った。

 背後に控える若い男女もこっちを睨んでくる。


「やぁれやれ、この王都にまだ馬鹿が残っていたなんてな。いや、最近越して来たんだったな。なら覚えとけ。このゴミカス共からは楽しく生きる権利が没収されてんだよ。当然、誰かと仲良くするのも禁止だ」


「そいつは酷い。可哀想とか思わないのか」


「思わんな。よく聞け、ネズ公の糞尿が主食の社会悪。こいつらはギルドの癌だ。俺達が摘出してやってんのさ。お前は癌の増殖を補助すんのか? つか、テメェが癌になる気か?」


 癌というものがこっちにもあることは置いておいて。

 俺は負けじと言い返す。


「そりゃ、医者が無能だな。癌は果たしてどっちなのやら」


「マックスさんを疑うのかよ?」


「そのマックスさんとやらが何者かは知らんが、俺は公然と疑ってやるね。誤診もいいところだ」


「あぁ?」


「とにかくな、俺は同居人を癌呼ばわりされたら烈火の如く反抗する。お前が公園の小便小僧よりもたくさん小便漏らしながら吠え面晒すくらいにはな」


「……マジか、こいつ」


 そう言うがはやいか、男はカップを投げつけてきた。

 投げつけてきたとわかったのは、カップが突然目の前にて巨大化し、それを回避してからのことである。

 投げが速い。

 まるで見えなかった。


 だが、これは明確な敵対行為だ。


 撃ち抜いてやろうかと思ったが、銃は須郷に取られている。

 その須郷は入り口から顔を覗かせてこっちを窺っていやがる。

 ムカつく女だ。


「舐め腐ってんじゃねえぞくっせえホームレスが。いいぜ、テメェも癌だ!」


 汚い言葉を喚き散らしながら、男が近づいてくる。


「と、トシヤ! 逃げて! 本気で逃げて!」


 トゥピラが叫ぶ。

 ようやくこっちを見てくれた。

 男が拳を振り上げる気配がするが、俺はトゥピラと目を合わせたままだった。


「心配はいらんよ、トゥピラ」


「排除だクソッタリャァ!」


「トシヤぁ!」


 パンチが繰り出された瞬間、俺は男の方を振り返った。


 目と目が合ったほんの一瞬、向こうが目を見開くのがわかった。

 直後、俺の両手が男のストレートを受け止めていた。

 かなりの力で、腕が折れたかと思ってしまうほどだ。

 それでも俺はなんとか受け止めた。

 勢いを殺害して、止めたのだ。


「……はい?」


「射撃だけじゃないんだよ」


 呆然とする男に、チョキの形を作った俺の右手が飛ぶ。

 2本の指は綺麗に向こうの両目に入った。


「おおおおお!」


「ケッ……!」


 両目を押さえて蹲る男。

 俺は容赦なく頭に蹴りを入れた。

 仲間達の足元に男は吹き飛んでいく。


「り、リーダー!」


「や、やりやがったな害悪が!」


 取り巻きの2人は、男とは違って武器を取り出した。

 女が短刀で、男はロングソード。

 事態はさらに面倒なことになるかに思われた。

 が、そうはならなかった。


「そこまで」


 俺と向こうの間に、何者かが突き出した剣の刃が割って入ってきたのだ。


 剣を持っているのは、黒髪の青年だった。

 煌びやかな白い鎧を身に纏ったそいつは、半笑いを浮かべながらこっちを見ている。

 背丈は俺よりも少し低いくらいだ。


 奴の突き出した剣は一切震えていない。

 腕をピンと伸ばしたまま、その状態を維持している。

 爽やかな顔つきとは裏腹に、発せられるオーラは野蛮そのもの。

 危険な男だと瞬時に判断し、俺はその冒険者と少し距離を取る。


「ま、マックスさん……! 昨日からの任務、終わったんですね!」


「おう。山賊共の捜索、制圧をしっかりとこなしてきたぜ。身柄は軍に渡してきた」


「お前がマックスさんか」


 頷きが返ってくる。

 なるほど、こいつが……。


「これ以上はやめな。職員どころか軍人がすっ飛んでくることになる」


「同意見だな。一旦終わるのが賢明だ」


「それと、賢いおっさん」


 半笑いは崩れない。

 マックスとやらは冷たく言い放つ。


「イリエスとは関わらない方がもっと賢明だぜ?」


「それは無理な相談だ」


 しばらくの間、沈黙が続く。


「……そうかい。そういうことか。わかったよ」


 先に沈黙を破ったのはマックスの方だった。

 マックスは剣を鞘に収め、今度こそ半笑いを消してこっちを見てきた。


「俺は優しいからな。悪い事は言わない。こいつらとは縁切れ。こいつらは雑魚で、みんなのヒーローを死なせた阿呆だ。こんな目に遭って当然なんだよ」


「気が合わないな。人を虐めていい理由はない。そして、虐められている人を助けるのにも理由はない。当然のことだ。それに君は見る目がない。彼ら、抜きん出てるわけじゃあないが、それなりに強いぞ?」


「はっ。話にならねえな」


 マックスは背を向けて、人混みの中に消えていった。


「……あれが噂のマックスさん、ねえ」


 さっきから空気だったトゥピラから頷きが返ってくる。


「なるほど、あれは敵に回したくないわ。どうしたもんかねえ……」

【ギルド】

王国に存在する組織。数多くのギルドが存在しているが、"冒険者ギルド"、"商人連盟"、"船舶ギルド"、"アペカ社"は4大ギルドと呼ばれ、国政にも大きく影響を及ぼしている


中でも、退役軍人や一般人からの志願者により成る冒険者ギルドは、準軍事組織としての立場を強固なものにしており、国家防衛や領土奪還に不可欠な存在である

ただし、軍上層部や貴族の間から解体論が定期的に飛び出すなど、微妙な立ち位置にある

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