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FT部はギリギリ活動中!!  作者: 伊澤 ごうき
1/3

何事にも犠牲は付き物だぁ?

初めまして!ここで投稿させていただきます。伊澤 剛毅と言う名でいかせていただきます❗

えー早速ですが、この作品は、私が人生で初めて作ってみた話のようなものとなっています。

皆様のその肥えた舌に合うかは分かりませんが、頑張らせていただきます❗どうぞ一つお付き合いください。

 

「二年も始まってもう一か月か......」

 文句にも似たことを言った一人の男子生徒は俺"利根大良(とねひろよし)"だ。

 自分で言うのもなんだが実に普通だ。特徴も特技といったこともないと思う。それにともなってか決して頭がいいわけでもなく顔がいいわけでもない。そこんとこを覚えておくように!

 今日は始まってから一発目の小テストの返却日だ。一年の復習のようなもんだったから良い点は取れてるだろう。結構期待をしている。。

 チャイムが鳴った、いやぁ楽しみだな。

「じゃあ返してくぞー、阿賀野(あがの)から」

「やったー!!」と甲高い声が響いた、よっぽどいい点数だったのだろう、良かったな阿賀野さんとやらいう人よ。阿賀野さんは皆の目線が集まっているのに気づいたのか少し顔を赤くして座った。

 皆それ以上気にすることもなくテストを返していく。ついに俺の番が来た。

 丁寧に受け取り恐る恐る見てみる。さぁクラストップも狙えるのかな?

 結果は五十点満点中の三十五点だった、確実にトップではないし低すぎということはないがだからといって高くもない。実にリアクションがしにくいなぁ、結構落ち込む。

 着々とテストを返していき、

「一発目だったが、良い感じだったぞ。その調子で頑張ってくれ」

 そういいながら教卓の上の荷物をまとめ始めていた、言い終わるとほぼ同時にまたチャイムが鳴る。

 落ち込んでいる俺に近づいてくる足音が聞こえる誰だかは大体分かる。

「よっ利根~何点だったんだよ~」

 こいつは"荒川優太(あらかわゆうた)"言っちゃ悪いがハッキリと言おうこいつはバカだ。のくせに男子の敵になるぐらいさわやか系で悔しいことにモテている。なぜバカなのを女子はみんな気にしないんだ人は見た目が一番ってのは本当なんだな。

「んで?何点なんだ?」

「三十五点だった」

「ため息交じりに言うなよ~いいじゃん俺より高いんだから、俺なんて半分にも届いていないぞ」

 本当だ。手にはこのテストでとれるとは思えない点数のテストを持っていた。なのにへらへら出来るのは恐らく才能なんだろう。実に羨ましいもんだ。

 たわいない会話をしているとまたチャイムが鳴った。次は苦手な英語じゃないか。面倒くさいなぁ、もうすでに帰りたいぞ俺は。

 英語も散々だった。テストはないのだが、ことあるごとに読めだの単語の意味は何だの言ってきて、間違えたら一年で似たことをやったのになぜ分かんないんだとか言われた。いじめじゃないか?これは。まぁ嫌われているってのはよくわかった、だけどこれといったことをした記憶はないのだが......なにかしたのかよ俺は。

 いやなことが重なったのもあったから午後の授業は夢を見て過ごした。途中でばれたりしていい夢は見れなかったがな。

 ようやく放課後になったが帰れない、なぜなら俺は部活に入っているためだえらいと思う。部名は

『不可思議追及部』略すと『FT部』だ。

 なぜ胡散臭さそうなのに入ったのか、荒川がいたっていうのが一番の理由だったと記憶しているが、今思えばそれでも入らなけりゃよかった。

 三年は今更だと思うのに先月「飽きた」とだけ言って居なくなり、一年は一人しかいない。二年が俺、荒川にあと一人という三人しかいない。部活として活動を開始していたために人数が足りないのだが廃部にはならないでいる。ボロボロじゃないか、抜けていいか?この変な部。

 ガチャ 部室のドアを開ける。

「おつか...うわっ」

「待ちなさーい!待てってのに!」

 狭い部室の中で暴れているのは二年の三人目"最上千春(もがみちはる)"だ。背が小さいくせに態度が大きくて周りの迷惑を考えていない気がする上にとても行動力があるから厄介だ。なのにこいつは結構な美人でモテるのだ。男子諸君よ!人は見た目じゃないぞ!いくら見た目がよくてもこんな奴もいるのだから!うーむだいぶ偏見があるな、悪いことをしたな美人で性格もいい女子の皆さんごめんなさい。

「何をしてんだよ最上よ」

「簡単よ、かわいい一年にコスプレをさせようとしてるだけよ」

「でもどっちも良い衣装でね、どうしよっかな」

「なんの衣装があるんだ?」

「えっとね、セクシーな黒いうさぎの衣装と猫耳の付いたお世話さんの格好なんだけどね、どっちも良いな」

「やめろよ今すぐかわいそうに涙目じゃないかよ」

「利根先輩助けてくださぁい、そのままやめさせてくださいよぉ」

 俺に助けを求めているのは、FT部唯一の一年"黒部愛花(くろべあいか)"である。最上も中々に背が小さいがそれを越える背の小ささで結構ロリっ子である。黒部は美人ではなく可愛い系なので特にモテモテなのだ。

 身の回りにはモテる奴しかいないのかよ。

「まぁ最上は落ち着けって一旦止まれ」

「わかったわよ、いつか着せるからね黒部ちゃん」

「ひっ......」

 本当にかわいそうだ目には涙を浮かべている。でも可愛いなそんな姿も。

 不意に最上が椅子に片足を乗せた。椅子を蹴るかと思うほどの勢いでだ。

「FT部にしか関係がない重大発表でーーす」

 どうしたこいつうるさいぞ、くだんないことを言うんだろう。

 聞き流す姿勢をしっかりと整えたところで続きを言った

「先生に言われちゃいましたよ」

 と大きいため息をつく、ためるんじゃねぇよ

「部員が来月中に集まらなかったらFT部が廃部することになりましたー」

「あっそう」と一度は聞き流すがすぐに耳を疑う

「待て、今なんと言ったんだ?」

「聞こえなかったかしら、部員がいないと廃部よ、は・い・ぶ」

「えぇ~何でだよなら先月つぶせよここをさぁ」

 ついうっかり本音をもらしちまったが聞こえなかったらしいよかった。

「廃部にさせないためのプランを考えてみたのそれはね――」

 最上の考えたプランは、お悩み相談的なことをやって恩を売る作戦だった。

「恩を売るたって誰にだよ、目星はついているのか?」

「今からそれを考えるのよ」

 悩みを聞くなんて不可思議の要素がまったくもって無いじゃないか、それじゃあただのお悩み相談室と変わらんぞ、バカなのか最上よ。

「先ずは我らFT部をもっと知ってもらわないといけないわね......」

 最上が難しい顔をして考える。こういう顔もかわいいっちゃかわいいな。

 最上がはっとひらめいた顔をする。

 嫌な予感がするのだが果たして何をひらめいたと言うのだろうか。

「簡単なことだったのよ、ビラよビラ広告を配りましょう」

 予感は外れて意外と普通だったせいで少し驚いたのが顔に出ていたのか、

「なによ、不満なの?」

 うわっ嫌なセリフだなぁなんかしらの予感がするが

「じゃあ作ってよね、みんながつい気になっちゃう、相談したくなる感じでよろしくね」

 うわっ予感当たった、それにめんどくさいことを押し付けられたな。しかも相談したくなるってなんだよ、作れても宗教の勧誘みたいになるぞ。たぶん。

「それじゃあ、今日はもう解散!」

 本当に何をやっている部活なのか、部員である俺ですらわかんないな。知らない人が見たらさらにわかんないだろう。

 部室を後にして、下駄箱に向かう。

「ちょっと待ってくれよ利根、もう解散したのか?今から行こうと思ったのに」

「来なくて正解だったと思うぞ」

「何があったんだよ」

「そうだな、面倒なことがあったな」

「そうか、ならいかなくて良かったのかな?」

 門を出て学校の敷地から出る。解放感があるのは俺だけだろうか?

 荒川とは帰り道がほぼ同じなので結構一緒に帰っている。

 まぁクラスの中でも家は近い方なのですぐに別れるがな。

 家の前についた。

「明日は行くからな!んじゃな」

「絶対来いよ、じゃあな」

 家は六階建てのマンションの五階の角部屋だ。

 エレベーターで上がり、ガチャ 玄関を開ける。

「あぁ~おっかえり~おっ兄ちゃん」

 最後にハートがついてそうな感じで出迎えてくれたのは妹の"朱里"だ。こいつは俺より背が少し低いのだが実にいけない、豊満なあれやボンッキュッボンッが整っている。それなのにたまに抱きついてくるせいでからだの一部がとっても元気になってしまう。兄離れしてほしいが、してほしくないと言ったところだ。

「おう、ただいま朱里」

 すぐに服を脱ぎ風呂に入る。湯船に浸かるのはいつでもほっとする。

 ゆっくりと湯船に浸かっていたいが広告を作っておけないと最上になんて言われるかがわからない。そう思いすぐさま湯船を飛び出したせいで、お湯は面を食らったように波立っていた。

 急いで着替え、晩御飯を食べてから自分の机と向かい合う。

 ......相談したくなるってなんだ?そう考えて机を漁る。

 良いものを見つけた。去年もらって放り込んでいた宗教の勧誘パンフレットが有った。言ったそのままになりそうだ。やっつけ仕事だが一応の形にしておいて鞄にしまいこみ、布団に滑り込んだ。

 ――アラームの音が聴こえる。うっすらと目を開けてみると匂いがする位置に朱里がいた。

「うわっ、朱里かいつもやめてくれって言っているだろ」

「兄妹をこえてしまいそうだからですか?」

「あながち間違いではないけど......違う、そうじゃないもう十五才だろ、だから出てってくれ」

 朱里を部屋から追い出し着替えてから朝食を食べる。実に平和だ。

「んじゃ、いってくるぞ」

「いってらっしゃーい、気を付けてねー」

 エントランスを出るところでリュックをガッとつかまれそのまま引きずられる。

「ビラは出来たの?幸せそうな目覚めだったようだけど」

「なんで分かるんだよ‼ストーカーかよお前は!」

「それは分かるわよ、鼻の下伸ばして出てきたら嫌でもわかるわ」

 そんな分かりやすい顔してたのか俺は!

 ハァー、ついため息が出てしまった。

「ビラは歩きながらでも良いか?」

「! 本当に出来たの......信じられないわ」

 俺をなんだと思っているんだ!そこまで出来ない奴じゃないんだぞ!

 最上の中での俺のイメージが分かったところで、ようやく通学路を歩き始める。

 こう、息苦しいな、最上が結構な美人さんなせいで周りからの目線がすごいな。特に一年から、この最上のことを知らないからだろうか、活発すぎてとっても有名人なんだけど......。無理もないか。

 .........いやはや静かだな。いやぁ別に車が走っていないからじゃないし、周りに人がいないわけでもない。かえってうるさいぐらいの話し声だ。車も結構走っているし。

 --会話だ。二メートル以内には会話がないのだ。耳をすまさなくても、足音が聞こえるし、たまに制服がこすれる音だって聞こえる。息苦しいよりも、もう息ができない。

 そんな静寂を破ったのは最上のほうだった。

「んで?どんなビラができたのか言葉で説明してくれない?」

「結構難しいことを言ってくるな、えーっとなぁ......。」

 いきなり言えって言ってくるのは無茶振りがすごいぞこいつ。

「宗教勧誘に似せたっていうか、手本にしたっていうか。一言で言うなら、感銘を受けてオマージュしてみたっていうのがわかりやすいかな?」

「何にも伝わってこないんだけど、教室で見るから期待するからね、ヨロシク」

 変な期待されちゃったな、ちょっと怖い......いや、結構怖いぞ。

 びくびくしている間に、短い通学路は終わりを迎え、下駄箱についた。

 ここ、千草台高校は、二年のフロアだけ少し離れてあって、一年と三年のフロアは縦につながっているという、こう、言葉にするとだいぶ変わっている学校であると思う。この学校の形を文字であらわすとするなら、そうだな、「コ」であり、「U」でもあって、「n」の形をしている。各文字の空白のところには、元々木があるまともな中庭だったらしいが今は食堂があり、それが二年とその他を分けているといっても過言ではないだろう。いや、事実である。

 下駄箱まで別なので学校側に嫌われている気がしてしまう。

 さすがに最上のことを知れ渡っている他クラスからの目線はなかったが、クラスが五組なせいで地味に遠い。一緒に歩いているのは、あまり良いイメージはしないな。

 クラスでの席だが、とってもベタなのだが、一番後ろで窓際の席だ。尚、最上は隣の席だぞ。ベッタベタじゃないか。

 席について早速ビラを差し出した。この場合は突きつけた、差し付けたというのが正しそうだが。まぁ見せたという解釈で間違いはない。

「よっ!待ってました!フムフムどれどれ~、ほうほう、なるほどぉ~」

「何言っているんだ、ようやっとばかになったか」

「むっ!何よ、お約束でしょ。こういうセリフは!」

「いきなり約束を踏み始めるなよ。驚いちまうだろ」

「なーに?文章力のかけらもない中で頑張っているんだ!とか言いたげじゃない?甘すぎよ!歯が痛くなりそうなくらいに甘いわよ!!」

「うっ、そっそれ以上はやめてくれ。精神的ダメージが大きすぎる。もうすでにメンタルブレイク寸前だ。」

「そもそも~思い付きで書き始めたって聞いたんですけど~......適当過ぎない?他のプロの方達にケンカ売っているでしょ。馬鹿にしすぎているわ」

「待った!思い付きなのは確かだ。しかし最上。僕は至ってマジメだ。しっかりとやっているつもりなんだ!」

「これが出来たr」

「まぁいいわ。元々何の話をしていたんだっけ?」

 熱意を伝えようとしたら話を切りやがった。ビラの話も忘れているし。お前のほうがマジメじゃないだろ。

「言いだしっぺが忘れるんじゃない。ビラ、広告、売り込み、お知らせ。見せただろ。」

「あぁ、そうだったわね、まぁこれを採用しましょうか」

 よかった、しかし何か言われることを期待していた自分がいた事に気づいてしまうきっかけになってしまった。実はMなのか?俺ってやつは。

 特に授業を聞かずにいたら、もう放課後、部活の時間になってしまった。

「やっほー!お待たせいたしましたー!ビラが決定したので早速配ろうと思いまーす!」

 開口一番、最上がそう叫んだ。うっせーよ。

「ほら、黒部ちゃんこれを着て、これ、これ」

 そういって出したのは、某新世紀な世界にある高校の制服である。結構かわいい見た目だな。黒部が着たらとっても可愛いだろう。

「これはどこの制服ですか~?」

「知らないの?エウ」

「最上、それ以上はいけないぞ、それ以上は」

「とにかく着替えてね、配るのは下駄箱前がいいかな?」

「はぁ~~~い......」

 ここまで好き勝手に付き合わされちゃ気の毒になってくるな。一か月しかたっていないのに......。

 ――しばらくして、満足げな最上がドンっとドアを開けて帰ってきた。あれ?黒部ちゃんはどうした?居ないんだが?

「おい、最上、黒部はどうしたんだ?居ないみたいなんだけど」

「あぁー愛花ちゃんはねぇ、可愛すぎちゃってさぁ、撮影会が始まっていたわよ。しっかり働いてくれる看板娘ね。大事にしないといけないわね」

「バッバカかよお前!いややっぱりバカなんだな!ちくしょう、迎えに行ってくる!」

 廊下に出たところで部室に向かってい歩いてきている黒部が見えた。

 かわいそうに涙目、いやっ泣いているといったほうが正しいだろう。何があったんだ。

「せんぱぁい、わたし......かわいいですか......?」

 いやいや、そんな事言われるタイミングを知らないから何あったのかが全然わからん。

「かっ可愛いんじゃあないかな」

 今回の黒部を犠牲としたこの事件を、「黒の涙」と、中二臭いがそう名付けさせてもらった。完全非公式だが。

 この事件は本当に効果があったのか、今はまだ分からない。

 と、ここでようやくの話数改め、章切り替えだ。お待たせしました。

 タイミングが難しい何てただの言い訳でしかないが、他の人たちはよく、いいタイミングを見つけられるな。おっとここでメタイ発言をしても意味がないか......。

 とりあえず切り替えます。

再び登場!伊澤 剛毅です。

どうだったでしょうか?展開が早い?笑う場所がない?そうかもしれません。

自分でも読んでみて驚きましたよ。

えーこの話は作中でもあったように、思い付きで書き始めております。約一ヶ月掛かりましたが、次はどんぐらい掛かることやら......。

皆さんどうぞキリンになってお待ちいただければと思います。

良かったらコメント下さいね。


                             by伊澤 剛毅.

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