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1話
僕と彼の出会いはちょうど1年前。
いつものように学校へ行き、友達と話していた。
「そういえば今日転校生来るらしいぞ!」
「え、マジで?女子かな!女子かな!」
「いや、残念ながら男子だ…」
「なんだー男子か…」
(転校生か…いい人だといいな…)
そんな淡い期待を抱きつつ、僕は席についた。
そしてチャイムが鳴り、担任が入ってきた。
「えー、突然だが転校生を紹介する。入りなさい。」
みんなが息を飲む中、その転校生は教室に足を踏み入れた。
転校生を見た瞬間、僕はなぜか懐かしく感じた…