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『この世界は誰のもの』

一話完結の短編です。混沌が渦巻いた世界はぐちゃぐちゃでしょう。そう思い、この作品を作成しました。

 髪が渦巻いている。世界が渦巻いている。私はそんな場所にいる。

 力が入らないが、気のままに動くことができる。そんな空間は三半規管を刺激され、めまいが起きる。いや、そのめまいさえわからないほど渦巻いている。私はそんな中地球と思われる星にたどり着いた。

 それは渦巻いており、歩くこともままならない。この地球は渦巻きが大きく、地球の範囲が広がっていた。それは平坦に、二次元的に。

 風が起きているわけではない、風さえも渦巻いている。これはいつもどおりだ。人間は居なくなっており、生命は渦巻きを回避できる超次元存在のみだ。"私"か?"私"は超次元存在ではない。"私"はたまたま生き残ってしまった人間だ。


 超次元存在とは接触できない。なぜなら存在しないから。その意識のみが奴らの存在価値だ。

 渦巻いた地球を再度見れば建物の存在は消え失せていた。自然も何もかも渦巻いる。そんな地球から出れば闇が広がっているだけだ。細い線達が渦巻いているだけで、まるでつまらない光景だ。


 そう、つまらない


 もう"見飽きてしまった"


 闇を見て何を思うか、闇を見て何を感じたか、それは見飽きたという感情だった。もうウン百年とここにいる。流石に飽きてしまう。人間は渦巻いている。私も渦巻きの一人だ。渦巻きの中の私は渦巻きの一人だ。内臓なんてない、もう腐ってしまっている。後はこの体だけだ。生命の存在価値を渦巻かれたこの世界は私の価値などとうに存在しない。私がなぜこの世界で生きているのか、それは"私がこの世界を作り出したから"


 また星を見つける。渦巻きすぎてもはや何かさえわからない。この星は…



 記憶がない。私は何をしていた?あれ…ここは…"地球"だ。日本だ。建物があった。空があった。



 残念だ。この体は朽ちてしまった。もう、思考力さえない。まぁいいだろう。"私"はまだ生きている。生きているんだ!!誰になんと言われようと!


ご一読いただき、感謝いたします。よろしければ感想お願いいたします。

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