『この庭師は誰のもの』
一話完結の短編です。ある男と庭師のお話です。男は小説を書いている作家だった。作家はある時疑問に思う。不思議だと、
この世界は不思議で溢れている。そんなこと言われてもその世界にする人々はなにも不思議に感じない。
感じるべきものを感じて話し合う。その行動に雑音さえ混じってはいけない。その隙間が開けば全ての情報が入ってくるから。そんな中世界は動いている。
「毎回どうしてこんな慎重に話さねばならんのだ。」
一人の男は疑問に思う。それこそ人々が疑問に思わない当たり前のことなのだ。風鈴が鳴ればなるほどひよこが鳴く声がする。そよ風に吹かれた和テイストの家は風が循環している。
「書物をせねば」
男は部屋を出て仕事部屋へと移動する。その間風は鳴り響いているようだ。
男は筆を執り動かす。だがその筆は何も考えてないかのように動かない。
「…」
風があまりにも強すぎる。これは台風でも来たのかと思うくらいに。男は筆の先にある紙から目を外し目の前のそよ風に吹かれた外を見る。その立派な庭には人がいる。庭師だ。庭師は低木をきれいに切り揃え汗を拭う。天気の空には雲ひとつなくちょうどいい気温で庭師は気持ちよさそうに水分を取り次の場所へと移動する。
男はそこから目を外しものをかく。男は満足したように紙から目を外し風も吹かない雨を見ていた。
終
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