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奈良の鹿とせんべいと

作者: くまのこ

 配偶者の両親が関西に住んでいて、年末年始は挨拶に行くという名目で奈良、京都周辺へ出かけるのが恒例になっています。

 最近のお気に入りは神戸にあるホテル、ケーニヒスクローネ神戸です。

 有名な洋菓子メーカー、ケーニヒスクローネが経営するホテルですね。

 重厚でアンティークぽく、かつ可愛い内装や、パンや本格スイーツが食べ放題の朝食などが素晴らしいです。

 マスコットキャラの「くまぽち」をモチーフにした調度品も見る度にニコニコしてしまいます。

 可愛いものや甘いものが好きな人にはオススメです。

 それはともかく、本題に入りましょう。

 元旦には春日大社から奈良公園周辺を歩いて、鹿に鹿せんべいをあげるのが定番になっています。

 このコースのあちこちに鹿せんべいを売っている店があるので、せんべいは割とどこででも入手できます。

 気を付けなくてはいけないポイントとして、鹿せんべいを買った際、むき出しで手に持っていると鹿たちが速攻で寄ってきて、あっという間に食い尽くされてしまうというのがあります。

 鹿せんべい二束が三分も持ちません。奈良の鹿は化け物か! と言いたくなる勢いです。

 そもそも鹿たちは、道行く人間の手元を見て、鹿せんべいを持っているかどうかチェックしています。

 当然、鹿せんべい屋さんで人間がせんべいを買っているのも見逃してくれないので、ボーっとしていると写真も撮れず悲しいことになります。

 自分のペースで気に入った鹿にせんべいをあげたいのであれば、買った鹿せんべいはレジ袋のような中身の見えない袋などに隠すのが必須です。

 せんべいが見えなければ、「この人間はせんべいを持っていない」と見なされ、襲われることもなくなります。

 そこから、鹿せんべいを必要な分だけ取り出して鹿に与えるという寸法です。

 ……これで安心、と思っていたのです。

 しかし、ここ数年の間に、この「鹿せんべい隠しちゃう作戦」が通用しない鹿が増えてきた気がします。

 以前は、買った鹿せんべいを速攻でレジ袋に入れてしまえば勝ち確、と思っていました。

 しかし、最近は鹿せんべいを見えない状態にしても「お前、持ってるよなぁ?」と迫ってくる鹿が出現し、その割合は高くなりつつある気がします。

 彼らも学習し進化しているのかもしれません。

 まぁ年に一度しか行かないので、単なる私の体感でしかないんですけどね。

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