第二話 ペア決め
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トランは疑問に思った
無属性の自分と組んでくれる人が居るのか?
そもそも無属性はシナジーが出来るのか?
そんなことを考えていると一人の一年生が
「校長、質問よろしいでしょうか?」
「どうぞ」
「先程校長が言われていた三通りの組み合わせでしかシナジーをすることができないんですか?」
トランも気になっていた質問をしてくれた
「それはあなたにとって重要な質問だね。ステラ=シャイン」
校長が名前を口にした瞬間一年生がざわつき始めた
「シャインってこの国の王族じゃないか!」
「ステラって王様の娘のステラ様なの」
「あの子って魔力測定で45を出した子だ」
するとステラが自慢げに
「そうです。私がこの国の王の娘ステラ=シャインです。王族しか持たない光属性の魔力を持っています。なので、ちゃんと質問に答えてください校長」
「そうだな、今のところその三通りの組み合わせでしかシナジーの反応を確認できていないんだ…だが光属性は魔力一つで闇に対抗する事ができる、だから心配することは無い」
「ならば私は誰ともペアを組まなくても良いといことですか?」
「いや、あなただけを特別扱いする訳にはいかないんだ。あなたにもペアを組んでもらう」
それを聞いたライドがトランに
「トラン、お前がステラ様とペアになれよ」
「な、なんで俺が」
「お前の魔力でシナジー出来るのか?もし出来ないならお前は闇に対抗出来ないんだぞ」
「それもそうだけどな...」
トランは王族とのペアでこれからやって行けるのかどうかを心配していた。王族は貴族以上に見下してくるんじゃないか?
測定で10なんか出した自分なんかと組んでくれるのか?
などと色々考えたが、まず闇というものに対抗しないといけないので、それが出来なければ死んでしまうのはトランとペアを組んだ人になる
そうなってしまうより見下されるほうがマシだと考えた
ライドの提案を受けてトランは
「す、すいません。俺、属性無いって測定されてシナジーってヤツ?出来るかわからないので、その人と組みたいです」
そうトランが言うと他の一年生も自分も組みたいと次々と名乗り出てきて騒がしくなったが校長がと手を叩き
「静粛に」
と言い静かにさせた
「推薦枠の三人は私と来なさい。他の一年生は自分達でペアを決めるようにペアが決まらない者は後で私の所に来なさい」
そう言われてライドと別れ校長の元へ行くとステラともう一人男が来ていた
男はトランを見るなり
「貴様はステラ様とペアになりたがっていた奴だな。悪いなステラ様と組むのはこの僕、シン=ドレットだ。推薦枠ですら無い貴様にステラ様のペアだなんて」
「いや、俺も推薦枠だけど」
「は?何を言い出すかと思えば、そんな嘘が通用するとでも」
シンに推薦状を出して見せるが偽造したんだろとか誰かのを盗んできただろなど散々言われた
すると校長が
「君のお母様はユグという名前か?」
「はい、そうですが」
「なら問題はない、君は推薦枠だ」
シンは納得がいかないのか
「どういうことですか?こいつは無属性と測定されたそう言いましたよ。あと魔力10しかないと噂になってる奴ですよね。そんな奴を学校に入れるだなんて、ましてや推薦枠だなんてどうなってるんですか?」
校長がため息をついて
「これはあまり話したく無かったが...」
「やはり、貴様は汚い手を使って入学したんだな」
「いいや、話したく無いのは私の個人的なことでやましい事がある訳では無いんだ。実は君のお母様に勝負して負けたんだ。それで息子を学校に入れてほしいというお願いをされてね。これだけの実力がある人の息子なら問題無いと思った訳だが...」
それを聞いた全員が驚きを隠せなかった。
ステラは他の人以上に信じられない様子で
「校長ほどの人が勝てないなんてそんな人、実在するの」
シンがトランに
「本当に勝っていたとしても貴様が強いわけじゃない、母親が強いだけじゃないか、実力を示せトラン!僕と戦え。勝った方がステラ様のペアだ」
「いいぜ、勝負だ。さっきから俺を疑いやがって上から目線で腹が立ってたんだ」
他の一年生も皆ペアが決まり一人だけペアの決まっていない人がいた。
ステラはその子を見るなり呆れた様子でため息を吐いた
「マーシー、あなたペア組めなかったの私のメイドなんだからしっかりしなさい。あなたのせいで私が下に見られたらどうするの」
ステラはマーシーの胸ぐら掴んだ
「うっ、申し訳ございません姫様、やはり私の魔力値15では組んで下さる方がいなくて...」
ステラが振りかぶった手をトランが止めた
「おい、お前のメイドだろ」
「そうよ、私のメイドよ私がどうしようとアンタには関係無いでしょ」
トランが掴んだ腕を強く握るとステラは胸ぐら離して
「無属性のくせに...まあ、いいわ。良かったわねマーシー、あなたのペアは推薦枠よ」
「本当ですか!姫様、私なんかが推薦の方とペアを組んでもよろしいのですか」
「ええ、今から私のペアを賭けて推薦枠の二人が戦うの。それで勝った方が私と、負けた方がマーシーと組む。それで決めても良いですよね校長」
校長は自分達が納得いく形なら何でも良いと承諾してくれた
そして場所を移動してシンとトランの試合が始まる
第二話 終
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