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8千pv【全104話】フェアリィ・ブレット ~妖精迷宮の銃弾~  作者: 御咲花 すゆ花
第1章 コーザとニシーシ 放浪する二人
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第17話 二重マップ

 コーザは語る。


「そういえば、さっきは話さなかったか。……うちはここから出るのが長年の夢なんだ」

「セーフティ……いや、ダンジョンからですか?」

「そうだ。出口を探すのが目的だと、そういうふうに言い換えてもいい。だが、あいにくと目星をつけられたわけじゃない。ぶっちゃけ、行くあてもない状態だ。何もほかに矢印となるものがないからな、ペルミテースを探すのはそのついでだ。だから、うちからすれば、イトロミカールだろうが違かろうが、正直大差ないんだ。素直に、お前をイトロミカールまで連れて行くよ」

「なるほど……。あれ? でも、少しおかしくはありませんか?」

「どこがだ?」

「だって、ルーチカさんのスキルは攻撃系でしょう? それならば、これまでにだって、出口の調査はできたのではありませんか?」


 なんだ、そんなことか――と、そう言わんばかりに、コーザは軽く肩をすくめてみせる。


「何もおかしくねえさ」

「?」

「無理なんだ。うちらの住んでいる世界っていうのは、散歩でもするように、気軽に出歩けるようなところじゃない。主に、その理由は二つある」


 ワープゲートと二重(にじゅう)マップとである。

 前者については、言葉数を少なくしても問題はあるまい。ただ一つ、注意すべきものがあるとすれば、それはワープゲートが一通であるという点だ。向かう先がどこで、あるいはどのような状態になっているのか、事前に調べる術はないし、また、戻って来られる保証もまるでない。ゆえに、ワープゲートに飛びこむことは、極めて危険な賭けとなる。もしも、そこがでたらめな場所であったらば、それだけで詰みかねない。たとえ、妖精のスキルをもってしても、ダンジョンの壁を破壊することは、絶対にかなわないのだ。行き止まりの時点で、おだぶつである。

 それだけではない。

 人々の生活圏を拡大するにあたって、大きな障害となっているのが、二重(にじゅう)マップの存在である。

 コメントまでは望みませんので、お手数ですが、評価をいただけますと幸いです。この後書きは各話で共通しておりますので、以降はお読みにならなくても大丈夫です(臨時の連絡は前書きで行います)。

 次回作へのモチベーションアップにもつながりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。(*・ω・)*_ _)ペコリ

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