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28 とんでも婦警登場（その7） ～加害者家（推定）への突撃～
＜ガッシャーン＞
酔っぱらいが拾った石をとある一軒家の窓ガラスに投げつけていた
「おいっ！」
声をかけると
「ああっ？！なんだてめえ文句があるのか？ああっ！」
絡まれた
いや全然文句がないし
どちらかというとこの家が暴走族息子の自宅か知りたかっただけだ
そう言うと
「そうだ、この家がバイクで暴走したあげくに自転車に乗っていた母子にぶつかり殺したクズの家だ」
教えてくれた
そうかここか
ネットの動画で見たまんまの家だし
スマホのＧＰＳでも判っていたけど確認がとれてよかった
ホッと安心した
これで心おきなくヤれるからな
カバンからスプレーを取り出した
＜シャカシャカシャカ＞
良く振ってから壁にペイントする
書く文字はもちろん
『ひとごろし』
だ
あ、あと、
『死ね』
も付け加えておくか
＜シャカシャカシャカ＞
スプレーを振りながら考えていたら酔っぱらいから声をかけられた
「書き終わったらそのスプレーを売ってくれ」
そう言って1000円札を出してきた
いやいやいや
そんなに高くないから
使いさしだともっと安くなるから！
辞退したけど結局500円玉を押し付けられた
「よっと」
酔っぱらいが書きあげたのを見た
『夜露死苦』
と書いてあった
おっちゃん
歳がばれるぞ
