23 とんでも婦警登場(その2)
<ガチャガシャガッシャーン>
いきなり金属が擦れあったような大きな音が盛大に聞こえてきた
え?
なに?
仕事疲れでヘトヘトだったが気になってフトンから抜け出す
1週間夜遅くまで働いてライフはほぼ0だ
でもあまりの酷い音に『何が起こったのだろう』と気になって起きあがるほどの音が聞こえた
気になって眠れやしないってものだ
<ガラガラガラ>
窓を開けて外を見て
「ああっ!?」
と思わず叫んだ
暴走族が道路の真ん中で倒れ、乗っていたバイクがバラバラになっていた
おもわず外に飛び出した
・・・寝る時はTシャツの短パンの格好だからな
パジャマのまま飛び出す変態ではない
<ピピーッ>
婦警が笛を吹きつつ手に持った光る棒で交通整理をしていた
なんでだ?
そう思いながら良く見てみる
パカパカと光っているミニパト
棒を持って誘導している婦警
その間に道路に寝ている暴走族
その足はヘンな風に曲がっていた
ああ、そういうこと
動かせないということだな
しかしあれだな
足が変な風に曲がっていても可哀想だと思わない
自業自得
いやどちらかというと
チッ、悪運だけはいい奴だ!
だな
そう思ったのはオレだけではないようだ
周りのやじ馬も同じように冷たい目で見ていた




