第一章 第4話 高速成長人工知能
あ、全5話じゃなかった笑
6話でした。まあ、文字数的には6話なんて有って無いようなものですし。
5話は長いです。
…………はあ?
「理解が追い付かない顔をしているが、大丈夫か?」
「お、追い付くわけないじゃないか! あんた何言ってんだ!?」
「おい。学園長は、お前ら人工プログラムとは違う、生身の人間だ。失礼な口を利くな」
「うっ!」
小本はまた銃口を突き付ける。あの柔和だった雰囲気はどこ行ったんだよ!
「……ん? 人工プログラムって言ったか、今」
「正確には、|高速成長人工知能(Tera AI)と呼ばれているがね」
俺の疑問に学園長が答えた。
「俺、AIなのか?」
この意識も考えも記憶も感情も感覚も自我も五感も視覚も聴覚も触覚も味覚も嗅覚も楽しさ悲しさ辛さ嬉しさ眠さ恋情愛情友情劣情------全部全部、造られたものなのか…………?
「小本君! バグった! 抑制プログラムをっ!」
「了解!」
パシュ
「激怒焦燥悔恨侮蔑陶酔憧憬戦慄後悔疑問質問。……。はっ! 頭……痛え……」
「混乱させてすまない。一から説明した方が良いだろう。着いて来たまえ。視聴覚室だ」
俺は、尋常じゃない痛みを発する頭を、どうにか持ち上げた。
誤字、脱字あったら教えて下さい。