ロシアンおにぎり(完)
リベンジ当日。
「ふぁ~、待ちくたびれたぜ」
「拓哉今に見てろよ」
「まぁ、せいぜい僕を楽しませたまえ」
「さぁ、大、中、小から選ぶのですの」
おにぎりが大、中、小それぞれある。
「じゃあ、まずは中から食べよう」
バク、もぐもぐ。
「なんだこのちょっと苦いのは」
「目薬だぜ」
海斗が言った。
「つーか、食い物にしろよ。まぁ~僕様は偉いから全部食べるが」
そう言って1分足らずで食べきった。
「ふん、口ほどにもない」
「ぐっ」
「じゃあ、次は小だ」
そう言って小さいおにぎりを取った。
バク、もぐもぐ。
「なんかスースーしてねちょねちょする」
「それは、リップクリームだよ」
「だから、食い物にしろよ。まぁ~僕様は寛大だから全部食べるが」
そう言って30秒足らずで食べた。
「くそ」
「ふっ、もう万策尽きたか」
「まだ、最後の1個が残ってるんだから」
ルナはそう言った。
最後の大きなおにぎりを拓哉は手にした。
「ふっ、もうあきらめたまえ」
バク、もぐもぐ。
「なんの味もしないし、なんの具も入ってないな」
「これがわたくし達の最後の1個ですの」
「前の二つより普通に美味いじゃないか」
バク、バク、バク。
あと一口になった。
「これを食べれば僕様の勝ちだな」
「ちくしょうですの~」
「さて、食べるかな。あれ~なんか頭がクラクラしてき・・・・・・」
ピーポー、ピーポー。
ーー病院ーー
「あれ、僕は一体。確かロシアンおにぎりを食べている途中で・・・・・・」
ガラガラガラ。
「勝負はわたくし達の反則負けよ」
「どういうことだい、一体、おにぎりに何を入れたんだ?」
「洗剤よ」
「!?」
「おにぎりを作る前に私は洗剤を入れて米を洗ったの。そんなことすれば誰だって体を壊すわ」
「食べ物られるものじゃないものを入れたから私たちの反則負けだよ~」
「まぁ、入れたのは3滴だけだけどな俺はもっと入れろって言ったけど、他の二人がこれで良いって」
「だって、わたくし達友達ですもの!!」
「!?」
「さあ、拓哉君私たちの反則負けですから言うことを聞くわ」
「僕たち・・・・・・」
「うん」
「僕たち・・・・・・」
「ああ」
「僕たち・・・・・・」
「ええ」
「僕たちまた友達に戻れるかな」
「「「うん」」」
こうして、罰ゲーム同好会はケンカしながら成長していくのだった。
ー完ー