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ロシアンおにぎり(女子のターン2)
ロシアンおにぎり当日。
「じゃあ、俺と拓哉でおにぎりを作りました」
「おいしく食べてね」
大、中、小、小のおにぎりが並ぶ。
「じゃー、私が食べる~」
と里美が言った。
「じゃあ中にする~」
パク、もぐもぐ。
「なんか甘~い」
「それは俺が作ったイチゴ大福おにぎりだぜ」
おにぎりの中に大福があり、その中にイチゴがある。
まずいのは確定である。
「それでも当たりの方だぜ」
「海斗君ひど~い」
「見損ないましたわ、海斗」
「まっ、そういうゲームだから嫌われるのも仕方ないわな」
そういう海斗は少し悲しそうだった。
そして、里美は10分かけ食べきった。
「次はわたくしですの」
「大は小を兼ねるですの」
大のおにぎりを食べた。
「!?」
「んっ、どうしたのルナちゃん」
「おいしいわ」
「そう、それは僕が作ったシャケフレーク入りおにぎり」
「拓哉君見直しました」
「拓哉、あなたは嫌いだけどその性格は好きよ」
「へへ~、ってさりげなく僕嫌われてない!?」
そうして、ルナはおにぎりを食べきった。
しかし、ここから泥沼の地獄が始まる。
ロシアンおにぎりは続く!