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罰ゲーム同好会  作者: akuliru
3/8

王様ゲーム(薔薇)

「二人って、もしかして~」

 里美がそう言うと二人は息をのんだ。

「潔癖症?」

「「ほっ」」

 二人はホッとした。

「そっ、そうなんですの! だからこの命令はなかったことにできませんの?」

「そっ、そうだぜ。(ゲームでつなぐのなんて嫌だからな)」

 二人は意見が一致した。

「でも、王様の命令だから手はつながないとダメだよ~」

 里美は意外とSだった。

「わ、わかった。ルナ手つなぐぞ」

「承知の助ですの(!?)」

 ルナ、お前はいつの時代の人間だ。

 二人は手をつないだ。

「はいはい、茶番はこれぐらいにしてもっと過激なことしよう」

 と、拓哉は言った。

 そうだな。

 茶番はお前の出番だけにしよう。

「じゃあ、次は過激にしますよ~」

「そうですわね」

「わかったぜ」

 全員納得した。

「王様誰だ!?」

「また、私だ~」

 里美がまた引いた。

「じゃあ、1番が2番にキスをする」

「はい、はい、はい、僕が2番です」

 拓哉がそうほざいた。

『ふふ、これで3分の2の確率で僕は美女とキスできる』

 ちなみに2分の1である。

 性格も頭もとても悪い。

「1番は俺だ」

「えっ、エーぇぇぇ!?」

「僕の3分の2理論は~?」

 だから、2分の1である。

「海斗だって僕とキスするの嫌だろう。手つなぐのだって躊躇するんだから」

「いや、もう俺はファーストキス済ましてるから」

「えっ」

 ルナは驚いた。

「僕はまだ済ましてないから~!」

 拓哉は逃げた。

 しかし、体育会系の肉体の海斗に取り抑えられた。

「なんで、お前は僕とキスしなきゃいけないのに捕まえるんだよ」

「だって、王様の命令は絶対だろ」

「時と場合によるわ~!」

「里美、海斗、拓哉を椅子に縛り付けるわよ」

「なんで、この部活はロープと手錠持ってるんだ~!」

「もしかしたら、使うかもしれないでしょ~」

「普通の人は一生使わないわー!」

「拓哉、往生際が悪いぞ、俺にキスさせろ」

「だから、お前は何でそっち側の人間なんだ~!」

 そうして、拓哉と海斗は唇を交わした。


 ーー時を同じくして花屋さんーー

「あれ、薔薇の花が」

 薔薇の花が一輪落ちた。

 

 

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