王様ゲーム(二人の行方)
「王様誰だ!?」
4人が割り箸を引いた。
「私だ~」
グラマラスな里美が引いた。
「里美ちゃんの言うことならシュールストレミング(ものすごく臭い缶詰)でも食べるよ」
「腐ったドリアン」という異名を持つ拓哉が言った。
お前はドリアンより臭い高みを目指すか・・・・・・。
正直、そんなどうでもいいことを体育会系の海斗が考えていると、状況は一変した。
「んーとね、3番が2番と手をつなぐ」
「ちっ、つまんねーの」
拓哉がそう言った。
お前の性格の方がつまらん。
しかし、この一言が二人の人間に大きな影響を与えた。
「3番はわたくしですの・・・・・・」
と「ドSのクロワッサン」と呼ばれているルナが歯切れ悪く言った。
「2、2番はお、俺だぜ」
と海斗は言った。
なかなか二人は手をつながない。
「さっさと終わらせて、僕を王にしてくれ」
と拓哉はつぶやいた。
でも、お前は作者権限で王様にならないようになってるから安心しろ!
しばらく時間が経つと二人は真っ赤になっている。
「あっ、もしかして~」
里美は何かを感じ取った。
「な、なんですの!?」
「ルナちゃんと海斗君って~」
「な、なんだ」
二人はもうダメだと思った。
王様ゲームはまだまだ続く!