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異世界駐留記(不幸で奇妙な物語)  作者: ふじひろ
いざ!勇者を訪ねて~
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一緒にハッピーセットはいかがですか?

「おいおいよせやい!!こっち来んな!!」


ぺローはレイピアの剣先をクルクルと回し目の前のエルフを牽制する。俺も寄せ付けまいと殺気を放つも死への恐怖がないのか殺気がまるで効かない。特に武器もない、攻撃手段が殴る蹴る、それだけなのにヴァンパイアであるが故にその威力は凄まじく、俺たちは逃げ回るのが精一杯。ダークエルフの女もこれには笑いを抑えられず品もなくゲラゲラと笑い続けている。何がそんなに楽しいのやら?


「勝負は最初からみえてたのになかなか頑張るじゃないか!!雑魚にしちゃーよく動くな!?気に入った!お前ら二人死んだら特別製ゾンビにしてやるからな!だから早く潰れろって~」


「ぜーーーーーーんぜん嬉しくないんだけど~!?」


「よせぺロー!いちいち突っ込むな!疲れるだけだぞ!あの女、最初からこんな無理ゲー仕込むほど頭狂ってんだぞ!常識なんかあるもんか!」


何も面白いことなんて言ってないんだけど終には床に転がる魔法使い風のダークエルフ女…これにはヴァンパイアの男とダークエルフの男、タイバーンとネクソンはあきれ果てタイバーンが魔方陣を自分達の足元に発動させる。


「虐殺シーンなんてみたくもない…殺すなと言われて勇者の体を木っ端微塵にしたのがバレれば…もういい、あんたには逆らわないがもう付き合ってられん!馬鹿馬鹿しい芝居までうってこれではな!」


どこかへ転送される…ゲートのようだ。頼む、俺たちも連れてけ(涙)道中はおとなしくしてるから!


「どこ行く気?まだお仕事は残ってるんだけど?」


「無駄な残業はしない主義でね、もう朝陽が上る時間帯になる。俺は人足先に城に帰らせてもらう…夜になればネクソンと補充の部下と奴隷を連れてこよう。それまでせいぜい楽しんでおくんだな…」


「この部隊の司令官の私にその態度、可愛くないぞ君たち~減給!」


「ふん、付き合いきれん…」


苦笑いするネクソンと完全あきれ顔のタイバーンは

ダークエルフの女一人置いて魔方陣でどこかへと向かって行った。ダークエルフの女は舌を出して二人をバカにしてるもなんのリアクションもとらず行ってしまった。俺たちはその頃足並みそろえて蝶のように宙を舞った~

蝶よヴァンパイアよ行くよ、来るよ。ここはゲートの世界じゃないんだよ。サイのように突っ込んで来る弾丸エルフを避けるのに失敗すれば辺りに肉片ぶちまけて死ぬことに他ならない。いや~バイオハザードを思わせる右へ左へと緊急回避、避けるのに集中する。こんなに避けたのはディナメスの修業捕まれば即H、ラブラブ貞操防衛鬼ごっこ(通称クソディナメス式鬼ごっこ)以来の緊張感である。


「俺ばっかり狙うなー!一人狙い無しだろ!?」


「行けー!そっちに行けー!」


ヴァンパイアエルフの攻撃は走る俺の踵付近に当たるので止まればアウト、下手に急カーブでもアウトである。ダマグモキャノンに追われる葉っぱの紫ピクミンの気持ちがようやくわかった。あの時はトロイなデブとか言ってごめんね?ウチ謝るから許してな?ホンマに反省してんねん。


「嫌~(涙)ストーカー!!いくら俺のファンでもハエ叩きみたいにするのはやめて~!」


「とりあえず止まるなー!」


ここで必要なのは逆の発想だ。懐こそ一番安全なのでは?胸のスイカに吸い付けば助かるのではないだろうか!?おそらくプチっと音をたてて潰されるのが目に見えてわかるけどな。へっでもしょせんヴァンパイア…一瞬でも隙をみせれば…


「押さえ込むのも容易い!!」


サラマンダーをヴァンパイアの眼前で炸裂させた。

対アイサさん用の必殺虎騙しでヴァンパイアの視覚を奪った。強烈な閃光と爆音は瞬時にヴァンパイアの機能を麻痺させた。強敵が初めてみせた大きな隙を俺たちは見逃さなかった。


「へいへいぺローさん!」


「あいよユウさん!」


息の合ったコンビネーション、さっきまで逃げ惑う民だった俺たちは動けなくなった敵をみたとたんに豹変し、襲いかかった。ぺローはヴァンパイアの両手を針を通すようにレイピアで串刺しにし、両手の自由を奪う。俺はグラムをヴァンパイアの足の甲に突き刺し片足の動きを封じた。そのあとはタコ殴りにするもまるで効果なし。ダメージはまるでない。

おい、お宅のエルフどないなっとんのや?内のユニファーさんは可愛さ爆発萌え死にしそうなのにこやつは殴っても殴っても回復しよるやないか、キッショイな。


「ピンポイントショット!(蜂の一刺し)」


「オラァ!!どうなってやがる畜生!!」


「ぷぷぷ…意味ないのに♪再生するに決まってるじゃないか~そんなこともわからなかったのかちみたち~?ほらほら封じたつもりの手足ももうじき封印が解かれるよ~ぷぷぷ♪」


口に手を押さえて笑うやつはだいたい嫌みなやつだ押さえても笑うのを止めないやつ…そんな場合は俺の拳で押さえつけてやるのが一番なんだが両手とも空いてないんでね。ちょっと待っててくれるかな?


「秘密はねー骨格にあるの!特別製で衝撃を体外に放出するの!だから痛みもなくずっと殴り続けていられるわけ、だから無理だよ~?」


衝撃を流動してしまうのか、それは厄介だ。内蔵に伝われば動きは止められるまではいかないにしろ回復させて動きを鈍らせることくらいできるはずだ。

でしたら…縛り上げてしまおうかしら♪


「バインド・シャドウフロア!」


影がヴァンパイアエルフを締め上げる。ソナーで確認するとやはり噛まれて血を与えられたからヴァンパイアになったわけではなさそうだ。心臓部、何製かはわからないが釘の様なものが数本突き刺さっている。これが原因とみて間違いないだろう。引き抜けば大量出血であの世行き、助けるのは不可能か…


「もう大丈夫だぺロー縛り上げておいたから動けないよ。さて、ダークエルフのお姉さん覚悟してもらおうか?仲間を弄んだ罪、その体を代償に払ってもらおうか?勝負は俺達の勝ちだ。それでもおとなしく渡さないんだろどうせ?なら渡したくなるまでいたぶり尽くしてやるからな…」


「おっとやばからしい雰囲気…まさかヴァンパイアエルフが負けるとはね…ここは、退散!!」


脇目もふらず異次元へ逃げ込む、時空間魔法を常に用意し発動させたようだ。このダークエルフ女、予定が狂えばかなり動揺し焦る。俺を人形化失敗の時もテンパってた。タイバーンを見捨てて自分だけ先に安全な異次元へ逃げたくらいだからな。こう言うときは息つく暇もなく襲いかかるのがベスト。相手が新たな策を考え付くまでに捕らえないと。


「さっさと行け」


ぺローが親指をダークエルフが消えた方へ向ける。

眼がやたらめんどくさそうなので全て俺に押し付ける気だな…まぁいい、そこで待ってろ。俺が奴を引きずり出してやるから。マタタビでもくわえて待ってな。


「時空間魔法ってのは術者が作り出した異次元を行ったり来たりする魔法、だから他者が干渉するのは不可能なんだが…」


「なんだ、出来ねーのか?だっせ」


「オイ、シバくぞ猫?誰にもの言ってる?まぁみてなアイツの魔力を真似てハッキングしてやっからよみてろよ~アイツの慌てふためく顔が目に浮かぶ」


「だからご託はいいからさっさと行けって、その自慢話が鬱陶しい!」


てんめ~!今まさにやってるってんだ!もし繋がったとして広い異次元で敵をみつけるのがどれほど至難の技か…貴方にはわからないでしょうね(涙)!!

もうシュラー!!どこだー!!抱っこしてー!!


「繋がりました、ゲート開きますポチッとな」


空間が割ける…振り向く間もなくぺローに足蹴にされて時限の狭間へと吸い込まれる俺?


「あ~れ~(涙)」


時空をさ迷うこと2秒、たいして広くなかった。そこがせめてもの救い…檻の様なものが並んでおりそこへ肩で息をしながら激怒しているダークエルフ女を発見。なにやら俺に対しての不満をぶちまけているようだ。なになに?乳くさいくさいガキなんかに遅れをとるはずがない?勇者とはしょせん肩書きの虫けらだと?試してみるか?指の関節をパキパキ鳴らし秘かに後ろへ回り込む。


「次はこの魔物を放つか…ここまで苦戦するなんて予定外だっつーの!!それもこれも全部あの童貞くさい

ブ男のせいだ!どれもこれも!」


ガシッ…ゆっくりと肩を握り潰すくらいの勢いで掴む。ビクンと大きく跳ねると油が足りない歯車のようにかくかくとした動作で振り返るダークエルフ…

もう慈愛は必要ないな?ベルセルク化して筋肉質の巨体へと変貌した俺の体を目の前に目にみえて冷や汗をかきまくるダークエルフ…


「ほーう…童貞くさいね…確かに童貞ですがなにか問題でも?」


「いえ、何も…」


きゃしゃなダークエルフの体を俺は空いてる檻の中へ放り投げた。悲鳴をあげながら檻の壁へぶつかり

頭を痛そうに押さえながら直ぐ様俺の方へ焦った表情で向き直る。檻の入り口は俺の体で塞いでいる。

もたれるようにしてダークエルフを観察している。

今度はご機嫌とりを開始したが俺は知っている。この女、なにかまだ攻撃してくる手はずのようだ。マシンガントークを続けるが魔法をその中で二重詠唱しているのを誤魔化している。さて、人質になにかされても困るので精神集中できなくさせるか…おもむろに鎧を脱ぎ捨て全裸を披露する…どうだ、あのネクソンにだって負けてない!この筋肉をとくと味わうがいい…


「さっきは散々童貞だとか言ってくれちゃってたよねー?」


「あっいや、あれはその…」


おうおう焦り始めたな、何をされるか察知し始めたらしい。頭の中では色々とやらしい想像でもしてるんだろう…


「お姉さん経験豊かなのかなー?なら確かめてみたらいいじゃないか、そんなエロい衣装着てさー?試してみるか?」


ベルセルク化した俺のあそこは凶器だ…もちろんそんなことしませんよ?だって最初はユリネルと…


「え?いや、嘘?」


「気を付けろよ~俺の性欲は獣人以上だぞー?ミカサですらノックアウトなんだから」


じりじりと距離を詰めていく…トラウマを植え付けてやるぜ!!ヴァンパイアエルフの恐怖はこんなもんじゃなかったんだからな!こいつにもたっぷり恐怖をあじあわせてやる。逃げようにも腰が抜けて立てないダークエルフ、入り口は防がれているし魔法で逃げれる精神状態じゃない。完璧に身も心も追い詰められていた。


「勇者の性欲って知ってる?」


「ひぃ~!!そんな大きい…入るわけない!!ごめんなさいごめんなさい無理ですそんな、無理に決まってるじゃない…いや、イヤァァァァァ!!」


絶叫の後泡を吹いて倒れた。ふん…脅かし過ぎたかな…ベルセルク化中のあれを見たんだ…そりゃ気絶するもんな、でもなディナメスの場合はそうじゃなかったぞ…筋肉隆々でいざ勝負を挑むと違う勝負を挑んで来たからな…クリュネルのお陰で今まで生きてこれたわけだが。


他の檻を確認していく。女性陣の姿はない、ここではないようだ。どことも危なっかしい魔物の寄せ集まりのようなおぞましい物体ばかりだったが…これはダークエルフに聞く必要があるな。気絶したダークエルフを引きずって異次元から生還する。


「くかー(眠)くかー(眠)」


「起きろークソ猫が!!」


蹴りあげると入口付近まで飛んでいく…やり過ぎたかな?まぁアイツのことだし、大丈夫だろ。

その時帰ってきたシュラがぺローの顔を鷲掴みにする。握りつぶされないか心配になる。だってアイサさんと同じ握力だからね、飛んできたイクラを潰さないようにキャッチなんて俺はできない。シュラにとってぺローの頭はイクラと同じだ。それを潰さないようにキャッチする神業を俺は見た。


「食いつくしたぞ、うまい飯はまだか?」


「シュラ、ぺローは捨てとけ。拷問の準備だ…」






















ダークエルフが目を覚ます。まずは自分の体を確認する…近くにはケットシーと勇者…


「ご馳走さまー」


「んな!?」


絶望の縁へ立たされる。シュラも愛刀に砥石をかける。その音がダークエルフの恐怖を加速させる。


「今すぐ仲間を解放するか、否か。断れば二回戦目だ…今度は気絶しても殴って叩き起こすからな…

たっぷり鳴かせてやるからな」


「魔王様に使える私がそんなこと…裏切る真似なんて絶対しないからな!」


なかなか強情だな…ぺローが俺の肩に手を置く。


「人間の土地に侵入して来るようなやつらは忠誠心を買われてこの任務をしてるんだ。だから拷問は無駄だな。今すぐ殺すべきだ」


ぺローがレイピアを抜くがそれを制止させる。俺は立ち上がり刀を研ぐシュラの肩に手を置いた。


「手伝ってくれるか?」


「痛め付けるのは得意じゃないんだが…誤って殺したらその時は謝らないぞ」


近づく俺らにおののくダークエルフ。結んだロープをほどこうと暴れるが無意味だ。シュラほどの怪力がなければ不可能だ。あ仲間は呆れて帰ったし?秘密兵器は影で縛り上げたわけだから助けてくれる人はいない。


「さーて、存分に鳴け」


「ヒギャァァァァァァ!?」


容赦ないシュラの拷問にダークエルフは一分も持たずに解放するはめになる。シュラが使ったのは指1本だけ。俺の特製薬が効果を発揮する。痛み倍増、最初はそれでショック死するところだったので痛みが快感に変わるよう魔力操作で神経接続をいじっとくことでシュラの拷問はご褒美へと変わった…


「ユウくん?」


一人一人召還していく。ダークエルフによると研究用にストックしときたかったらしく俺への脅しではケチってサキュバスに化けさせていたようだ。久しぶりにみるユニファーさん、眼が涙目になり俺の胸へと飛び込む瞬間…


「(えーんユウ~(涙))」


ユニにひかれた(涙)ユニコーンに押し潰されそうになりながらも押し返す。ぐぬぬぬぬぬ…横に退けー!!テメーの相手してる暇はねーんだ!!ユニファーさん!!俺と熱いキスを!!が飛び込んできたのはリヴァの顔だった…


「怖かった、ユーウ♪」


ぶちゅぅぅぅぅぅぅぅ…ウガガガガガガガ!!違う!

そうじゃない!待ってたのはこんなもんじゃない!

ロリじゃなくてユニファーさんなんだー!!顔からリヴァを引き剥がすと今度はミルティーのパンチが顔面に入る…休憩はないのか?


「遅いんじゃーないの~?何してたのかなぁー?」


「痛いじゃないか?みて、鼻が凹んでる♪」


「今度はどこを凹ませて欲しいんだ~?」


メキメキメキ…実際にシュラと戦った時もヴァンパイアエルフと戦った時もこうも顔面崩壊はしなかったぞ?もう助けに来ないんじゃないかと泣きじゃくる大胆エルフちゃん、いじけるネリア、そして…


「ここで会ったが百年目!!覚悟!!」


「また会ったな、騒がしいの」


又兵衛がシュラとバトルを始める…

オークの被害女性、明らかシュラに怯えている。お腹のオークはダークエルフによって取り除かれた後だった。


「さてこれからどうする?」


ぺローがダークエルフを尻に敷きながらそう言うのだが下りてそう言えよ!


「はぁ~この雌豚にもっとお仕置きを♪」


「めんどくせースイッチが入ったな」


さて、この面子だ。どうするか、オークの被害に会った女性を冒険を中断してどこか交通網が発達した村に届けるか…それなら一度他国との交易でも使う大きな道に出るか…日数が限られてるから近道してきたがそうもいかなくなったからな…


「シュラ、こっちに来い」


又兵衛は納得いかない顔だったが周りの説得もありやっと止まった。まさか素手で殴りにいくとは予想してなかったよ。シュラは片目を又兵衛に放り投げると俺の元へとやって来た。


「さて、協力してきたのは傷の手当てへの恩だ。これで十分恩は果たせただろう?どこでもいい。転送してくれ。今度会うときは敵だいいな?」


「ああ、それでも構わないさ…でもその遺骸。ろくなもんじゃないぞ、外しておけ」


シュラは鼻で笑うと俺から少し離れた。


「私に勝てたらな」


「そっかどこまでもめんどくさい姉妹だな」


シュラを送ってやった。とりあえずどっかの山岳地帯だ。シュラならどうとでもなるだろう。俺はここから増援が到着する前に逃げ出すためダークエルフに近づいた。ぺローが尻に敷いているが。


「オイ!また絶頂してんじゃねーよ!」


「もっとー!もっと辱しめを♪」


ぺローが褐色肌のお尻をぺちぺち叩くも喜ぶだけで話にならない。なので左腕から魔力を吸いとる。なかなか魔力があるようだし問題ないだろ。


「さぁーて、積もる話はここを出てからだ。行くぞ皆、俺の周りに集まれー!出ないと置いてかれることになんぞー!!」


ムギュン!!

密集する女性たち。普段なら大歓迎だが今は潰される…ぺローはちゃっかり頭の上に避難してやがるしよー!!


「と、飛びまふ」


「さっさと飛べー変態!!」


ダークエルフだけ残して皆飛び去った…


「あ~ご主人様~♪」


緑が濃い森、もう夕方となっていた。てか追い付くどころかどんどん離されてるよねーナウシカアちゃんに…どうするよ、勇者ご一行が聖都に来るのを待っとくほうがよかったんじゃ…


「あー!!」


このときネリアが叫んだ、皆何事かと見ると…おい何でいるんだよ。


「もしかして俺の影に反応してか!?」


ヴァンパイアエルフも一緒になって付いてきた。縛られたまんま…


「ユーウーくーん?これは何かなー?」


「何だろうね~?あれかな?オマケみたいな?俗に言うハッピーセットですよ~やだな~も~♪」


「ハハハ♪何がやだな~も~だ!!」


皆にボコボコに殴られる。長く牢獄に囚われていたストレスからかまるで容赦がない。凶暴化したこのパーティーの怒りの矛先は全て俺へと降り注いだ。


「ギギ…ガギ」


縛られたヴァンパイアエルフはその間ずっと奇声を発し続けた。

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