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異世界駐留記(不幸で奇妙な物語)  作者: ふじひろ
ただいま天界で修行中
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サラマンダーは悪い奴?

シルフは割と短いですがサラマンダーが長いです

ウィンディーネは折れてしまえば以外と従順になるんだな。とりあえず二人目の仲間にウィンディーネが加わった。さあ!次はシルフを仲間にしていくぞ!


今この辺で一番高い山を目指している。シルフはノームやウィンディーネの時みたいに存在が強く感じる場所事態が無いらしい。シルフは遥か上空を飛び回っていて、普通なら会えないが高い山の山頂に行けば会える確率があるんだって。だからシルフが現れるまで山頂に陣どっている


「なかなか現れないな…ソナーには何にも反応しないしな~鳥すら反応しないとは…しかし風は吹いているしそれに現れそうな予感もするしな!ここは忍耐力だ!大人しく待とう」


「そうですね、じっと待ちましょう!シルフに会うためです!我慢します!」


シルフに出会うには多少の運が必要になってくる

エレメンタル全員を仲間にするのは骨がおれそうになるな。しかし、シルフを待つ間はかなり暇だな


「暇だな~こういうときディナメスがいたら暇せずにすみそうだ。似たのはいるけど…やつは緊急時以外出さないと決めたからな」


「そうですね…そうしてくれると嬉しいです」


またユリネルとウィンディーネに喧嘩されても困るしな。こんなにモテるとは…昔の俺には想像つかないな。最近ユリネルと距離感が近づいてる気がする。ユリネルにはもっと幸せなやつと付き合ってもらいたいんだけどな…出来ればディナメスも一緒に

もしユリネルにその気があっても俺はユリネルと恋人関係にもならないと思うし、付き合いたいとは思うけどさ、ユリネルみたいな美人の隣に俺みたいな平凡な高校生が隣にいるのはどうも我慢できない…


「そうだ!ノームを呼び出そうかな、色々話も聞きたいしね!」


「ノームさんなら大歓迎です!」


よし!ノームを呼ぶぞ!けどどうすんのかな?ノームはどこにも居るって言ってたから呼び出せるはずだけどやり方がわからん…適当にしてみようかな


「ノーム!出てきてくれ!!」


さあどうだ!

その時何かが動く気配がした。けど何も見えないな

霊の状態なのかな?


「ノーム姿を現してくれ!」


そしてノームがゆっくりと姿を現す


「おい、若い魔法使いさんや、ワシを呼び出しす時は心で念じるだけでいいんじゃ、声に出さんでもちゃんと聞こえとるよ」


すげーな精霊は!心で会話も出来んのか!


「念話ができるのか?すげーな精霊は!」


「どうじゃ!精霊も凄いじゃろ!それで?ワシに何のようじゃ?」


「いやー!シルフが現れるまで何か面白い話してもらおうかなって思ってさ」


「そうじゃたのか、さあ!話してやりたいがもうできそうにないの~」


どういう事だ?その時ソナーに反応があった!しかし、跳ね返って来るよりも早くこちらに向かって来る。鳥じゃないな?やっとお出ましか!


その時俺達に突風が直撃する。

うおー!飛ばされる!凄い威力だな!掴まってるのが精一杯だ!


「待つんじゃシルフ!おぬしに客じゃぞ!」


「ん~な~に~?」


明らかにトロそうな女の子だなぁ…

彼女が大気や風を操るシルフか…

そこには一人の少女が立っていたというよりう浮いてる。後ろには昆虫の羽のような半透明の羽がついている。


「誰がお客~?人間?それともそこの天使ー?」


「そこの人間じゃよ。ワシら精霊を仲間にしようとしとるらしいんじゃ」


「そうなの~いいよー」


はやっ!見つけるのは運なのに仲間にするのには苦労しないのね


「あのーすぐ仲間になってくれるんですね」


「ノームが仲間にいるなら信用できるからね~」


なるほど、シルフはノームと仲がいいのか。覚えておこう


「これで用はすんだな、ワシは帰らしてもらおうかな」


「私ももういくよーじゃあねー♪」


そしてシルフは遥か上空に消えていった


「そうじゃ魔法使いさんや、最後の精霊。サラマンダーにはきおつけるんじゃや奴は人間を恨んでいる

一筋縄ではいかんぞ!それではまた用がある時に」


そしてノームも消えていった

最後に不吉なことを言い残して


「それじゃあ最後の精霊さんも仲間にしようかな?急ごう!」


「シルフさんはアッサリとしていましたね」


「サラマンダーもそうならいいんだけどな~」


そしてサラマンダーのいる火山を目指す









そして着いたよベスティア火山!

ここにサラマンダーはいるらしい!


高熱を発する火や溶岩の中などに棲むとされる精霊。錬金術師パラケルススによって四大元素霊の一つとされた。ただ火の中に棲むトカゲの怪物としては古代からその存在が語られるファイアーサラマンダーと呼ばれるモンスターも実在したらしい。

精霊サラマンダーにトカゲに似た容姿が当てられるのは、山椒魚の身体が火を消してしまうほど冷たい、とした古代ローマの博物学の記述が元といわれている。

サラマンダーは四大元素霊の中では、最も人間と折り合いが悪いと言われている。これは、人間の方が火を恐れることと火災など身近な脅威として火が存在したことが原因のようだ。これはクリュネルの本に書いてあった事だ。

こうしてみたら人間の方が一方的にサラマンダーを嫌ってる感じがするな

そしてサラマンダーとウィンディーネは仲が人間よりも悪い。けど俺はこの二人がただの水と火の関係とは思えない。絶対なんかあるなと睨んでる。


そして今は溶岩が流れ出ている流域にサラマンダーを探していますがいませんね…

ソナーを使ってみたがこの土地か溶岩から魔力が出ていてソナーが使い物にならないことがわかった。

これからはサラマンダーを目視で確認することにした。


「いませんね~どこにいるんですかね?」


「さあー?ここはしらみ潰しで行くしかないよねソナーも使い物にならないし。まあ奥の手もあるが、これは使いたくない」


「あるんなら使いましょうよ!もう暑すぎて気絶しちゃいそうです!」


「こんなんディナメスの修行に比べればなんてことないよ。むしろ、楽かな」


「私はか弱い天使なんですー」


「わかったよ!けど奥の手を使ってもなんも文句とか言わないで」


「言いませんよ。早くしましょう!」


そして俺はウィンディーネを呼び出す事にした


「ユウ~呼び出すの遅すぎ♪どれだけ焦らすのよ~♪って!蒸発する!ここ火山じゃない!デートするなら最も涼しいところに行きましょうよ~♪あの堅物の天使を置いてね♪」


「使いたくない理由がわかりました。ごめんなさい私が悪かったです。帰してあげて下さい」


「そういうわけにはいかないでしょ?ここはウィンディーネに任せて頑張ろう?」


「いいわよー♪サラマンダーの奴を仲間にするんでしょ?でもあんまり期待しないでね?」


後ろから抱きついて話すウィンディーネ。

横から睨み付けるユリネル。

もう辛い…やってらんないよ~けどウィンディーネの体って案外人間みたいで柔らかい!とくに胸が…

巨乳最高!!


「とりあえず水の弾撃ってくれないか?あの溶岩の中に撃ってくれ」


「了解♪任せといて!!」


抱きついたまま俺の周りに水の弾が出来上がる

それを溶岩に向かって撃つがすぐに蒸発する!

それは計算の内だけどね、これはサラマンダーの棲みかを荒らすために撃ってる。テリトリーを荒らされて怒ってでてきたとこをウィンディーネと俺の魔法で決める!どうやら話し合いの通じる相手じゃないらしいし?魔法はウィンディーネときに通じるのが確認済みだ!


「来たわよ…あれがサラマンダーね♪」


その時溶岩の中に少しだけ見えた。冷えた溶岩のような赤黒い尻尾だけ見えた。


「ユリネル!下がるぞ!」


その時だった!俺の足元が白熱化して何かが飛び出す!


「ユウさん!したです!」


「何!潜って来たのか!」


ここでディナメスと修行したとき

身に付いた危険察知能力と緊急回避能力が発動する


「でっけートカゲだな!ゾウよりでかいな!」


ジンベイザメくらいあるんじゃないか?そらぐらいデカイ!まるで岩山だな


「ウィンディーネ…また嫌がらせ?やめてくれないの?」


「あんたはからかいがいがあるからね」


「どんだけ私を傷つければ気がすむのよ!お前は!!」


サラマンダーが俺に向かって突進してくる

狙いはウィンディーネか。離れてくれないかなウィンディーネ!


「ウィンディーネ!あんたのせいで私は!」


私は?私は何?


「人生をメチャクチャにされたの!絶対に許さないんだから!」


またもや突進すさサラマンダー

いい加減にしろ、そして俺は緊急回避で紙一重でかわす!後ろにあったデカイ岩に角を突き刺して抜けないのか暴れるサラマンダー


「いい眺めねサラマンダー!負け犬みたいで素敵よ!」


「うるさい!このスライムモドキが!」


今度は炎の弾を打ち出すサラマンダー

それをウィンディーネは水の壁で防ぐ!

なんだろう、この戦い俺は完全無視ですか?なのにこんなにも被害に遭ってるのか俺は?


「やめろよ二人とも!なにがあったか知らないけど落ち着けって!」


「落ちつちいてられるか!退け!人間よ!」


「負けた女は醜いわね~♪サラマンダー!」


「その体引き裂いてやる!」


負けた女?サラマンダーはメスなの?メストカゲ?

いやー見えないな!いかついしな!


「ちょっと待って下さい!せめて話し合いで解決しましょうよ!」


「話し合いで負けるから手を出すのよね?サラマンダー!」


「クソッ!この!」


「やめろよ二人とも!ウィンディーネ!これ以上サラマンダーのことバカにしたら主従関係破棄するかな!わかったか!!」


「びえーーん!捨てないで下さい~!」


全く!こうしないといけないのか!


「ウィンディーネを手懐けた?何者だ貴様は!」


「ただの平凡な高校生ですけど?」


「私の彼氏です」


「違うでしょ、ただの精霊でしょ?」


「うるさい!堅物天使!」


「それくらいにしとけよ?」


「はい!すみません!ユウ様!」


「なるほどな、面白い!ユウと言うのだな、私はお前の物になってやる!」


「ほんとか!急だな!」


「精霊に二言はない!」


「なんか企んでるでしょ!サラマンダー!」


「なんでお前らそんなに仲が悪いの?」


「それはだな、全部こいつのせいだ!」


それは遡ること数世紀前、彼女がまだ人間を恨んむ前のこと、彼女はウィンディーネと同じような人型の姿をしていた。元々恋愛に対して情熱的なサラマンダーはある一人の男にお熱であった。

男の名はキャスフォード冒険家の一人だった。

彼は有名な探検家である日、サラマンダーの棲む火山に初めて来た人間だった。この火山で自分以外の自分と似た姿の生き物を見たことがなかった彼女は一目惚れしてしまい彼の後をこっそり追いかけ初めて棲みかの火山から出てきた。そして彼が自分の国に帰る途中ふとしたことで大怪我を負ってしまう。そして彼女は治癒効果のある自分の血液で彼の傷を治し、そのことがあって彼はサラマンダーと相思相愛となる。彼はサラマンダーの体に生えている尻尾もドラゴンのような爪の生えた鱗だらけのの腕も綺麗だと言って愛してくれた。彼と違うとこがあるが、それでもこんな自分を愛してくれる彼と夫婦になろうと決めたサラマンダーであったが運命は二人を引き離してしまった。原因はわかるだろう。奴だ。ウィンディーネである。

夫婦の約束をしたキャスフォードとサラマンダーだがキャスフォードは夫婦になる前に行きたいところがあると冒険にでてしまう。サラマンダーはまた危険な目に遭わないようこっそり後をつけることにした。そして彼が向かった場所こそ、そう。アルカディアの泉である。そしてウィンディーネが初めてあった人間もキャスフォードだったのだ。ウィンディーネは必死でキャスフォードを落とそうと誘惑してみるが彼はサラマンダーと夫婦になるためこれを無視した。そして木陰で隠れていたサラマンダーが出てきて彼女を罵りウィンディーネを撃退する。

晴れて夫婦になろうと帰路につく矢先、幸せそうな二人を後ろから付け狙う物が、そうウィンディーネだ!ウィンディーネはサラマンダーが目を話した隙に彼に媚薬を飲ませ連れ去ってしまう。彼を探し泉に着いたサラマンダーだがそこでウィンディーネと交わるキャスフォードを見てしまう。彼はウィンディーネを愛し、そのお陰でウィンディーネは人間と同じように魂を持ったのだ。動転したサラマンダーに向かってウィンディーネは罵る。お返しとばかりに…

「そんなトカゲみたいな腕じゃ彼も興奮しないでしょ?そんな尻尾の生えた人間なんていないしね!さっさと自分の棲みかに帰ったら?あんたは捨てられたのよ!」

そしてサラマンダー悲しみのあまり自分の姿が山椒魚のようになってしまった。これでいよいよ彼も自分のことを嫌いになってしまったと思いもう疾走で火山に帰っていった。大粒の涙を流しながら…。

そこで媚薬の効果が切れて彼は正気に戻った!彼はサラマンダーに謝るため火山を目指そうとした。

彼に捨てられ、魂を失ったウィンディーネは彼をなんとかして説得するが彼は聞く耳を持たない。サラマンダーが幸せになるのを防ぐため彼を浮気者と罵る!そして彼を水中に引きずり込み彼の記憶を消すためにセレムノス河に長時間沈められた。たがウィンディーネはここで間違に気づかなかった。人間が水中では息ができないことに。だが彼はサラマンダーとの楽しい記憶を忘れないため水中で自殺したのだった。それが気にくわないウィンディーネは人の姿に化け、街中に出てきてサラマンダーの悪口を広めて周った。そして気がすんだウィンディーネは水の中に帰っていく。街では人々がサラマンダーを差別し、サラマンダーは二度と、人間の恋人ができなくなった。そこからサラマンダーは人間を恨み、ウィンディーネを恨むようになったんだと…



「……なあ、ユリネル?知ってたか?」


「知ってたらこんなやつ仲間にしませんよ…」


「ありがとうな、こんな湿っぽい長い話聞いてくれて…」


「やっぱりウィンディーネは最悪だーーーーー!」


ウィンディーネが悪いように書いてありますが

フィクションなのでウィンディーネのこと嫌いにならないで下さい~

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