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異世界駐留記(不幸で奇妙な物語)  作者: ふじひろ
いざ!勇者を訪ねて~
88/135

解決と問題

確率なんて0でいい…シュラに殺されるほうがましだろ?俺とさーミカサのさー子どもなんてさー嫌だなー本人の前で失礼だけど。ミカサじゃなくて俺に似てるのがせめてもの救い…よし、この子を連れて実家(日本)に帰らせてもらいます。箱入り娘として可愛がって…やがて…ダメだ、変なビジョンが見えてきた。もうパラレルワールドに帰っていただこうか?


自分でやっといて悲観していたらミカサが興味深そうに現れたおそらく自分の娘に近づいていく。向こうは知った顔なので緊張の様子もみられない。


「(俺を指差して)私たちの子どもという認識でいいのでしょうか?本当に私が産んだ…」


「まずなにが起こったのかゆっくり順番に説明してママ!!この迷宮っぽい場所はなに!?なんでこんな場所に呼び出されてるの私!!」


「ママ!!」


そのフレーズにミカサの猫耳が反応し、嬉しさと驚きで天をも貫かんばかりにピンッ!!と伸びる。ミカサは表情ではなくこんなところに感情が表れる。なぜか退散して俺に向かって近づいて来る…なんだどうした?


「私たちの子どもです(キッパリ)」


「おーい!断定するな?都合よく子どもがなんて…てかもう近づくなよ、あの腰の刀…お前のだな?違う視点から見ようじゃないか?あの子はミカサ、お前の子どもだとしよう…お前の背中から出てきたんだからな、違う世界のミカサじゃないのは今の会話でわかった。しかし俺が絡むのはおかしい!」


「どうしてです?」


「だってーミカサと俺じゃなく他人の子どもって可能性があるじゃないか~」


「はあ?」


久しぶりに俺に直接くる殺気だ…どこかで騎士団とドンパチやらかしたとき以来だな。チクチクした視線に次同じこと言ったら殺すという無言の圧力…


「パパ?ねえどうしちゃったの?また喧嘩したの?駄目だよ喧嘩しちゃ?それでまた家族みんな巻き込むんだから…」


「………」


「ほら」


「いやー!!」


嘘だよー(涙)こんな獣じゃなくて…ひっぐ、娘は可愛いからいいけど…ミカサとそんなん嫌だよ!!ありえない!!絶望だー!!きっとあれだ!無理矢理ーとかどろ!?じゃないと誰が好き好んでこんなやつと!!


「あのーどうして俺はミカサと付き合うことに至ったのか…それだけ聞かせて…無理矢理だよね!!そうだと言ってくれ!!」


地面をガンガン叩きながら懇願する。だってあんまりじゃない…可哀想じゃないか俺、もうさっきから吐き気に絶えないミカサの顔面陳列オンパレードだったのにさ…少しは…少しは救いがあってもいいんじゃないかな!?


「あーそれを忘れて喧嘩してたのか~(笑)もうパパったらそれはママも怒るよ。またママの理不尽な嫉妬じゃなくて自分が悪いんでしょー?」


「いや、この世に起こる全てのことはミカサが起因しており諸悪の根源は常にミカサなのが理…世の常ではありませんか?」


「意味わかんない…一緒に魔王の幹部と戦ったときプロポーズしたのはパパじゃない?そのあと魔界から人間界戻ってきて私が産まれた…」


「俺からなわけがない!嘘だー!!このユウナの皮を被ったミカサめ!!貴様の口車なんぞ誰が信じるか!!」


息巻いて邪推してみる。だってだって(涙)やだよやだよ!ミカサのあの顔!!腹立つ!!あっ、よくみたらミカサしゃなくてシュラだった。ちょっと待ってくださいねー今から家族会議なので。


「でもそのプロポーズの時はママは焦らしてフッたんだっけ?それに気づいて怒ったパパは不寝番のときに寝ているママを無理矢理夜這い…して私が誕生…まったく素敵だよねーそれが私が産まれた理由なんだから(棒読み)」


「あわわわわ…」


「変ですね、私はいつでもOKなのに」


俺は高級レストランで他のやつらに仕組まれたサプライズによって誕生日を祝われた時のように、今すぐにでも逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。だがいくらミカサが嫌いな俺の脳の命令も幾度となく危険にさらされ種を残す本能が勝ったのだと思うことにする。きっと俺の体は反抗期だったに違いないだって顔だけみればミカサは美人だ。それで自分を騙して俺は…したに違いない。たぶんその世界にミカサ以外女の人がいないんだきっと。


「くだらん痴話喧嘩も終いか?いきなり人が増えたと思えばお前も獣人か、なら少しは勝負になるかもな…まさかミカサお前が助っ人を呼び寄せるとは…さっきもそうだ。伊丹ユウが食われそうになったときも間に合ってなかったぞ?弱くなったのか?ミカサー?」


「今の私ではそうですね…勝てません。だから私に代わり娘が相手をします。娘に経験を積ませるのも悪くないと思っています」


「娘だと?どこが」


ミカサの顔見て次に俺の顔を見て表情が固まる。娘は俺に似てるんですぅー自慢の娘なんです!ミカサとは離婚して天界でユリネルと暮らしてやる~!

シュラがわなわなと怒りで震える。勢いよく地面を蹴りあげ目の前まで距離を詰められる。


「ミカサー!!喰らう!一人残らず喰らい尽くす!!クッテヤルカラナ!!」


魔力が反転、これがミカサの未来予想であった…なるほど遺骸の能力をフルで活用して来るな?魔王の魔力になるほど、似ているな。不気味な魔力だ…


「あれ?シュラおばさんだー!お久しぶりです!お元気でしたか?というかなんで怒って…えっ?」


「オバ…!?殺ス!!」


残虐になるところなんてベルセルク化と同じなんだよなー?得体の知れない遺骸だな…


「パパの問題でしょ、あらら魔力がないなんて…どれほどママと大喧嘩したの?シュラおばさん怒ってるけどママとまたなんか…」


「気にしなくていい…それより魔力の量がわかるのか?それなら質とかわからないのか?」


一瞬キョトンとした顔になる。


「魔法使わないからなんとなーくそう思っただけ…なら魔力回復させるからシュラおばさん止めてくれる?」


迷宮のこの空間、広いし高さもある。それでもシュラと我が娘が動くのには窮屈そうに見えた。壁を蹴って見事に逃げ回っている。


「任せとけー!!俺を誰だと思ってます?」


「いくよパパ!!」


左手に魔力が充填される。それにしてもどんどん魔力が送られてくるが…多すぎるだろ!


「これだけあれば足りる?」


「多すぎるくらい、そーらまずは実験だ」


シュラは獲物を俺へと変更した。ミカサは相変わらずもう心配いらないとばかりに傍観している。何かあればミカサのスピードなら…今のスピードなら無理だと思うけど…俺が勝てると踏んでなにもしないのか娘の実力を見るためにあえてなにもしないのかあいつの考えなんかわからん。


「くらえシュラ、ありったけの魔力を神力に変えてキュア!」


普通なら回復するはずだがミカサは悶え苦しみだした。これはやっぱりシュラの遺骸、聖人じゃない魔物にかそれに近い何かだ。


「神降ろしならシュラを傷つけず取り除けるかもしれないが…シュラが遺骸を渡す気になれば…」


「グッ!グガァ!!」


シュラが腕を振り下ろす。アイサさんと同じほどの怪力、当たればただじゃ済まない。しかしその動きは見えてるぜ…

動きはシュラが早い、でも筋肉の動きから先読みして巧く攻撃をかわしていく。かすりもしなかった。


「もうキュアをくらって動くのがやっとか!その攻撃も苦し紛れの攻撃とみた!くらえ止めのマジック・アタック!」


シュラの頭部への横払い、頭を抉るその攻撃を当たる瞬間身を屈めて回避する。魔力反転で防御を捨て下手に格闘戦を挑んできたから隙をつかれて反撃されるんだよ!目の前にはシュラのがら空きとなった胴体、俺は魔力を込めた鉄拳をシュラの土手っ腹目掛けて打ち込んだ。シュラの腹に触れた直後めり込む俺の拳、シュラの口から血が出た。貫通しないように力は押さえたが血を吹いたところをみると内蔵をかなり痛めたようだ。戦闘不能だもう立ち上がってはこないだろう。


「うはっ…く…そ!!」


「俺の手を食われないように魔力でコーティングして威力もあげといた俺の一撃…なかなか効くだろ?

冷静さを欠いちゃーダメだろ、そんなんだからミカサに負けたんじゃないの?」


「覚え…ていろ、次は必ず!」


まだ動ける元気があったとは。シュラは地面が砕けるほどの威力で跳躍、そのまま左右の壁を蹴って穴の上へと消えていった。


「さぁーてこれで終わったな…うおっ!お前若干消えてね?」


「パパの左腕に触れたからかな?わかってたけどやっぱりパパだけどパパじゃなかったね本当のパパはもっと強いもん」


「オイ」


「うそうそ!だって私と歳変わらなそうだったし魔法で過去に来たのかなーって思っちゃったりしたけど違うよね?パパはママのこと嫌いなんでしょ?」


「うん嫌い」


「なら私が生まれることもない…私は別の世界にしか存在しない…」


もしこの世界でこの世界のミカサと付き合って生まれるのはきっとこの子じゃない。


「お前はお前だ。そっちの世界の俺は俺にそっくりってだけで俺じゃない。こっちの世界の事情に巻き込んでごめんな?赤の他人のためにその…騙して危険なめにあわせて…」


光の粒が増えていきだんだんと姿があやふやになっていく。もとの世界へと帰っていってるんだ。


「人の心配ばっかするところ…やっぱりパパだよ。パパはどこの世界でも私のパパなんだよ!」


ええ子や~やっぱりわしの娘や(涙)ミカサの子どもなはずがない!もっと心優しい誰か…そう…ナウシカアちゃんのような人と…


「もう時間ないけどパパ!浮気ばっかりだとママに愛想つかされちゃうからね!!気を付けてね!!」


「へ?」


「性欲強いパパの事だからこの先色んな女の子に手を出すと思うけどちゃんと注意してねママ!」


「ほう、まだこれからそんなことが…」


的を得てないだろう。俺のセクハラより他の肉食系女子に襲われてる数のほうが圧倒的多いだろ?パパはねたぶん向こうの世界のほうのパパはそれなり苦労してると思うんだ。


「それに珍しいよねーママ」


「ミカサが…珍しいのか?」


「うんだってお腹大きくない」


「お腹が?大きくない?ぶふっ…ぎゃははは!!向こうの世界のミカサはおデブなのか!?いいじゃん!お似合いだよー?動けるデブミカサか…無理、笑えるイヒヒヒヒヒ(笑)」


頭の中で肥満ミカサを想像しては爆笑してみる。無理無理…我慢できない…おもむろにミカサの顔をみるとそれが重なって…ゲラゲラゲラゲラ♪


「違うよ?ママが領主になったから先代のお祖父ちゃんから子どもを沢山つくるように言われてるのもあるけどパパの性欲が…あれだから一年に一人は家族が増えていく…」


「えっ…デブじゃなくて…」


「私は11人姉妹の次女です(キリッ)」


「11人?」


それはあれか?伊丹ユウと言う名のネズミとミカサと言う名のネズミの夫婦とかの話か?俺達のことではないよな?


「はぁ…あなたの性欲もそこまで強いなら仕方のないことかもしれませんね…セクハラも少し目をつぶらなければどうやら私より精力が強いのですから。獣人以上の性欲とは恐れ入りました」


「ぐぎゃぁぁぁぁぁ!もう止めてくれーーーー!!」


「だから数日間部屋から出てこないなんてざらにあるし、依頼があるからたまーにしか帰って来ないからママもそれで助かってるけど」


「うおおおおおおおおおお!!止めろおおおおおお!!」


聞きたくなかった…言うべきではなかった…ミカサの前で、俺がミカサに欲情してるなんて…黙っとくべきだったんだよ?ほら…ミカサがやけに興奮してる…もう時間よ…止まれ…


「ママも嫉妬が激しくて我が子ですら嫉妬してるからね~?パパが帰ってきても遊んでくれたことないもんね~!「パパと遊ばなくても毎日ママと遊んでるでしょ?」って言ってパパ取り上げちゃうもんつまんないよね~やれやれ」


「それは酷いな」


枯れた草花がにょきっと再生するように瞬く間に復活を果たす。


「俺と遊んだことは?」


「ないと思う。あっ、一回あったかな。四女の優花が生まれた時に抱かせてー言ったパパを猫パンチで殴り飛ばしてー」


「ほうほう…」


方向性が急にスプラッターになってるのだが。ミカサとの日常生活なんてしょせん不可能なのだ。


「それから何日もパパには指一本触れさせなくてーついにキレたパパは近くの宿に引き籠って。楽しそうだから私たちもついていったときだけかな?」


「そのあとが大変で娘つれて夜逃げされたと勘違いして自分捨てられたー!て叫びながら屋敷中探してもいないから本気で焦って冒険者に緊急依頼だしてそれはもう…大変だった」


なんだろう。俺と同じ苦労人の匂いがするぞこの子から…


「ママが泣いて謝ってなんとか籠城は止めたんだけど楽しかったなーあのときが…パパと遊んだ唯一の記憶かな…あれからママは少しは嫉妬はましにはなったんだけどね」


「ミカサほらな、だから俺たちは一緒にしたらダメなんだわかるか?水と油を混ぜたらここまで混沌としたことになるんだぞ?」


「聞いてたら実に楽しそうでしたけど?」


ダメだはこいつ…なにもわかっちゃいねぇ…せっかくの失敗を活かさねば何もかも無駄になる…


「あっもう本当に時間ないや!?他にさー聞きたいことってある?パパと話せる機会なんてそうそうないから今のうちに話しときたいの!」


「大事な質問を忘れてたな」


「大事な質問?」


「帰る前に教えてくれ、名前は?ほら我が子の名前も知らないってのはなんだか…俺の子じゃーないけど…血はつなかってるけど…」


どんな質問かうきうきとして待っていたようだったが案外普通で拍子抜けした間抜けな顔になっていたがそれは大切な質問だし納得してくれたようだ。


「葵、葵美香!パパが付けた名前でしょーが!!」


それだけ言い残すと完全に光の粒となり消失した。

幻覚だったのか?うん、俺は何も見なかったし何も聞いていない。ミカサルートに入ることなんてこれで絶対~ない!


「帰るか?上まで」


「はぁ~♪」


「楽しみですねユウが聖都に帰ってくるのが」


「ぜってー聖都避けて戦闘街に帰ってやる!!」


シュラが隠れてた溝に向かって歩き出す。なかなか狭いなーここ…体をなるべく小さくしてほふく前進していく。後ろをミカサがユラユラ揺れながら浮いている。


「最初の子どもはいつ生まれるんですかね?」


「ぶっ…!」


こんにゃろ~!人が忘れようとしていること堀りあげやがって~!忘れろ!何もなかったのだ!!


「それにどうやらユウは随分こちらも強いようですから時間はかからないでしょうね、発情期はまだですからそれまでお預けですね」


「うるせー!!色ボケがー!!天地が逆転してもありえねーよ!!」


シュラが開けた穴は俺では登れない。シルフの風に乗るのも地下なので不可能。美香から託されたこの貴重な魔力を節約しいかに迷宮を攻略するかが肝となる。


「さて、ライトの魔法と聖人の片目があれば迷宮のトラップもなんなくクリアしてくれるわ」


ソナーでだいたいの罠の位置を事前に察知しているので罠にかかるなんて無様な真似はしていない。ジリジリと減っていく魔力。おっあれは…


「おー流石迷宮、宝箱だぜ」


目の前には立派な装飾のついた宝箱が、ポツンと通路になんの変鉄もない通路に?


「鍵の類いはかかってないようですが」


「そうだね開けるか~アハハハ♪」


笑顔でグラムを引き抜き箱を真っ二つに引き裂く。

中にはなにやら肉がつまっている。ビンゴ、てかソナーでわかってたんだけどな。


「ミミック…でしたか」


「あからさま過ぎるだろ。通路にポツンと宝箱とかあやしいだろう普通に」


こうして肉片を荒らすと中から長年に渡る犠牲者の遺品が蓄積されていたがどれも体格に合わない武具ばかりだった。


「まっこんなこともあるわな」


「先を急ぎませんか?色ボケしてました。シュラお姉様がもし上にいる…」


「リヴァたちのところか?いや、大丈夫」


「珍しく人を信用してますね…」


「まだ迷宮のなかにおるぞ」


「道に迷っているのですか?」


「いや、これは…」


ソナーで探知したシュラの位置は穴から数メートル進み出口付近まで来ている。そこで停止、おそらくだがそこで…


「行こっか」


「何なんですかいったい?」


歩くこと一時間、目的地周辺に到着。そこで俺たちが見たものは…


「シュラお姉様…」


下から板状の岩に挟まれているシュラ、上から猫耳だけがぴんっと出ている。避ける力もなかったか。


「どうやら気絶しているようだな」


猫耳を摘まんだり引っ張ったりしてみるも変化なしなのできっとこの状態で気絶している。俺は無理矢理板を広げてシュラを救い出す。


「助けるんですか?」


「もちろん、だってお前の姉だろ?」


「ありがとうございます」


さて、治すか。どうにか体の傷を残らず治療していく。さぁーてとシュラを抱えあげ出口へ向かう。

久しぶりにみる外の光、霧で薄暗いけど。


「さて、まだまだ宝の部屋。魔物がウジャウジャいるフロアもあったけどそれはまたの機会にしとこうかな」


「その時は誘ってくださいね」


「もう行くのか」


「はい、長く幽体離脱していると肉体に戻れなくなりますから」


「そっか、まぁ敵に備えといてくれ」


「ヴァンパイアのことですか…」


ミカサの顔が引き締まる。俺も自然と顔に力が入っていたが力を抜く。今どんな顔してただろうか。


「だけじゃないさ、向こうも今になって本気で俺達を潰しにきたからよ…それが気がかりなんだ…」


「こちらの守備は任せてください…では、生きてまた会いましょう…その時またゆっくり食事でも」


「ん、お前のおごりな」


ミカサはにこっと笑うと霧に紛れるようにミカサの体がふっと消えた。


「さてさて、皆いないな~?リヴァのやつどこに隠れてんだ?怪我人もいるし魔物の目の届かないようなとこへ隠れてんのか?」


ソナーを使うも辺りに反応はない。一点だけ気になるところはあったが…それよりまずは…


「イタズラしても…いいよね?」


ミカサという楔から解き放たれた俺はまだ眠るシュラの胸元へ飛び込んだ。この反発力と包容感が~俺に安らぎを…上を見てはいけない、ミカサと顔を合わすようで辛いから。顔をぐりぐりと擦りまくる。


「う…うーん…」


「にゃんにゃんにゃーん♪にゃんにゃんにゃーん♪まだまだこれからだにゃーん♪」


堪能、張りと柔らかさ…実に甘美である。ママー!


「っとここでまた調子のると天罰が下るんだよな…

もう遅いかな…許せよシュラ、冥土の土産にまさぐるくらい可愛いもんだろ…」


俺は立ち上がりシュラが魔物に襲われないよう周囲に魔方陣を展開、シュラを守っときながら仲間の捜索に入る。どこにもいないのかソナーの反応がまったくない。


自分の背丈ほどもある草をがさごそとかき分けると地面が光る場所についた…魔方陣…あの場の誰も魔法なんて使えないはず…素早く壊さないようにできるだけ魔方陣から情報を引き出すことにした…もしかしたら向こうにリヴァと又兵衛、負傷者がいる可能性がある。


「場所は…ユニファーさんたちのいる地点!?」


ユニファーさんが魔方陣を発動して皆を助けに来たのか?先に大胆エルフちゃんも送ったしこっちの座標はわかるから。それだけならいいんだが…もっと深くまで探っていく…知らない魔力…それにこういう形式は以前見た。リリスとリッチの研究所?みたいなところへ転送された魔方陣と同じ術式明らかにこれは魔物が発動したもの…それがどうしてユニファーさんのいる場所から発動されたのか…


「ユニファーさんたちが危機的状況に陥っている可能性があるな…この魔方陣が罠か、さてそうしないと向こうへは行けないからな。飛んで火に入る夏の虫…しょうがない、敵を知るためにも行くか!!」


魔方陣へ踏み込む…でもなんでリヴァたちを拐う奴等がこんなみえみえな罠を仕掛ける?(かかっとるけどな)待ち伏せでもしてりゃーいいものを…俺の力を知ってるやつなのか…

そうして考えを巡らせてる間に目的地についた…なぜか


「ここはどこだー!?だせー!!」


檻の中だったけど。

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