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異世界駐留記(不幸で奇妙な物語)  作者: ふじひろ
死地帰えりの男
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躍動する集団

聖都、とある酒場にて…


「ナウシカア?一人でいるなんて珍しいわね?

どうしたの?聖職者が酒場に一人でいるなんてね♪」


「!!」


突如話しかけられ困惑したが放り向くと知った顔でほっと、胸を撫で下ろした。


「びっくりしました…ミルティーさんでしたか…急に話しかけられて誰かと思いましたよ」


話しかけたのは友達の商隊の護衛剣士のミルティーさんでした。昔…そんなに昔ではないのですがとある人を通じてお知り合いになり、今はこうして仲良しになりました。


「聖都向かう商人の護衛でね、聖都に来てさ~

あんたらの仕事ぶりを見ようと思ったらこんなとこで出会うんだもん、こっちもびっくりしちゃったわ!」


私は伊丹ユウ…という魔法使いでもあり、剣士でもあって精霊をも操る凄い人です!と一緒に組んでいました…ミルティーさんとの共通の友人でもあります。私もミルティーさんも同じ、ユウさんに命を救われました。しかし…


「ダンさんもデルドレさんもイルリムさんも後でこの酒場に合流する約束なんです」


「そっか、でもな…思い出すな~昔こうやって三人で集まって…ユウ…」


ミルティーさんも私と同じ人を想像しているようです。


「あのバカ…またさよならもなしで遠くにいって…またひょっこり現れるんじゃないかと思ったりもしてね…」


「………」


「最後は魔方陣に飛び込んでそれっきりなんでしょ?まだ魔界にいるのかジャミングで指輪の通信も繋がらない」


ミルティーさんもユウさんがまだ生きてると信じてる私もです。紙に血が着いてたからって死んだと確定するのは早いと思います。だから私達は信じて待ってるんです。


「おう!待ったかい?」


そこに現れたのは今私と一緒に仕事をしているダンさんです!ダンさんとはランクアップ試験で一緒になり、ユウさんが行方不明になったあと、一人ぼっちになってしまった私とチームを組んでくださった人です。


「あ、ミルティーさんも一緒でしたか。仕事終わりで?」


「うん、皆の様子見にね♪」


「デルドレとイルリムは武器の点検でこれないかもって言ってたから俺達だけで依頼成功祝いするか!」


そして三人で盛り上っていたときもう一人、私の友達が訪ねて来ました。


「ナウシカアさーん?いますかにゃーん?」


「ニーナさん!?騎士団の方は?」


そこに現れたのはユウさんの元奴隷のニーナさんでした。獣人の力を生かして奴隷から聖都の

騎士団の小隊長になった超出世した方で、最近は訓練でほとんど見ていませんでした。


「ニーナさんもこっちに来て飲みなよ?」


「そうするにゃ、訓練終わりで肩がバッキバキにゃー…もう疲れたにゃー」


ユウさんがランクアップ試験に出発する前に秘かに巾着袋に入った金貨(価値にして土地が城塞ごと買える値段)を渡しており、そのお金で武器、防具を買い、ユウさんを救出するために他のユウさんの奴隷の方と腕を磨き、その噂が聖都まで広がり見事現司令官から小隊長に任命され(いきなり小隊長に)今は小隊長という位についている。


「で?何を楽しそうな話ししてたのかにゃん?

教えてにゃー」


「昔話だよ…ユウさんの話さ…」


「旦那様にゃ?」


そう、ここにいる皆はユウさんに命を救われた人達ばかりなのです。ダンさんもゴーレムに襲われたとき私達を助けるために戦ってくれました。


「いつか必ず魔界から助け出すにゃー!!」


「そうだね、ここにいる全員の願いだ…そのために、ずっと力をつけてきた」


「隊長!?ニーナ隊長はおられますか!?」


「どうしたにゃ!」


ニーナさんの部下の方でしょうか?なにやら急いでる様子で酒場に入ってきました。


「ここでは余り大きな声では言えないのですが…」


「さっさと言うにゃ!ひっかくにゃー!!」


「はっはい!先程魔王軍が責めてまいりました!それで王より全ギルドメンバーと騎士団を召集令を発動しました!」


「にゃ、にゃんだって!」


ざわつき出す酒場…


「どうやら本当みたいよぉ~」


「戦いの神の使徒が言ってるのなら間違いないでしょ?」


入り口にいつのまにか二人組の女が立っていた。


「デルドレにイルリム…本当なのか?」


「だ~か~ら~言ってるじゃなぁ~い?戦の匂いがするのよぉ~!間違いなく戦争がおこるわぁ~」


「ね?さっきから隣でずっと戦争だ!戦争だ!ってうるさかったのよ?まったく…」


「この二人がいるなら聖都も安泰にゃ」


「武器の調子は?」


「ばっちり、いつでも行けるわ…」


魔王軍…ですか…


「どうした?行くぞナウシカア」


「はっはい!」


こうして聖都の最強戦力の一部が動いた…

ナウシカアちゃん視点の話でした。

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