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異世界駐留記(不幸で奇妙な物語)  作者: ふじひろ
魔界潜入調査中
33/135

やっぱり調子悪いわ死んでから!

今回もグロリアとグフフフフフ♪なことでイチャイチャするだけの話です。だけではないか…

女性と一緒にベッドにいる。

昔の俺なら想像もつかない状況だな!なんたって下に寝そべってるのは竜の国の司令官だぜ?それも美人…(てか未だに美人な雌の魔物しか見たこと無いけど)普通なら喜びそうなシチュエーションだが今は喜べない…だってグロリアは任務でこうしてるだけだから!別にHな事もしてないから!そもそもネフトに知れたらブレスで丸焦げにされる…

加減せんだろうなあいつ…自分の部下に元夫を寝盗られるとはどんな気分か?ネフトはまだ俺の事を諦めてないしな、してないけど男と女が一つ屋根の下で寝てるとか疑われても当然だけど!違うんだ!

俺は無罪なんだ!


「なかなか来ないね~?」


「しっ!静かに…」


え?来たの?


「この音は窓の止め金を開ける音です、部屋に入ってきてベッドに近づくまで手は出さないということで」


「わかった、そうしよう。でもよく聞こえるな」


「人間よりかは聴力が優れておりますので」


入ってくる暗殺者が…まさかな…でも勘違いであることを祈ろう。


ガチャ!


開けたな…ベッドまで来たらテメェの負けだ!

ゆっくりと窓を開ける…風が部屋の中に入る…でも

この態勢ってさ…ヤバイんじゃないの?


「降りないとヤバイよな?」


「そこまで考えてませんでした!!」


今、俺達は気をつけの状態で重なっている。敵に背中を向けている状態でどうやって反撃するんだ?


「ゆっくり降りたら怪しまれるかな?」


「そうですね…私もわかりません!」


こうなれば演技派グロリアになってもらうかな…

窓の外の奴に逃げられないといいんだが…


「なぁ~グロリア良いだろ?後一回だけ!な?」


またゲスに戻ってやるか…ゲースゲスゲス♪


「激しいんだから明日にしてよ…もう疲れちゃったのよ…明日も早いんだし寝ましょ…」


ドンと押されてグロリアの横に転がる。流石グロリアだ!作戦通りだ!


「も~なんだよ、ノリ悪いな~」


「ごめんなさいね…今日はこれで我慢して…」


チュッ♪


唇にキスするとそのまま恥ずかしそうにそそくさと布団に潜り込むと反対側を向いてしまった。

……………いいんですかグロリアさん?そんなことして良いのかな………

俺の股の伝家の宝刀が目をさましますよ?一度抜かれたら大変ですよ?グロリアさんキズモノになっちゃうよ?使ったこと無いけど切れ味良いよ。


止まっていた窓がまたゆっくりと開いていく…バレて無いな…今度こそ目にもの見せてくれるわ!

部屋の中に入ってきたのか足音が迫る…俺でもはっきりと聞こえるぞ。


「ユウ様…」


「なんだグロリア」


「敵はプロの暗殺者じゃないです…知ってましたね?敵が素人だと。正体を知っているようでしたけど…」


「違和感だ…」


「え?」


「出発の時から違和感があったんだ…」


そう、出発の時からつけられてた…と言うよりも…


「つけられてた、だけじゃない」


「敵は高速で飛行する俺達に気づかれず尾行できると思うか?」


「無理でしょうね、誰かが気づきます」


「そう、敵は空を飛んでたんじゃない」


「では陸を?それはもっと無理ではないですか」


違いまーす。森や山の上を飛んでる俺達に追いつけるはずがない。


「詳しくはわからない…これは仮説だけど」


「どうぞ」


ひそひそ話で続ける…敵は服が邪魔でこっちまでこれないようだ。そこからして素人だな。


「尾行っていう感じではないな。敵はおそらく瞬間移動系の魔法を使ったんだと思う」


「無理ですよ!我々があそこで休憩するのがわかってたみたいに…」


普通なら瞬間移動は俺達が止まった時にしか使えない。いつ休憩するかわからないのに…敵は俺達の正確な位置が何故わかったのか。そんなの簡単だ。


「俺達の中に裏切り者がいる。そいつが休憩した時に現在位置を仲間にメッセージの魔法かなんかで教えたんだ」


「いつ!?誰にもそんな時間はなかった!探索に向かったのはロフトとアスナ、それにドラコだけ、でもその三人は三人通し見える範囲でメッセージなんて使う時間はなかったはず。使っていても怪しまれるでしょう!?」


「その時以外ででしょ」


「それが出来るのは被害者のユウ様だけです!他の誰も出来ませんよ!」


「いるだろ…最初に飯を呼びに来たオッチャン…」


「まさか!シリウスが!?(オッチャンのこと)」


「違う…その時は実はアホドラコも一緒にいたんだよ…もうわかるだろ…その後呼びに来たのは…」


ようやく暗殺者がベッドまで来る。そして懐から短剣を取りだし狙いを定める。


「ウーガ!」


そして深々と刺さる前に布団を貫いてグロリアの月影が鈍い光を放つ!


「ウニァー!フガー!」


二人ともベッドから飛び出して追撃を喰らわす!

暗殺者はグロリアの刀を気にしてか短剣を振り回すが剣の達人でもあるグロリアには無意味だった。てか俺は無視か?


「おのれー!左ストレート!」


左腕の義手が短剣を弾き飛ばす!


「かーらーの!タックル!」


部屋の角まで吹っ飛ばす!立ち上がった所を後ろから押さえ込む!


「暴れんなコラッ」


暴れるフードの暗殺者を後ろから押さえ込もうとするがうまくいかない。


「オイコラ!!」


ムニュッ!


なにか掴んだ!


「フギャー!」


「イヤーー!」


「ユウ様何を!?」


この柔らかくて、でも弾力があって先端に突起物のあるものなんてあれしかない…暗殺に使う凶器?

ある意味凶器です。これは女の武器の一つ!


「ユウ様!いつまでも揉んでないで早く押さえ込んで!」


「したくてしてるんじゃない!」


揉み合ってるとフードが引っ掛かり姿があらわになる!コイツは…


「アスナ…どうしてこんな…」


間違いないアスナだった。俺を襲ったやつと瓜二つなのだ。間違いなかった。


「う~うがぁ!」


「最初の自己紹介の時にアスナは飛竜空挺団と言いましたね。オッチャンが教えてくれたよ竜の国の飛竜空挺団は人間の姿のドラゴニュート、ドラゴンに変化出来ない下級ドラゴニュートで人間の体に尻尾や羽しか生えてないドラゴニュートが入るところだと」


他の空を飛べる竜種の背中に乗り、未発達で空を飛べない羽で俺の世界で言うパラシュートみたいに広げて敵陣に降下して強襲するのが任務の部隊だと。


「でも普通にドラゴン化して一緒に飛んでましたよね?」


「そういえば…確かに変だ」


「記憶操作の魔法で間違いないでしょう。誰が使ったのか。これはドラゴン化したアスナかメイドの中に裏切り者が混ざってたのか…それはわかんないです。でも少なくともあの時点で城門にはメイドさんとメンバーだけでした。アスナが魔法を使うなら他のメンバーやメイドさんにバレると思います多分メイドさんの中にいたんでしょう。全員視線はメンバーに向いてた訳ですから使ってもわからないでしょう」


「アスナ!なんでこんなことしたんだ!何が目的だ!吐くんだ!」


「う~?」


「止めとけ時間の無駄だ」


「どうしてです?一つでも敵の情報を聞き出さないと!」


「そいつはアスナじゃない」


「なんですって!」


「さっき胸揉んでわかった。こいつからは魔物にはあるはずの魔力がまったく感じられん。魔物じゃない。アスナはドラゴニュート、あるはずなんだ」


「では何者なんです…?」


「おそらくクローン、作られた魔物かな?でも動力源がわからん…そのまんま人間だな魔力を待たないところは人間そっくり」


人間のまんまだな。


「空を飛んでたのもクローンと見て良いだろう。でもあいつは言葉も喋ってたし魔力もあるみたいだからドラゴニュートに近い性質を持ってるみたいだな~改造もしてあるみたいでドラゴン化も出来るみたいだし?」


「本物のアスナは…?」


「敵に捕まってる可能性が高いな、今も実験体みたいな扱いされてるのかな?」


「助けなくては!」


「敵の本拠地も知らんでしょうが!こいつを俺達に殺させたのは失敗作だからかな?知能がたりん、言葉すら喋れないからな。捕まっても喋れないから適任だったんだろ」


「くそっ!捕まえて殺してやる!」


「その為に作うっといてよかった」


「え?」


一足先に来たオッチャンとドラコに頼んどいたのさ…


「オッチャンとドラコに伝えといた。

アスナには気をつけろ感づかれないように捕まえとけって」


「では!」


「わかるかもな」


「やったー!」


「うー?」


パチモンアスナは餌付けで買収に成功!俺達になついた。


「単純にいきましたね」


「成功じゃ!」


生態は猫に近いのかな?声が猫っぽいだけだけど

猫とアスナの遺伝子を混ぜたみたいな。


「敵は相当魔法に関して魔導師レベルの奴だろうな

リッチの奴かなと思ったけどあいつこんなことしそうな奴じゃなさそうだし…」


「他の外部の敵が?」


「さぁ?いるのかな」


もうだめだとっくに日は昇っているが動けないよ~


「少し寝てから魔王城目指そう…」


「お疲れですものね、少し寝てから…寝てから魔王城に行きますか…居眠りしたら墜落しますからね…

アスナももう害はないようですしね」


「グロリアとアスナモドキはベッド使え、俺は床で寝るから…」


返事を聞く前に寝てしまった。今日の夢は~グロリアだ…俺は裸でベッドからグロリアが服を脱いでいくのを眺めている。そこまで刺激的だったんだな。

ゆっくりとベッドに向かって歩いてくる。艶かしいな大人の雰囲気と言うか。そしてグロリアが俺の上に覆い被さって来る…そしてグロリアがキスしてくる、味わうように…俺はこっそりとグロリアの腰に手を回すといっきにグロリアに覆い被さる!形成逆転じゃー!それからはムフフフ♪ゲースゲスゲス♪


「ああ…もうこんな時間ですか…出発しないといけない…ん?」


「ゴロゴロゴロゴロゴロ♪」


「うーんグロリアー♪もっと激しくしちゃうからね~グフフフフフ♪」


いつの間にかアスナがユウのお腹の上でうずくまって喉を鳴らしている。あのユウの顔!浮かれちゃって!


ツカツカツカ!


ユウに向かって歩み寄る…


「グフフフフフ♪可愛い顔しちゃっても~♪」


可愛い顔!?一度も私には言ってくれなかったのに!

アスナには言うですね…私もユウの戦いぶりは見てました。ネフト様と別れたと聞いてそしてこの旅でこうしてユウと二人っきりになれたのにユウと良い雰囲気になったと思ったのにユウはアスナが良いと言うんですね…アスナがね…ふーん(怒)


「もっと虐めちゃおっかな~♪」


「ゴロゴロゴロゴロゴロ♪」


すー!息を吸って。はい閉じて!恨みを全て吐き出す様に!


「ユウ様ーーーーーー!朝ですよーーーーーー!」


「フッウウウウウウウウウウウ!!」


「うわー!ごめんなさーーい!!許してーー!」


許して?いえ、許しません。可愛いと言うまで。

次こそ合流…

アスナモドキも頑張ります!(名前も考えないと)


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