表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界駐留記(不幸で奇妙な物語)  作者: ふじひろ
ただいま天界で修行中
3/135

瀬戸際の攻防

まだまだ前ふりです。異世界までの道のりは長そうです

「酷いぜ旦那!まだ匂い落ちないんだから……」


バタン!


もお!いつまで俺の心を虐めれば気がすむんだ!

ふぅ、落ち着け今日は色々あったから疲れてるんだほら、ドアを開けたらそこに…


「オイ!美人妻が夜這いに来たのに閉め出すとは…」



バタン!


なんなの?何がそんなにお気に召したの?ただの高校生よ俺?今ならまだ間に合う!ほっといてくれ!


ユリネル早く助けてくれ!

まぁ他人をあてにせず自力で脱出してやる!

この部屋のドアは1つ外にあのバカがいるだからこれは無し、窓から下に向かうのは高すぎて自殺行為

詰んだなこりゃ…


そこで緊急事態発生奴がドアを破ろうとしている!


「旦那!開けてくれよ!二人で気持ち良いことしよ!旦那の好きにして良いからサー!」


もういい!一か八か仕掛けてやる!俺の一斉一代の大勝負!!見せてやる!!勝負は一瞬!しくじれば(性的な意味で)喰われる!!


ガチャン!!


「うおっと!」


勢いよく奴が転がって来た

俺は手首を持ってベッドに押し倒す


「旦那、ずいぶん強引だな、激しいのは嫌いじゃないが最初は優しくしてってもがッッ!」


シーツで顔をぐるぐる巻きにする。じたばた暴れてるうちにドアへ!!


「もお!好き放題しやがって!」


照れながら顔についたシーツを破り捨てる


「あれ?旦那」


愛しの旦那様がどこにもいない。逃げたな

旦那も初めてなのか?照れちゃって可愛いな~♪俺の旦那様♪


「待てー!!俺の愛しの旦那様♪」


勢いよく部屋から出ていく


「よいしょっと」


ベッドの下から這い出す


「ふぅ、もうちょい注意深けりゃヤられてたな」


奴は正真正銘バカだ。初めて会ったときの威厳のあるアイツはどこいった


「まずは、アイツとは逆の方向から下に向かう」


下でユリネルとエクシアに助けを求める以上


周りを見る よし!奴はいない

そっと這い出て反対側から下を目指す部屋はだいたい覚えたから無事着くだろう



ドドドドドドドッ!!


ん?なんだこの地響きは?


「だーんーなー♪見ぃーつけた♪」


「ウギャーーー!」


化け物め!くらえ!まきびし!


「トウ!」


軽く飛んだそりゃそうか

そして天井にあたってまきびしの上に墜ちる


「いーたーいー!」


ほんとに天使か?バカ丸出しだな、だが今がチャンス♪全速力で駆け抜けるぜ!


「二人の間にはァァァ!障害は無いィィィ!」


羽の風圧でまきびしを吹き飛ばす流石天使!敵ながら天晴れ!!そのまきびし俺に刺さってるー!


捕まるか?絶対いやだ!


「なんで逃げんだよー!待ってー!」


待つか…待たねぇよ


「エクシアさーん!どこー?助けてー!」


「待ちなよ旦那ー!」


いかん!このままだと捕まって部屋に連れていかれてそのまま…いやー!(涙)

プライドはいらん!今守らなければならないのは純潔だ!こんなんで童貞卒業など笑い者だ!


「ママー!俺だよ!ユウだよ!殺される~!」


これで来てくれなきゃジ・エンドだ



ドドドドドドド!!



まただこの地響き、間違いないエクシアだ


「誰!?私の息子を殺そうとするのは!」


バカにはバカを(親バカと恋愛バカの天使)


「あれ?ディナメスちゃん?ディナメスちゃんが

ユウくんを殺そうとしてるの?ユウくんの彼女じゃなくて?」


なるほど、なんで屋敷にいたのか?これではっきりわかった。エクシアに俺の彼女のふりをして入ったな、こういうことには頭が回るんだなコイツは


「いえ!そんなことありません!自分の夫を殺す妻がどこにいるんです!」


急に言葉使いが変わったな!やっぱりエクシアさんはかなり位の高い天使なんだな


「あの…夕食のご用意が」


ユリネル!タイミング悪!


夕食中ずっと気まずかった

ディナメスとエクシアさんがずっと俺のことで話している。本人の前で言う事ではないことを…

恥じらいってものがないのかな?この人たち歯の浮くようなことを平気で言ってのける

その間赤くなったユリネルの顔を眺める。

もお!可愛いすぎる!


「あの、ユウさん?」


やべ!見つめ過ぎたか!怒られる~


「明日天界一の図書館に一緒に行きませんか?面白い書物もたくさんあってその…」


「あって欲しい人もいるんです」


良かった!!怒られずに済む!


「勿論!いかせてもらいます!」


あって欲しい人?気になるな


「ずるい!旦那!明日は俺も一緒に行きます!!」


「私も!」


「エクシア様は主神様がおよびでしたよ?」


「そうだった!うぇーん(涙)私も行きたい!」


「大丈夫です!旦那は俺が責任持って見張ります!!」


「そう?お願いね!ユウくんに危険がないように」


「はい!勿論です!命に代えても守ります!」


実に面倒くさいディナメスが来るとは…せっかくユリネルと二人っきりかと思ったのに~


その夜、部屋に侵入しようとしたディナメスを追い払い力尽きた。


「図書館か…魔法書もあるし楽しみだな」


この世界来て魔法というものは一番気になる

元の世界に帰るまで魔法の1つでも覚えたいな

あって欲しい人も気になるし、今日はもう寝よう

考えるのもしんどい


次の日俺にまた不運が訪れるのを俺は知らない(涙)


次は新キャラ登場の予感

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ