かっ飛ばせジークフリード!
大会だ、人間だとバレたら即死刑だろうな。わかるんだよ。俺はな、自分の不幸が…
「ユウ殿、覚悟はいいですか!この大会は何故か女は参加出来ません。ですので影ながらユニと一緒に応援しております!頑張ってください!」
俺は魔法、ドラゴンケイルを発動させた。体がドラゴンの鱗のように硬くなる魔法でところどころ鱗みたいなのが生えて竜っぽくなった。けど見た目は人間なのはご愛敬で♪セントーレの話ではこういう種族もいるらしいのでバレないと思う!そう自分に信じこませたい!
参加者は100人ほど、AグループとBグループに分て戦い最後の一人まで戦う。そしてAとBの勝者と戦い優勝すれば200万ゼニー♪かなり厳しい戦いだな…勝てるかなこれ…
大会は明日からなので今日はゆっくり休む。もしかしたら明日死ぬかもな…泣きそう…
朝起きると本当に枕が濡れていた。と思ったら涎だった。心底どうでもいいー!!
「行ってきます…」
「ユウ殿の武勇とくと見せてもらいます!!」
出来れば見ないでくれると嬉しいな♪俺が戦うのは何のため?金のためだ!!大会の行われる闘技場に着く。他の竜人は栄光のために戦うんだろ?俺は…
「金のためだ!!」
くどいけど何度も言う。金のためだ!!お金ってなんて素晴らしいものなんでしょう。あの見晴らしの良さそうなところでいるこの国の女王様みたいな人?よく見たら鱗や翼が見えるような…まぁいいや、あのお高くとまっているあの人の心だって、お金さえあればなんでもてに入ってしまう。(一国の女王なら金なんて捨てるほどあるか)お金なくして幸せなどない。この世に、お金で買えないものなんてないんです!そう、そこの金持ちそうなブクブク太った上級階層の竜人、いいこと言いそうね。そうよ!その通り!お金なんて、使うもの。ただそのためだけにこの世に存在するのよ!お金のない人生なんて味のしないガムのようなものなのよ!いくらでも好きなだけ使う!なんでも好きなだけ買えばいいのよ!
パンがなければケーキを食べればいいのよ!
さて!独り言言ってもしょうがない。王妃マリーのフレーズがでたように俺は200万ゼニーをてに入れてあの女王のように大金持ちになってやる!
「出場者のエントリーを開始します!くじを引いてくださーい」
引きます…B、どうか強いやつがいませんように…
周りを見るとやっぱり強そうなトカゲ達に囲まれる。どうやって勝つねん!無理やろ!体格が違うだろー!!
「見ろよあのチビ、調子のりだぜ」
「速効でかたずけてやる」
そっか、そこのトカゲ達。まずお前らから血祭りだぜ~楽しみにしとけ!
Bは後なのでAの奴の試合を見る。
「おいおいマジか…」
急に立派なドラゴンになったやつが他の奴等を消し炭にしてしまった。え?これって殺人あり?
そして気どってるいけすかねーイケメン竜人が勝利したのであった。もし勝ったらアイツとか…やだな
「流石ドラゴニュートだなしかも上位種のドラゴンに変身できるタイプか」
「もし運良く勝ってもアイツとか、こりゃ適当に怪我して負けたほうが身のためだな」
そういうわけにはいかないんです。勝たなきゃ明日からの生活がかかってるんです。これ以上セントーレにおごってもらうわけにはいかないんです!!例えブレス一発で敵を一瞬で殺せるような奴でも(涙)
そうこうしてるうちに試合開始!雑魚が襲いかかってくる。よし!やってみっか!ドラゴンと人間だけが使える殺気ってやつをな。国の外で感じた威圧的な空気…あれが殺気だとしたらよくディナメスが使ってたから知ってるんだ。試しにディナメスに使ってみたがこの殺気は自分より圧倒的に力の弱い者しか効果がないらしくケロッとしていた。あの時笑われた屈辱を今晴らす!!
「キリングオーラ!!」
ディナメスの技のパクりです。なんのひねりもありません!まんまです。そして俺に襲いかかろうとしたやつが一人、また一人と倒れていく。後に残ったのは多少は腕に自信のあるやつか俺より強いやつだろう。さあ来い!ドラコニアン数体がかかってくるが…
「焼けちまえ!行け!サラマンダー!!」
サラマンダー、久しぶりの大暴れ。辺り一面火の海にした。その中で立っているやつが…
「そう簡単にはいかないよなドラゴニュート!!」
ドラゴン化したドラゴニュートが一体こっちを睨んでいる。
「面白い小僧だ、名を名乗れ!!」
「俺の名は…」
ここで気づく。俺が不法入国者であることに…ここはエントリー表に書いたら厨二病みたいな名前を名乗らせてもらおう!
「俺の名は…ジークフリードだ!」
カッコいい名前だが本名は伊丹ユウです♪よろしくね♪
「行くぞ小僧!多少はできるようだが所詮我の敵ではないわ!」
こやつもブレスでかたずけるみたいだな。それなら
「うおっ」
あっと言う間に俺の体が火だるまになる!観客席の方で悲鳴が上がる。
「ユウ殿!」
セントーレか?なに!大したことはない!どれ!ここから本気だして行こうかな!!
「ワハハハ小僧!以外と大したことはなかったな!!」
「うるせいんだよ…お前は何を燃やしたんだ?」
「なに!」
「遅い」
ドラゴニュートの後ろに立って振り返った奴の頭の角を切る!
「なんだと!このチビに!」
「テメーが燃やしたのは土人形だボケ」
そして魔法発動!!
「マシック・ミサイル連射型」
マジック・ミサイルをただ撃ちまくる!流石に鱗は硬いな~
「調子に乗んな!!」
奴の鋭い爪が俺の腹をえぐりに来る。けど千切れない俺の体
「嘘だ…何かの間違いだろ…」
「危ないな~その爪も綺麗に切らないと…」
「なに!」
一瞬で鋭い爪が丸くなる!
「削っといてやったよ♪ありがたく思いな!後、俺の体はドラゴンの鱗並みに硬いのでよろしく!あれ?けどおじさんもドラゴンみたいだよね?もしかして見た目だけなの?」
「ぶっ飛ばしてやる!!跡形もなく!!」
「俺はここで死ぬわけにはいかない」
ブレスかいな?魔法の一つも使えんのか?こいつは
「マジック・ミサイル集中型」
魔力の弾が一つになる。喰らえ!!
マジック・ミサイルがブレスをはね除けてドラゴニュートを吹き飛ばす!!
「勝者ジークフリード!」
辺りから歓声が上がる。一つ目の難問クリア。後一つだけ。
「なぜ止めを刺さん…」
「殺したい奴は他にいる。特にあんたに恨みもなにもないからな」
「とりあえず勝てよ…テメーがあのドラコ…Aグループの勝者だ。奴に負けたらお前を恨むからな」
「任せとけ、俺は絶対に勝つ!」
「ふっ、俺もお前みたいな奴に負けてよかった…ジークフリード…後は頼んだぞ」
そう言って運ばれていった。俺もあんなイケメンやろーには負けん!!
「やあ!君が次の僕の相手だね」
「おう、ドラコとか言ったな…なんのよう?」
「なに!戦う前に挨拶をね…」
ん?なんだ?魔方陣だ。
「君の戦いは見せてもらった。勝つのは僕だ!そしてこれは魔力封じだ!!」
ふん、こんなの誰でも解けそうな魔法だなでもここは…
「これくらいのハンデは必要だろ?なんなら両手を使わなくてもいいぜ~」
「軽口を叩けるのも今のうちだ!!精々僕の華麗なる勝利の露払いをさせてやる!」
「はいはい、またおいで~」
魔力封じとはつまらんな。さて痛い目を合わせてやりますか。
「これより決勝戦を開始します!」
そしてドラコはいきなりドラゴンモードでブレスを吐く!!今の俺はドラゴンケイルがあるがそれを上回る火力だ!そして俺は両手を後ろにして息を吐く。
「フッ」
炎のブレスが一瞬で消えた。消したんだけど。
「そんな!魔法は使えないはず!どうして!?」
「炎は酸素がないと燃えないのは常識でしょ?」
シルフの力と
「くそ!こうなったら空中から…あれ?動けない!どうして!?」
「土で足元を固めさせてもらった」
ノームの力と
「こんな土で僕を止められると思ってるのか!!」
「思ってないよ、足止めは一瞬だけでいい」
下から炎が吹き荒れる。
「なんだこの炎は!熱い!?この僕が熱いと感じるだと!そんなことがあってたまるか…」
「吹き飛べ」
「ぐあっ!」
サラマンダーの力と
「本気のブレスを見せてやる!!喰らえ!!人間モドキが!ネフト様はお前には相応しくない!!」
「人間か…間違ってないよ」
俺の後ろから洞窟の天井まで届く水柱が上がる!
それは闘技場いっぱいに広がる。
「落ちろー!!」
水にかき回されるドラコそのまま水が水球となってドラコを閉じ込める。
「イケメンを見ると何故だろう。殴りたくなる」
ウィンディーネの力だ
「勝者ジークフリード!」
あっちこっちから歓声が上がり俺を褒め称える。
「そ…ん…な、魔法は封じたはず…」
「だな」
「それなのに…なぜ!」
「魔法じゃないの」
「なんだと…」
「精霊術さ」
「精霊術だと!?エルフの精霊術を不細工なズメウがなぜ!」
不細工とな?
「俺はズメウじゃないし」
「じゃあ何者だ!!」
「教える義理はないだろ?」
「ふざけるな!!」
「今は休みな」
そしてドラコは傷の手当に連れていかれた。これで優勝200万ゼニー♪
「見事な戦いぶりです」
振り替えると椅子にふんぞりかえってた女王様が目の前に!その後ろには綺麗な女性が、ところどころ鱗があって頭には角、尻尾も生えている。ドラゴンかな?
「貴女は?ドラゴンですか?」
「外部の者ですか?同じ竜族に見えますが」
「そうですね違います」
「そうですか…優勝は優勝です。ジークフリード様でしたね?貴方に優勝賞金200万ゼニーと…」
やっりましたよ200万ゼニー!!
「後はお待ちかねの…」
「セントーレ!やったぞ!」
嬉し過ぎて話の途中でセントーレの元に戻る。
「ひやひやしましたぞユウ殿!」
「見てみて!!200万ゼニー!!俺大金持ち!!」
「コホン!!」
後ろを向くと女王と女性が立っている。
「あ、すいません話の途中でしたね。200万ゼニーが嬉しくって嬉しくって」
「200万ゼニーが嬉しい!?」
なんだよ二人して怒鳴って…
「この大会の目的がわかってます!?」
「200万ゼニー…」
なんだろう…心底びっくりした顔してる。なんで?
すると女王が顔をひきつらせながら紙を見せる。
「ここ、見えます?」
「なになに?絶世の美女ネフト様の結婚相手決勝戦ですって?ふーん変わった名前の大会ですね」
「ここの報酬が見えません?」
「200万ゼニー」
「違いますよ!!上の大きな文字です!!」
後ろにいた綺麗な女性が顔を真っ赤にし、拳を固めてプルプルと怒りに震えている。
「えーと、勝者はネフト様と夫婦となる権利を与えられる?へ~なんじゃそれ」
そんなこと言われてもな…例え美女でも結婚とかまだ早いよね。お互いに知らない通しだし。
「やっとわかった?これから式場に…」
「お断りします」
「貴方!なにを言ってるのかわかってるの!」
「だって知らないしあんたのこと、2位のドラコと結婚しなよ、お似合いだぜ。俺は200万ゼニーだけでいいからさ」
するとネフトがとうとうぶちギレた!!
「貴方のような不細工なズメウモドキと結婚してあげるといってるのに何ですか!その態度は!」
「強かったら結婚するのかよ」
「え?」
「イケメンだったら結婚するのか?」
「何を言って…」
「あんたはそうでも俺は違う!あんたとの婚約はなしにしてくれっていってんだ!」
もー!こんなところで道草食ってる暇はない!
「妾の何がダメなのですか…(ポロポロ)」
「ネフト?貴女大丈夫?」
「おーいどうしたんだよ?わるいなセントーレ、先に宿に帰ってお祝いの準備してくれ」
「わかった…早く帰ってくださいね」
セントーレを帰しておく。どうやら修羅場になりそうだしな!半泣き状態のネフト。
「妾のために勇敢に戦っていたとばかり思っていたのに…(ポロポロ)」
「落ち着いてネフト、お姉ちゃんがついてるから」
肩を震わせてポロポロ泣くネフト。
「そんなに泣き虫だと幹部が務まるの?」
「妾は覚悟を決めてた…この人となら一緒になってもいいって…なのに…(ポロポロ)」
泣くなや!?俺が金目当てのクソ野郎みたいじゃないか!知らなかったんだ!優勝賞金200万ゼニーだけだと思ってたし…
「妾は見栄をはって彼を傷付けてしまった…悪気は無かったの…ただカッとなって(ポロポロ)」
「ネフト…」
「妾は彼を傷付けるつもりは無かったの!!ただ、ただお金じゃなくて妾を見てほしかった…妾の気持ちを知ってもらいたかっただけで…(ポロポロ)」
気持ちって?不細工ってか?それなら届いたよ。けど惚れてるとは思えないよ?伝わってない、冗談だよね?そうなんだろ?
「恥ずかしかった…彼と目をあわせるのも…一目惚れしたのを気づかれるんじゃないかって…怖かったのそれで頭がいっぱいで…」
「ネフトさーん?おーい?」
「ごめんなさい…」
それだけ言うとドラゴンの姿になって奥の方の大きな建物に飛んでいった。
「それじゃ俺はこれで…」
「待ちなさい」
ガシッ!
「ちょっとまて!なんだって俺があんな女を!!」
「貴方がどう思おうと構わない。もとから貴方の目的はお金だった。それについてはそれで構いません。結婚の話はあの子とよく話し合って決めてくれませんか?」
「まてまて、なんで結婚の話が?知らなかったんだよ俺は?」
そうそう、関係ないない。
「わかったでしょ!!あの子があなたのことが好きなのが!あの子意地っ張りなだけで根は優しい子なの。お願い、もう少しあの子と話してあげて…実はあの子は…」
「普通そんな話があるか?卑怯だぜ…」
でも元気付ける位なら俺でもできる仕事だ。結婚の話もちゃんと理解して諦めてもらわないと。
「この部屋の奥だな…」
大きく重たい扉をゆっくりと開ける…
主人公がなんだかゲスクなった…




