ズッコケ二人組(強大な敵?)
「いい加減にはいたらどうなんです?」
「なんのことかわかりません」
「ねえ、リッチ~やっぱりあの男はこの村にいないんじゃないの?」
「そんなことない。確かにこの村からゴーレムの反応があった。今は消えている。おそらく核がこの村で破壊された」
「ゴーレムなんて知りませんお引き取りください」
「あなたじゃ話になりませ~ん♪族長呼んでよ」
「姉は発情期に入りましたので私が臨時の族長をやっておりますので」
「もういい…下がってろ…」
「姉さん!?もういいの?」
「おっと、やっとお出ましね♪」
「なんだ、なんの話だ?」
「いいの?これでも私達幹部よ?そんな口聞いてて♪知らないわよ~」
「私の王はあんたらじゃない」
「そんなことはどうでもいい。魔法を使う変な男を知っているな。早くだせ」
「そんなやつ知らない。帰りな」
「嘘つくのが下手よね~今わかったわ、この子の中に彼の魔力を感じる♪」
「魅惑魔法の類いだからリリスのほうが魔力の質を
見分けられるか…」
「ね?連れてきてよかったでしょ?」
「今探ってみたけど、どこにも彼の魔力を感じない…どこにいった?」
「誰が教えるか」
「聞いてるんじゃないの、これは命令よ♪」
「知ってたとしてそんな簡単に教えると思うのか?
力ではかしてみろよ」
鬼神化発動!!
「めんどくさいわね…あんたがやってよリッチ♪」
「貴女になんか期待してない…」
「うるさい!さっさとかかってこい!でなけりゃコッチから行くぞ!」
「血の気の多いやつは嫌いよ♪」
「で、どうする?追いかけるの?」
「当たり前、国境を超えられるとまずい、それまでにベルセルクを捕獲する」
「それって技の名前でしょ?」
「彼の名前知らない」
「それも会ったらわかるわよ♪」
「この先はケンタウロスの村ね、おそらくやつはそこにいる…待ってなさい!」
「へっくしょ!」
「大丈夫かい?」
「ああ、誰か噂してるな」
只今ユニの上でぼんやりしています。ケンタウロスの村に行くことになったけど長い!まだ着かない。
もう夜だぞ!
「もうそろそろ着きますよ」
やっとか…やっと俺は飯を食えるのですね!!
「なんかお祭り騒ぎをしているような…」
「なんでしょう?聞いてきます」
パッカパッカと駆けるセントーレ、近くにいた若い男性のケンタウロスに何やら話し合ってる。あっ、
戻ってきた。
「どうやら近くを荒らし回ってたグリフォンが逃走したとのことでそのお祝いをしているようです」
「グリフォン?」
グリフォンってあいつか?あいつなのか?
「どんな感じだった?」
「それがですね不思議なんですよ。グリフォンを目撃したハーピィーによるとあのグリフォンが風に飛ばされていたようだったと」
やっぱりか…あいつだな…
「それはおめでとさん。それより腹が…」
「そうでした!今日は冥一杯おもてなしさせてもらいます!」
今日の飯。サラダ。だけ。おい!肉は?肉をだせ!
「あのさ…」
「はい?」
「ケンタウロスの主食って…」
「主に野菜ですね」
ですよね~体、馬ですからね。
「サラダで腹を膨らませるか…」
ん?向こうで何やらバカ騒ぎしてんな
「おい、向こうで誰か暴れてるぞ?」
「あれは酒に酔って女の子に襲いかかってる奴等ですね…すいませんお見苦しいところをお見せしてしまって…」
「おい!後ろ!」
男3人ほどこちらに向かって走ってくる!魔法か?
眠らせるか!
「セントーレちゃーん♪」
「すいません、下がってください!」
強烈な後ろ蹴り!全員ノックアウト!!
「すごいね…」
「これでもこの村の戦士の一人ですから!!」
おーかっこいい!
おい待てよ…酒を飲んでる奴も飲んでない奴も襲い合ってあの~コホン!!をしだしたぞ?
「どうしたんだ?皆酔ってるのか?」
横を見る。見てしまった。
「あの~セントーレさん?」
「す…」
「好きだーーーーー!!」
突進してきてそのまま押し倒される。またかよ~
「落ち着けよ!どうしたんだよ!」
「とりゃー!」
横から小さな悪魔っぽい女の子が助けてくれた。
「何をする…邪魔するなー!」
「こっちよ!来て!」
そのまま小さな悪魔に手を引かれて森の奥まで逃げる。
「くそ!どこだ?」
探してる探してる…あ、どっか行った。
「ありがとう、助かった」
「本当に助かったのかしらね?」
「え?」
スタスタと歩いていく。そしてみるみるうちに成熟した女性の姿になる。
「あ、お前は!!」
「はぁーい♪お久し振り♪」
「リリス!!」
なんでやつがここに!
「だけじゃないんだけどね」
そして後ろからリッチが現れる。
「探したぞ、ベルセルク」
くそ!囲まれたか!
「最初から罠だったか…突然ケンタウロスが発情したのもお前の仕業かリリス」
「御名答、村を混乱させて隙をついて拐う作戦だったの♪」
もうちょいゆっくり休みたかったな…
「殺る気か?ベルセルク化を使えばお前らを血祭りにすることくらいわけないぞ?」
使うきなんかないがビビらすことくらい出来る!
「あら~それは困るわ、でもそれももうできないわね♪」
俺の足元から魔方陣が浮かび上がる。リッチか!
「何のためにわざわざこの場所に誘い込んだと思ってるの?設置型魔法があるかくらい確認しなきゃね!この慌てん坊さん♪」
そのために下がったのか
「これでこの魔方陣から出れないし魔法も使えない。大人しく実験させてもらう」
「その前にお姉さんがたっぷりと搾ってあげるからね~覚悟してね♪」
ふざけんな!だせ!ここから出してー!
その時!小さなリッチの体が宙に浮く…そのままリリスにぶつかる!
「痛い!何すんのよリッチ!」
「助けに来ましたよ!!」
「セントーレ!それにユニ!」
「早く!私の後ろに乗って!」
「あ、待ちなさいよ!」
セントーレの後ろに乗ってそのまま走り去る。
「あばよ!二度と会わないことを祈るぜ!」
「早く退きなさいよ!いつまで乗ってるのよ逃げられちゃうじゃない!」
「う~ん…」
「どけー!重いー!」
ハッハッハッ!助かったぜ~
「ありがとねセントーレさん」
「いえ!先程は我を失って襲ってしまった私をお許しください!」
いいんだよ気にしてない。
「ここで降ろしてよ、君も元気でね」
「そうは行きません!これからは私も主について行きます!嫌だと言ってもついて行きますよ!」
「ダメだって!村のケンタウロスも心配してるよ?だからさ…」
「大丈夫です!家族にはもう挨拶は済ませてあります!」
なんてこった…こんなことに…
「おはようございます!主殿」
「主殿はやめて」
「ではなんてお呼びしたら…」
「普通にユウでいい」
「ではユウ殿!」
もうなんでもいいよ…諦めた。
「今度はどこか近くの村を探そうか」
「とりあえずこの国を抜けて隣のドラゴンの支配する竜の国に行きましょうか」
ドラゴン?そいつはカッコいいな
「でもさ~俺みたいな人間が入っちゃって大丈夫?食べられない?」
「はい!おそらくは」
あやふやだな~、大丈夫かよ
「とりあえずその竜の国だっけ?そこ目指そう!」
「そうですね!さあユウ殿!私の後に」
「いや、ユニの後ろに乗るよ」
「そんなこと言わず~私の後に乗っていいのはユウ殿だけですよ?ユニには荷物持ちに…」
「ヒヒーン!!」
二人がケンカしだす。やめろよ!
「落ち着け二人とも!昨日はセントーレに乗らしてもらったから今日はユニに乗るよ」
「ヒヒーン♪」
「く!ユウ殿が言うなら…」
ユニが勝ち誇った顔してる
そして俺達は竜の国を目指す。毎日野営だがセントーレのおかげで俺はなにもせずにただ遊んでる。
「明日はやっと竜の国の国境にでます」
「そうか…なら今日はもう寝よう…不寝番は俺が先にしよっか?」
「いえ、ここは竜の国の近くなので野生のモンスター達はドラゴンの殺気でこの辺りにはいないので不寝番の必要もないと思いますよ」
「そっか…じゃあおやすみ…」
こうして俺は寝てしまった。明日から竜の国か…
ドラゴンとか見れんのかな…楽しみ。
次は竜の国!新しくケンタウロスのセントーレが
仲間になりました!




