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異世界駐留記(不幸で奇妙な物語)  作者: ふじひろ
魔界潜入調査中
22/135

突撃村の鬼人族

最近勇者らしいことをしてない気がする

今何時ごろだろう?かなり寝たような気がする。


ツンツン


ん?なんだ?頭を尖った棒でつつかれてるみたいだぞ?誰だか知らんが眠らしてくれ…


ツンツンツン


しつこいぞ!安眠妨害とか久方ぶりだな!けど起きてやんなーい♪さっきまで頑張ってたんだ。何かをするのは休んでから…


ガジッ!


痛て!


ガリガリガリッ!


痛ててててて!やめろって!誰だよ!噛むな!今起きる!!今起きるから!!


「誰だ!」


飛び起きるが周りにはなにもいない。ん?あの木の影に何かいるな。尖った角みたいなのが見える…


「誰だ?モンスターか?それなら今頃俺は殺されてるはず…」


覗くとそこには立派な白い馬が!さっきかじってきたのはこの馬か。馬?


「馬って角生えてたっけ?」


目の前の馬には間違いなく角が生えている。これもモンスターなのかな?調べよう。

腕輪で調べてみる、出た。ペガサス?違う。羽は生えてない…角だ角。


「これはユニコーン?」


出てきた情報と一致するのはユニコーン。

体つきは馬と同じ、額には長く鋭い角が生えておりひずめは、馬とは異なり二つに割れている。性格は非常に獰猛。その気性の荒らさから村が滅んだりしている。マジか!?

一見優美な姿であるが害獣である。だが、純潔の乙女に抱かれると鎮まるといわれている。武器で倒すことは出来るが飼い慣らすのは不可。ユニコーンの最大の武器は角。この角はどんな傷や毒を治す効果がある。


「獰猛なんだろ、なんで俺を殺さない?」


「ブルルルッ!」


俺は純潔の乙女じなないぞ?童貞の凡人ではあるけど。そういえば俺の体の傷が治ってる?もしや。


「お前が治したのか?」


「ブルルッ!」


そうみたい。でもなんでだ?こやつは何故に俺になついてるんだ?わけわからん。けど、このユニコーンってやつは綺麗な毛並みだ。


「すげーさわり心地のいいな」


頭からお尻の辺りまで撫でると恥ずかしいのか身をよじる。


「そうか、お前いいやつなのか」


今度は俺に顔を擦り付けてくる。もっと撫でろってか?よしよし。


「ここは何処かな?全くわからんとこにテレポートしたな。とりあえず村を見つけて聖都を目指すか。

ユニコーン?て、呼びにくいな…よし!これからお前の名前はユニコーンと最初に間違えたペガサスからとってユニサスだ!」


「ヒヒーン…」


嫌か、難しいな。カッコいい名前だと思うのに…


「それならユニは?ユニコーンのユニじゃないぞ!ユニサスのユニだ!」


「ヒヒーン!」


おお!喜んでる♪これからコイツはユニだ!ユニサスのほうがカッコいいと思うんだけど…もしかして

。後ろにまわって大事なことを確認する。


「ちょっとごめんね~」


そして尻尾をあげる。無い…つまりコイツは…


「君、雌だったのね…」


成る程ユニサスよりユニのほうが女の子っぽいからね。まさかブリーシンガルが発動してる?けど馬よ?


「とりあえずのせてもらうよ」


乗ってみると意外と高い。こわー!


「ゆっくり進んで…出ないと死ぬ…」


言葉が通じたのかゆっくりと歩くユニ、いい子ね。


ちっとも森から出ない。たいした装備も無いのに野宿とか無理よ?ユニと一緒でも夜の森は怖い。


「もうちょっと急いでくれ、日のある内に村か街に着きたいから」


その時だ!巨大な大木の枝に得体の知れない生き物がいる。なんだあれ?


「調べるか、危険な魔物かもしれないし。どれどれ?これは…」


グリフォン

上半身は鷲、下半身はライオンという半鳥・半獣の魔物。体色は茶色が多く鷲の羽で空を飛ぶ。戦う時は鋭い爪やくちばしを使う。グリフォンは見た目の通りの肉食で野生動物以外に家畜も襲う。人間は積極的に「餌」にはしないが、グリフォンの前では乗馬しているのは危険である。ただし、馬を放り出せばグリフォンに襲われず済むので馬は諦めよう。馬は諦めようだと!

一方のグリフォンは、馬を食べてしまうこともあるが、相手が雌馬の場合はちょっと様子が異なり、なんと子作りを始めてしまうのだ。動物の本能がつよいのか。こうして産まれた子は馬の胴と後ろ足を持った「ヒポグリフ」と呼ばれる。

なんだと?うちの娘をお前なんぞにやらん!


「ユニ、下がってろ。あの下品なグリフォンは俺が成敗してやる」


するとユニは大人しく後ろに下がる。行くぞ!グリフォンめ!


「おりゃっ!」


突進していくが俺が木の真下に来たときグリフォンが枝から飛び上がる!しまった!


「ユニ!避けろ!」


ユニは逃げる間もなくグリフォンが上からのしかかる!この!誰の許しを得て股がってるんだ変態野郎ー!


「ブリンクッ!」


ユニの真横に瞬間移動する。グリフォンめ!ユニになにぶっ指そうとしてんだ!

グリフォンがユニが逃げないように首もとに噛みつく。


「ヒヒーン!」


「喰らえ!クソグリフォン!」


シルフの突風をグリフォンにぶつける。


「ヒヒーン」


ユニは怖がってるみたいに俺の後ろに隠れる。睨み付けるグリフォン。コイツは俺が!!


「ぶっ飛べ!グリフォン!シルフ頼んだ!!」


グリフォンの体が宙に浮いてそのまま遥か彼方に吹き飛んでいく。悪は去った。


「怖かったね…ごめんユニ」


「ヒヒーン♪」


別にいいよ、助けてくれてありがとう♪て俺は聞こえた。


「それじゃあ行きますか」


ユニに股がって歩き出す。ふん!ユニに股がっていいのは俺だけだ!


何時間も歩くと喉が渇く。水でも捜すか…


「この辺でウィンディーネの魔力を感じるのは…」


ユニから降りて右に歩き出す。その後ろをユニがついてくる。可愛い子です。


「おお、川の音が聞こえるなっ!?」


足元からロープが現れ宙吊り状態になる。なんでだー!


「くそっ!罠か!ユニ待ってろよ今ロープを切ってしたに降りるからな」


フッ!


何かが空気を切って俺の首に刺さる!これは…麻酔針か…だんだんと意識がなくなっていく。


「ヒヒーン!ヒヒーン!」


ユニが鳴いてる…


「ユニ…早く離れるんだ…生き延びろ」


けれどまだ下でうろちょろしている。


「早く行けっ!俺は後で脱出して必ず会いに行く!だから早く逃げろ!手遅れになる前に!」


そしてユニは走り出す。そうだ…それでいい…

するとしたの方で喋り声が…


「さっきこの男、ユニコーンに乗ってなかったか?そう見えたが…」


オーガのような巨人が現れる。姿は人間で額には角が生えている。ハーフオーガみたいだ。けど男みたいだな。


「ユニコーンがあの男の言うことを聞いてた。何か秘密があるのかも、こんなとこでいるってことはただ者ではない。連れていくぞ」


女のオーガみたいな巨人がぞろぞろ登場。俺って殺されんのかな?こうして俺は眠りにおちた。













「気がついた?」


「ウギャーー!」


知らん女がのぞきこんでた。心臓止まるかと思ったぞ!殺す気か!


「どうして森に?」


色々混乱してる。行きなり襲ってきて眠らされて知らんところに運びこまれて、ロープで体を縛られて武器を持った女に囲まれて尋問を受ける。普通じゃないだろ?誰か説明しろ。


「変人鬼畜女二人から逃げてきた」


「女絡みかい?」


「殺されかけた」


「成る程…」


女という言葉に皆一瞬表情が強ばったが殺されかけたと言ったら皆ほっとしてるみたいだ。なんで俺が殺されかけたらほっとんするんだ、皆悪魔か!!


「ここどこよ!」


「ここは鬼人村、鬼人族が住む村よ。私は族長」


「鬼人村ってどこよ?」


「魔界のはしっこのほうね、ほとんど田舎」


魔界!?魔界だと!テレポートしてまだ魔界にいたのか。これから帰んのがしんどそう。


「帰る、これ外して」


「それは無理よ」


そうかい、なら自力で…


「おりゃっ!」


一瞬で縛ってたロープがバラバラになる。シルフの突風だ。鋭くして放った。


「え?ちょっと!」


「帰る」


スタスタと出口を目指す。すると武器を持った女に囲まれる。ちょっと!退いてよ!


「待ちなさい。貴方は一生この村から出さない」


なんでだよ!なんか恨みがあんのか!イジメ!?もしかしてこれはイジメ!?


「どして?」


「男が貴重だからよ」


鬼人族はもともと出生率は高くない。しかし魔王から出兵令が出された。この村の男と女の比率は9.9と0.1という圧倒的な女社会。男は大人しく家で女の帰りを待つのが仕事、女は狩りや兵役の義務につくのが一般的なんだと。男は種馬。ここでもか。聞けば魔王軍は人間達に連敗で沢山の男が殺され、魔界の男の数は圧倒的に少ない。だから生殖用に人間の男を拐うんだと。


「いつもは高い値段で少ない人間を買ってたのに最近では滅多に男がまわってこなくてね。聞けば幹部の奴等が人間を買い占めて拐った人間も全部そこに行くようになってるって噂だ」


リッチとリリスか。


「あんたもそこから逃げ出したんだろ?」


そうだけどさ、けどそれがなによ!


「頼む!私達を助けると思って!ここにいる誰でもいい!3人ほど嫁に貰ってくれないか?」


待て、少し話が見えないんだ。


「見たらわかるだろ!全員可愛いし胸もお尻も大きい!若い子ばかりだ、だからお願いだよ!あんたはユニコーンを乗りこなすほどの人間だと聞いてる!あんたの子供なら兵役に出しても恥ずかしくない!だから頼む…このまま村が滅びるのをただ黙って見てるだけなんて…」


今にも鳴きそう。でも無理、力になれなくてすまないね。じゃあ!そういうことで。


「先を急いでるので。では!」


ガシッ


「え?」


いきなり手を掴まれる。離せや!


「そうか、そういうことなら仕方ない」


おいおいこの展開は…


「無理矢理犯されてもらおうか!」


両手を鎖でぐるぐる巻き。これは千切れないな…

そのまま壁の近くに吊るされる。おいおい公開処刑かい?やめておくれよ。


「久々の人間の男だ!皆もう我慢出来ないんだ」


服を全部脱ぎ捨てる。おいおい丸見えよダイナマイトボディー見られてるよ、いいの?

舌なめずりしながら迫る。来んな!来ないで!!


「まず大事なところを確認せんとな」


俺の鎧を剥がされる。見ないで!俺の息子を見ないで!恥ずかしい!


「なかなか立派じゃな、どれいただくとしよう。若い衆!私の後ろに並べ!私がやったあとにお前たちがせい!最初に私のお手本をちゃんと見ておくんだぞ!」


武器をもった若い子達が照れながら次々に服を脱ぎ出す。おいおい、こんな数相手にさせる気か!


「大丈夫だ、立たなくなったらここにある媚薬で無理矢理にでもたたせてやる」


そういう問題じゃねーおろして!ピンチなんだ!


「離せー!俺はこんなことしたくないー!」


「そうか?こっちはずいぶん期待してるみたいだが?後がつっかえてるがすぐに出すなよ」


困ったなこうなったら伝家の宝刀を出すか。

っておいおいなに中に入れようとしてんだ!


「おれ?おかしいなぁ…母上がしているのを何回も見てたのにな…」


「ちょっと待って!」


「なんだ、うるさいな~今からお楽しみだぞ?」


ここは童貞卒業をなんとしても阻止する!!


「その~する前に貴女のその大きなおっぱいを思う存分揉みたいんです!手に鎖があったら触れないじゃないですか?」


触った瞬間チャームを流して骨抜きにしてやるぜ!


「そうか?触りたいのか…ふふふふふ♪」


そういいながら自分の胸を触る。


「いいだろう、おろしてやる。そのかわり逃げようとは思うなよ」


かかったな!やめてって言ってもやめないからな!

ごめんないって言っても許さない!こんな辱しめをされて!勇者のプライドはないがコイツの心は完全に折ってやる!どっちが上か教えてやるよ。


「行くぜ」


ポーチから拳ほどの玉を取り出す。


ノームを呼び出す…


「行けっ即席ゴーレム!」


んーん流石にやり過ぎかな俺の影。


今俺がいるのはゴーレムの影の中。回収したゴーレムの核にノームの土を張り付けた即席ゴーレム分身なのです!そして俺そっくりのゴーレムの影に俺が侵入している。その名もシャドウ・パペット。それでゴーレムを操っている。


次々と無力化していく…


「次ハドイツダ?」











20人ほどいたのかな最後の一人が逃げる。


「待テ!」


最後の一人も呆気なく達した。


ゴーレムの体から土がポロポロ落ちる。最後に核だけ残る。


「ふぅ、童貞消失は免れたな…」


全員気持ち良さそうに眠ってらー。けどゴーレムの吸引力ってすごいんだな。


そして恐怖の大きな土壁と木でできた家から外に出る。そこに


「ユニ!無事だったか!」


鬼人の男の子の横に馬小屋に繋がれたユニの姿が


「大丈夫かい?」


鬼人の男の子が声をかけてくる。


「え?なんのこと?」


「なにって夜の営みってやつ?鬼人族の女性って人間の女性に比べたら激しいって違う人間の男に聞いたよ?」


そうだろうな。


「で、誰を選んだの?」


「全員ノックダウンさせてやったよ」


「お兄さん以外と絶論なの?」


ユニの目が怖い!


「違うよ!皆本番前に気絶してさ~」


「お兄さん凄腕なんだね!」


そいうこと。ある意味凄腕よ。


「それより腹がすいたな…眠たくなってきたし」


「そうなの?僕の家に来なよ!ご馳走するよ!」


「それはすまないね」


それで彼の家でどんちゃん騒ぎをした。


「族長さんの家でお休みになられてください」


なんか召し使いらしき女が来て俺を連れ出す。


「バイバーイ!また明日!」


「ご馳走様!また来るよ!」


こうして族長の家まで連れてこられる。


「私はこれで、お部屋は二階の一番奥の部屋でございます」


「ありがとう、じゃあね♪」


族長の家に入る。


「お邪魔しまーす…」


真っ暗誰もいない。どこかにいってんのかな。

階段をゆっくり上り部屋の前につく。


ガチャ


真っ暗、なにも見えない。壁づたいに歩いてベッドまで近付く。布団をめくる


「今日も一日色々あったな~疲れたからよく寝れるよ…」


そのまま顔からベッドへダイブ。


モニュッ


柔らかい肉の感触…これは…デカイ肉の塊に顔を埋めてるみたいだ。

手みたいなものが延びてきて俺を抱き締める。動けない!!


「やっぱり私の胸が好きなのね♪」


ヤバイ…これは!!

ブリーシンガルがどんどん発動していきます!

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