表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界駐留記(不幸で奇妙な物語)  作者: ふじひろ
来ました!異世界!!
17/135

自分の鎖が外れて大暴走

「ふぉぉぉぉ~!」


朝陽で目が覚める。思いっきり伸びをしたときだった。普通なら激しい運動をしたあとになる現象。

なったことがあるかたは多いだろう。そう、筋肉痛に俺はなった。当然と言ったら当然だな。


「ぐっ!くそう!負けるか!」


這いずってドアを目指す。そこへ


「いつまで寝てんだユウ!」


ドアを勢いよく開けたミルティー。ちょうどドアの前に俺が来ているところだった。














「いや~ごめんごめん!もう起きてるなんて知らなくてさ!」


「それならノックくらいしろ!ナウシカアちゃんがいたから良かったがな!」


怪我は一瞬で完治しましたよ?けどね女々しくチクチクと虐めてる。筋肉痛の体にドアでトドメをさしてくれてよ~!


「治ったからいいじゃないですか」


そうだな!女みたいに愚痴言うのは良くないよね~勇者が愚痴言うとか聞いたことない。


「ナウシカアちゃんに免じて許してやるよ!」


「偉そうだな、折角朝食に誘ってやろうと思った私の気持ちを返せ!」


「誰も頼んだ覚えはありませ~ん♪」


このあとも言い合いが続くがナウシカアちゃんのお小言で二人ともノックダウンした。


「昨日のランクアップ試験について説明してもよろしいですか?」


「ごめんなさい」


「わかりました許します。それよりランクアップ試験について説明してもよろしいですか?」


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、女王様!もうしません!」


「いい加減にしなさい!」


ここでナウシカアちゃんは烈火の如く怒りだす。

クールダウンまで時間がかかった。


「女は怒らせるもんじゃないぜ?」


「それは昔から知ってるつもりだったけどな…」


「説明しますよ」


まず今俺達のランクは一番下のEクラス、そこから順にD、C、B、A、AA、AAAからのSがある。ちなみに過去最高クラスのS級の冒険者は初代勇者率いるパーティーで始めて魔王を倒した人達でもある。S級依頼というのは魔王討伐だ。魔王討伐依頼だけは特殊で

これだけはセレーネ王国(俺がいる魔界との国境に位置する国)の王様から直接依頼される。

ランクを上げるには自分の今いるランクの依頼を30回連続で達成するか、緊急依頼を制限時間以内のクリアを目指す。俺は依頼を(移動を含めて)三日でクリアするのを一日でクリアしたのでランクアップ試験に挑戦でくることになった。


「拒否とか出来ないの?」


「出来ますが受けないのですか?」


勇者たるもの上を目指すものだが…仕方ない行くかどうせ魔王を倒すのにAAAクラスにはならないといけないからな。先はまだ遠い…果てしなく。


「受けるつもりだが依頼内容はわからないのか?」


「いえ、依頼は護衛任務、奴隷商人と奴隷達の警護です」


奴隷商人だって!?何でそんなやつ助けなきゃいけないんだ!


「盗賊が多くでるこの街と聖都の道に行くんですよ、何かと物騒だそうです」


「盗賊って村に出たあの盗賊?」


「そうです」


なら楽勝じゃね?盗賊にもピンからキリまでいるか。なら油断は禁物だな。


「行こう。俺の目的はその依頼のその先にある。越えなきゃいけない壁なんだ。かわしてとうれない道なんだ」


俺は覚悟を決める。ナウシカアちゃんは俺に任せると言ってくれた。ミルティーはお留守番です。


「その子、私の知り合いだからちゃんと守ってあげてね?」


女の子なの?聞けば昔その子の商隊の護衛をして仲良くなったらしい。ミルティーの友達なら気合い入れて仕事しないとな!


依頼は明日、それまで自由に行動することにした。ナウシカアちゃんは神殿へ、ミルティーは午前中は街の案内やらショッピングを手伝ってくれた。午後は仕事があって二日間程街から離れるそうだ。


「気を付けてな」


「大丈夫!へまなんかしないって!」


「オークにレイプされて変顔になったお前なんて見たくないぞ」


「その時は捕まる前に自殺してやるわ」


懐からさっき買った二対になった指輪を取り出す。


「これは…」


「何かあったら連絡しろ、任務中でもテレポートですっ飛んで助けてやるからよ」


この指輪はトランシーバーと同じ効果がある。これでいつ、何があっても大丈夫だ!(通信時間は3分程度)


「いいの?始めて仕事して買ったものでしょ?」


「そのために買ったんだ。ミルティーとは仕事中とか会えないからな。危険な目に遭ってもわからないから」


「ありがとう受け取っておく」


照れながら大事そうに左手の薬指につける。

おい、そこは婚約者同志がやることじゃないの?この世界では違うの?なら、俺も真似して左手の薬指に付ける。そしてそれをミルティーの顔の前に近づける。すると赤面して


「バカーーーー!」


走り去ってしまう。なんかしたの俺?

やることやったからな、街をぶーらぶらしようかな

それより初日から足を運ばなかったあの場所に向かう。明らか空気が違う。生臭いというか生々しいというか、そんな感じだ!(どんな感じだ!)

やって来ました奴隷市場!まさか来るとはな。自分でもビックリだ!規模はそんなに広くないらしい。これはミルティーが言った事だが十分広い。聖都の奴隷街はこれの数倍あるというから驚きだ!


「罪人の人もいるだろうけど人が檻に入ってる」


あまり見かけない光景だよな人が檻に入って人がそれを買うなんて。


「へい!いらしゃーい!!いい奴隷が入ってるよ!農耕用の奴隷から魔物使い用のモンスターまで!置いてあるよ!」


モンスターまでいんのか!これは勉強になる。魔物使い用のモンスターは冒険者かそれが専門のギルドに依頼するのがほとんどだ。

モンスターも観察さしてもらおうかな!


「うっ」


ここは近づいちゃ駄目だ。明らか性奴隷だろ、そう書いてあるし。奴隷で一番高くいのは性奴隷、しかも人間だ。


「皆生気が無いな、死んでるみたいだ」


そりゃそうか奴隷なんて誰もなりたくないよな。しかも性奴隷とはな…好きでもない男を嫌々抱くんだもんな。


「おいおいおいおい!」


隣でいた金持ちそうなオッサンが急に前にいた女性の胸を揉む。


「ふむ、悪くない」


そして手がしたの方に…


「こっちも悪くない、この子を買おう」


「まいどあり~!」


こうして女性は首輪に繋がれてオッサンに連れていかれた。なんか色々衝撃的過ぎたな。良くない良くない!でもな~童貞で死んだ俺にとっては我慢しろって言うほうが無理だ!欲望が沸き上がる!


あそこの看板にも自由に触ってもいいって書いてあるしいいよね?なんかこの世界色に染まってきたな俺。


「すいませーん!自由に触ってもいいですか?」


「どうぞお客様!好きなだけお触りください」


覚悟を決めろ!ディナメスの爆乳を触って以来ご無沙汰だったんだ!ここは優しく~


モニュッ


ああ、俺は今日死ぬんだ。女性達が着ているのは汚いボロ布で、感触がモロ伝わる。ヴァルキリーの時は全員鎧着けてたからな。久しぶりの乳!けどやっぱりディナメスの方がいいや(俺的に)


それから手当たり次第に触わりそのたびチャームの魔力を送りこんで反応を楽しむという鬼畜の遊びにはまった。この店の女は全員楽しんだ!次はどこかなひっひっひっひっ♪(鬼畜)

お次はここだ!戦闘用のゴツイ男と魔物達。


「嫌じゃー!ディナメスみたいなボンキュッボンを触りたいよー!」


檻の前でえんえん泣く俺、泣きつかれてそこでしゃがみこむ。ふうっ落ち着け、俺は勇者だぞ?こんなことしちゃ駄目だ!!


次の店~ん?これは!!次は捕獲された珍しい魔物の店だった。魔物の他に俺の長年の夢である亜人が!


「ひゃっほー!」


急いで店に突撃する。なるほどモンスターが多いな。そこには珍しい魔物達が!俺の世界では決して見れないな。


「おー!これが猫耳!」


檻の前で感動する。このコーナーは獣人の種族がいっぱいいる!その一つに猫耳だらけの檻が!


「俺、この檻の前なら一週間だっていれる」


あ~魅惑のモフモフが目の前に~


「あのー、あの獣人を触っても大丈夫でしょうか?その怒ったりとか」


「大丈夫ですよ!お客様には手を出さないよう教育しておきましたから!」


ほう、それは安心です。安心してモフモフ出来ます。


「それとこの店に置いてある亜人の奴隷達は全員処女なんですよ。それが当店の自慢です」


処女とな?童貞心をくすぐられる。ヤバイ!平常心平常心!


「はあ~待ちに待った猫耳♪」


手前の獣人を見てニコニコ笑う。亜人達は人間のように絶望的なうなだれた表情をしていない。それこそ普通にまともだ。


「そこの君」


「ウチかニャ?」


「そうそう、近こうよれ」


ニャとか可愛い!そしてトコトコ歩いてくる。素直で顔も可愛くて猫耳で尻尾で…駄目だ!可愛さが語り尽くせない!


「ウチを買ってくれるのかニャ?」


「それしたいけどまずは身体検索じゃ♪」


そして魅惑の猫耳に!そして!


モフッ!


「うあああああ!」


「ニャニャ!?」


俺もう死ぬのかな?幸せすぎる!


「耳が好きなのかニャ?他の人間達は気持ち悪がるのに変わった人だニャ」


「後ろを向いてくれ」


「ニャ?」


「頼む」


「それは構わないけどニャ」


後ろを向く。そして見事な尻尾が!尻尾が!もう我慢ならーん!


「尻尾だ~もう幸せ~」


「変わった人だニャ」


亜人やモンスターの奴隷は安い(人間に比べて)

買いたいけど買えない~(泣)絶対皆ここから出してあげるからね!


「なんだ?なんだ?」


「どうしたの?」


同じ檻の中の奴隷達が集まってくる。猫耳がー!犬耳もー!ウサ耳もー!

そして一心不乱に猫尻尾に戯れる。


「この人変わった人間なんだニャ」


「ほんとね、私達を怖がらないどころか…」


「思いっきり堪能してる…」


モフモフに囲まれる。俺ならこの中で死ねる。いや、死にたくない。モフモフしたい。


「君名前は?」


「ニーナって名前ですニャ」


「そうかニーナちゃんって言うのか…」


「ニャ?」


ふっふっふっ、俺にはブリーシンガルがある!それにチャームを性感帯に流しこんでやる。へっへっへっ!これで好き放題モフモフイチャチャ出来るぜ!


「ちょっとまた後ろ向いて~」


「そのままだよそのまま♪」


回りには店員も客もいないな。よーし♪それではいただきます♪


「マジック・アタック!」


後ろから手を布の中に入れる。おー!胸柔けー!


「どうだー!」


「ニャンニャンニャンニャン♪」


顔が…気持ちいいのかな?ならば、


「出力上げます!マジック・アタック!」


「いニャーン♪」


目は虚ろに、頬は赤く染まり、だらしなく開いた口から舌を出して床に涎が落ちる。


「ニャンかへんニャ気分!体が熱いのニャー!」


そして片方の手を揉んでる俺の手の上に、もう片方の手がしたの方に伸びていく…。回りで見ていた獣人達も一人、また一人と自慰にふけってる。とくにウサギの獣人は激しい。常にウサギは発情してるというがヤバイな。調子にのり過ぎたな。とりあえずこの辺にして…


「ニャーン!!」


急に動きが止まってのけ反る。そしてそのまま崩れ落ちる。ヤバイなやり過ぎた。


「ごめん!悪のりし過ぎたって聞こえてる?」


ピクピク震えてたニーナが突然立ち上がる。


「なに?どうしたの?」


ゆっくりと振り向く。


「え?」


そこには発情仕切った一人の獣がいた。そして回りにいた獣人た立ち上がる。何?恐い恐い恐い!


「ウニャー♪」


そして滑らかな動作で服を脱ぎ捨てる。オーイ、丸見えだよー。上も下も見えてるよー。聞こえてる?


「ニャーン!!」


そしてニーナは俺の腕を掴むと檻に引き込もうとする!


「なんて力だよ!痛てててててて!挟まってる!挟まってるから!」


すると回りにいた他の獣人達も服をもってくる!

やめてー!千切れちゃう!


「ごめんなさい!お許しになってー!」


「フニャー!子供子供子供!子供作るニャー!」


「いえ!私と!」


「私と!」


そして檻から無数に腕が伸びてくる。無理だって。千切れちゃうからさ、離して(涙)


「お客様!大丈夫ですか!」


間一髪で店員搭乗!ギリギリ救助される。


「フニャー!雄ニャー!そいつを寄越せニャー!」


ちょいやり過ぎたな。まさか回りの皆も発情して襲いかかってくるとは!


「発情期は皆まだ先なのにどうしてだ?」


ごめんなさい!それは俺のせいです!


「あれかなー?今巷で亜人が発情する事件と同じかな?」


「あのー?」


「はい、大変ご迷惑おかけしました」


「とりあえず大人しくさせますね」


檻に向かってスリープ(眠り魔法)をかける。

これで大丈夫だ!


「魔法使い様なんですか?」


「そうです。それよりあの子達はどうなるんですか?」


「そうですね…原因がわからないし、何かの病気かもしれないので他の奴隷達に感染する恐れもあるので可哀想ですが殺処分にします」


なんだと!俺のせいで殺処分にするだと!そんなの許さないぞ!


「それなら俺に譲ってくださらないでしょうか?」


「え?」


「今亜人の発情事件について調べてるのでサンプルが欲しかったんですよ」


我ながらいい嘘だ。


「そうでしたか!それなら無料で差し上げます!

私もこれで殺処分せずにすみます!お手続きはカウンターで!」


こうして大量のモフモフ…じゃなかった奴隷を無料で手にいれた。

ナウシカアちゃんになんて言おう…


長くなりましたが結局主人公は暴走して奴隷を大量に仕入れちゃいました。これからどうなるのか?ナウシカアちゃんの反応は?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ