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異世界駐留記(不幸で奇妙な物語)  作者: ふじひろ
ジリジりまるカジリ!
129/135

ツマつま妻…詰んだ

「女性をたぶらかして楽しい?」


「いえ」


「バツイチが恥ずかしくて好きな人はお空にいますみたいなこと言って気取ったのかな?」


「いいえ」


「悪気はなかったと?」


「待ってくれ、互いの同意無しに結婚させられたのになんで責められてるのさ」


木にくくりつけられ足下に火を放ち尋問と言うにふさわしい状況じゃないか?マジで殺意があるよこの人たち。


「セントーレ、お前に関しては知ってるはずだろおい!裏切り者!灸を据えられる覚えはない!」


セントーレは凍った目で私をじっ…と見つめるのです。同情してもらえないのはわかりますがそれでも罪状は軽く済んでもいいようです。


「セクハラ実行及び元女王に対する情交未遂…数え百万十分厳罰に値すると思いますが?」


そう…でしたら火刑にされても仕方な…いや、待ってくれよ!セクハラはそうだとしても最後だけは違うからな!


「大丈夫、加減はしてるから木には燃え移っていかないから。十分熱さを堪能して」


「待ってくれないか、流石にこれは酷い!酷いわあんまりよ!」


ぴーぴー泣きわめいても助けてくれないの(涙)そりゃさ、黙ってたのは悪かったよ。でもこれって誰かに言うことかな!?


「30分したら助けて上げます」


「なんでだよ!言い訳聞いて!」


「15分追加」


なんだい!なんだい!皆してよってたかって虐めだ!酷いやい何にも悪いことしてない…はいセクハラはしましたよ…なんだコラ!それで火炙りの刑はやりすぎだって言ってんの!過剰だろうが厳罰しろ!


見張りのユウナを置いてここにいたミーメイ、セントーレ、シュラたんはネフトに事実確認を求めて城跡に戻っていった。ユウナは呆れた表情でずっと気だるそうに頬杖して静かになった俺を見張っている。


「一人この人だ!って決めとかないから拗れるんだよ」


「心得てます」


「全然わかってない」


しばらく見つめあったのち向こうが興味をなくし手をひらひらさせながら私も戻ると言い残してその場から消えた。放置かね?放置プレイかね。ここは過ぎ去るまで寝て待つしかないのか…どうあがいても抜け出したら怒られるのでそのうち考えることをやめた(寝た)
















辛い現実に立って夢に逃避したくなるのは人間の弱さでしょう。心が磨耗しているのですね?

久しぶりに夢を見た。


足首の高さまで水があり地平線先までそれが続いている。空は青、雲もなく。地は白いコンクリートのようで凸凹もない。寂しいくらいに何もないのが落ち着きもせずかといって焦りもない、変な均衡が胸の奥を埋めている。


「よう、余裕がないとき現れる幻覚」


紅い髪の毛の自分がいる。敵ではないにしてもどうにも好きになれない。夢を操れたら良いなと正直思う。出来れば眩しい自分はみたくない。


「許すなよ」


「非はこちらにある謝るのはこっちだ」


言いたいことは何のことかは打ち合わせていたようにわかる。なぜなら相手も自分だからで夢の中だから。


「友は殺され牙を向けられ恩を忘れどうしようもなく救いようのない連中だ」


「でも助けられた」


「1の恩を10で返していたら最後は何も残らん。それをわかっていてまだ何を犠牲にする?」


別に恩を期待して助けているわけじゃない。どうか繋がりを残してくださいと頭下げてるだけだ俺は、怖いだけなんだ忘れ去られるのが。


「…おかげで俺は戻れなくなった」


左腕が痛む、どうしてだろうか。こんなにも辛い気持ちになるのは。


「鉛筆握って…黒板見つめて昼寝して…ただのお前にできることはそれだけだ。勇者も天使も世界平和もお門違いにも程があるだろ。何もないんだよお前は」


違うね。


「また犠牲にするのか?また俺みたいなやつを増やすのか?自分も大切にできなくて他人を幸せにできるのか?自分が生きてるから他人を助けられるのがわからないのか?」


綱渡りなら得意だ。


「右腕なくして足をなくして胴体をなくして頭をなくして!ほら、なにが残った?子孫でも残す思い出でも残す?いやいや、待てよ笑かすな。それはお前じゃないからな」


ならお前も俺じゃない!幻覚め!


「いい加減気づけよ凡人。甘ちゃんが」


とうとうそっくりさんの首を絞め始める。自分の姿形であるだけに容赦ない。自分に厳しい俺は容赦はしない。


「ほらな、自分を大切にできない」


「今すぐ消えろ!」


ますます力を強める。自分にここまで殺意が沸いたのは初めてだ。けど自分を救えるのは自分だと今ようやく気がついた。俺の手を優しく振りほどく第三者、の紅い髪の毛の俺が!?えっ?


「魔王、もうそこまでにしてもらおうか」


「どうしてこの世界に!」


みるみるうちに最初の俺がメイビスに早変わりする。どうも夢の中は混沌としているようです。


「俺はユウでありメイビスでもある!ユウの夢の中に繋がりるのは当たり前だ!お前がユウの精神破壊に躍起になってるのはわかっている。邪神の脳で夢をハイジャックするくらい読める!」


体が覚醒しようとしているのか夢うつつになり二人の会話も理解できなくなる。


「手遅れだけどね、意識の部分は無理でもそれ以外は自由にできる」


「何をするつもりだメイビス!」


メイビスは不適に笑い続ける。聞きたいことかあるのにこちらから何も言い返せない。メイビスっどうして裏切りなんか…


「意識は保ったまま、仲間から孤立していく…何も抵抗もできずに…」


「待て!メイビス…」


起きる時間のようだ。視野が白くなりだんだんと眠りから覚め…覚めていくぞー


「…メイビス」


「兄さん!兄さん確り!」


無気力なんだが…体が言うことを聞かない。だるくて動きたくない。


「ごめんなさい!確りしてよ!きっと重度の脱水症状になっての。ほらお水よ、飲める?」


手渡された水筒、それを弾き飛ばす。ユウナは唖然とし俺は興味がないようにこぼれる水を凝視する。ほっほっこぼれたこぼれた。


「やりすぎだって反省してる。でもね怒る気持ちはわかるけど今は確り水分補給でしょ?後で話も確り聞くから!私から皆にも説明するし、こんなにも反省してくれてるんだも…ん」


ユウナの腕を千切れるくらい握る。左手から魔力を吸収していく。それでもこの気だるさから解放されない。それに今俺は何をしている?わからない。自分でもなにが…


「いっ痛い!離してよ!聞こえてる!?」


「ノー(拒絶)」


「イヤー!スキルまで使ってなによ!なんのつもり!いくらなんでも酷い!」


ユウナを吹き飛ばしても罪悪感も湧かないただ何をしてもボーとするだけでなんの関心も抱かないたとえユウナを傷つけても。


「ちょ何よ…怒ってるの?私が助けてあげなかったから?」


「殺戮の凶刃…」


「ベルセルク化!なに考えてるの!」


「ベルセルク!」


流石に異常な行動に出た俺にユウナは警戒心全開だ。だが俺はユウナではなく自分を攻撃し始めたのだ。グラムで自分を突き刺し始めた。表情一つ変えずに自分を攻撃し始めたのだ。


「いったいなにを…兄さんやめて!」


しかしスキルに阻まれ、ユウナは何も手を出せない。なおもユウは自分自身を攻撃する。ユウナの言葉はユウに届いていないようだった。呼び掛けにも応じず無反応、こちらに見向きもしない。


「テレパシー!」


ユウナは魔法でユウの脳内に直接語りかける。そこでユウの状態を確認した。まずいわね…


「ブレイン・ジャック系の魔法で間違いないわ…心の隙につけこんで操ってるのね…邪神の脳!?それでこの距離まで魔法を飛ばしてるの!やられた…夢の中で魔法にかけるなんて…」


ストレスが他人に向いてるのなら他人をでも思い詰めて自分を攻撃していればおのずと自分を殺そうとする…


「ユウ殿!乱心されたか!?」


「セントーレさんいっちゃダメー!」


「ぬおー!?」


突進する力が強ければ跳ね返す力もまた強力になる。ミーメイやシュラたん、ネフトやフィーリアそれにグロリアまでもがなんの騒ぎかと集まってきた。


「あなたー!お止めになってください!どうしてご自身を傷つけなさってるのですか!」


「黙れ尻軽、魔王にあてがわれた男と仲良くしてればよかったのに…今さら元嫁顔するな。迷惑なんだよ!」


「なっなんでひっ!ヒイイイイ!」


悲痛な悲鳴とともにその場にその場にへたりこんでしまう。相当トラウマを抉られたようで爪をガリガリ噛み始めた。


「それは魔王様に操られて…仕方なかったのです!怒る気持ちも最もですが本人も被害者で…」


「グロリアにフィーリア、そろいもそろってドラゴンは無能か?人間を嘗めくさってるくせにポンコツが。はん!信頼はなお前に殺された。どうだ!俺の言葉を無視して今さらどの口が言えるんだよ…なあ、俺の命乞いがそんなに面白かったか?」


二人は命令に従うしかなかった。女王のネフトの身を案じればそうする他なかった。確かに何も償いの一つもまだしていないのだから責める理由はない。


「私は許されないことをしてしまいました!ならご自身ではなく私たちに刃を向けてください!お願いします!」


頭を垂れるも聞き入れるつもりはないらしい。なおもエスカレートする自責の念に俺は…


「ふぅ~スッキリした」


「「「?」」」


俺はとち狂いそうになったらこうして暴れることにしているのだ。セクハラしたら誰かまた怒り始めるしこれなら誰も傷つかないしな!


「いやーしかし、良くできた夢だな。こんなにも好き放題できるとはあはは!あはは!」


「どうなってるの?」


「脳が敵の魔法でめちゃくちゃにされてるの、こうなったら夢だと思ってる今のうちに縛り上げて隔離しないと。私たちを見るだけでももうストレスなのよきっと…」


こうして縛られてグロリアが縦穴を掘りそこにベッドとトイレだけ設置された即席牢獄を作り出した。これからどうやって魔法を解くかの話し合いだとか言ってユウナが全員を連れていってしまった。おかげで一人寂しく牢屋の中だ。


辺りは暗く埋葬された気分だ。もう訳がわからん誰か助けて…なんでもしますから(フラグ)


「あっあうあー」


ガリガリガリ…


遠くから何かを削る音が近づいてくる。どこかで聞き覚えのある音だが…どこだったろうか。


ガリガリガリ!ガガガガッ!


工事現場のドリルの掘削音にも似たそれは真横からで何かが地中を進んできているようだ。


ドゴンッ!


やがて牢屋に達した何か、敵だろうか?無敵状態であるから問題はないが。


「お久しぶりです」


砂煙からストレス爆上げな人を不快にさせる声が聞こえて大暴れ。縛られてるがこれはまさかだがシュラたんではあるまい。無神経なシュラたんの可能性はあったが砂煙から現れたのは期待を裏切るあいつ!顔に傷ないよー(涙)


「本妻登場お待たせしましたね。ミカサ・伊丹です。淫魔の国より元気になる素材、取ってきましたからね」


ガクガクブルブル…震えが止まらない。魔界にいるときにミカサは俺が元ネフトの夫だと知って強硬手段に出たらしい。嫉妬でミカサの脳もやはりイカれてる、もう実践するつもりだ。


操られても本能までは操られてない。こんな暴虐許されるはずないと思って皆の様子を確認すると間違いない、今反響定位で確認したが誰もミカサが侵入してることに気づいてない。一ヶ所に集まりきっと俺の処遇について話し合ってるに違いない。そしてミカサは大風呂敷を広げる。なんだろうピンクのオーラが漂っているのだが…催淫作用のあるやつだ、調べてたからわかる。あれ、今聖都の獣人で人気の薬の材料になるやつだ(涙)


「前に話しましたよね?次に発情期が来たらって…精力剤はずいぶんあちらはお強いようなので必要ないですよね?」


「お前との子どもなんていらん!美香なんて幻なんだ!ウガガガガ!」


理性はなくても本能はある。命の危機に瀕したときに生物は子孫を残そうとする生殖本能があると昔ドラゴンに教えてもらった(涙)なにぶんただいま理性は魔王によって破壊され現実と夢の区別がつかない状態なんです(涙)しかもさっきまで自分を殺そうと何回もしてたので存分に高まってますよ。生存本能、もう種を保存したいんでしょう…欲情してないもん!


薬の香を焚き始めるとなんとも言えない淫靡な気分にさせられる。淫魔め!俺をたぶらかすきか!性格をのぞけば最高の美人なので迫られたらきっと逆らえないんだよ(涙)


「覚悟はいいですか?私はできてます。初めてですよね?(脱ぎ脱ぎ…)お互いに」


「ひっ避妊だけはぁ(涙)避妊だけは!お願いしますぅ!嫌だよー!童貞は嫌だがパパになりたくない!相手がミカサはやだー(涙)娘なんて欲しくない!」


光悦としたミカサの顔が迫り…流線美って言うのかな彫刻のような身体つき。俺の身体は素直にミカサを求め…愛し合った。最低だ、地上では俺を愛してくれている人たちがなんとか俺を助け出そうと知恵を出し合い。悪夢から救うためにあの手この手を考えてる中だ。横穴から突如現れた猫に性的治療を受けてもうストレスもなにもない。洗脳も失うものは何もなくなってしまった。あれだけ大切に守って幾度となく敵を退けたがとうとう本能の前に陥落だ。


魔王には感謝しなくちゃな…おかげで責任とって嫁と娘ができたよ…すまんみんな。乳繰あってる中俺を助け出すなんてバカみたいだろ。今度こそ俺を気にせず殺されてもいいよ。誰も助けにこないしなー様子見に来た時にはとんびに油揚げかすめ取られた後だった。

皆魂抜け落ちてた、まんまと抜け駆けされて手込めにされていたから。ミカサに溺れて…ネフトはすぐさま婚約の儀式を始めミーメイは俺は腑抜けだからとミカサに強姦を疑い、セントーレは駆け落ちして途中良い雰囲気になって子どもができて安住出来るプランを考え土地を地図上で探し…ユウナは甥っ子の名前を考え始める。シュラたんは「帰ったら婚活だな」と妹に先越されることに危機感を募らせる。全ては混沌の中。そんな狼狽える人をミカサはほくそ笑みながらどうやらもう勝ち誇っている。


「ユウ!ユウ!言ったよね!亡くなった彼女が大事ならこんなことしないよね!縛られてたんだしつまりあれだよね!無理やりだよね!」


「ふっ…」鼻で笑うミカサ


俺の胸ぐらを掴んで揺さぶってたミーメイはきっとミカサを睨み付けた。目から火花が飛び散っている。俺は何にも言えない、きっとあの状態にいたなら誰が誘っても落ちてた気がする。もう何を言っても言い訳にしかならんからな。恐れるものは何もないから夜、不法侵入してきたミカサを我慢できず襲っても許される。意地悪されても100倍返ししても許される。俺より長身で胸もHかIカップはあるそして引き締まったあの身体に黒い艶やかな長髪、猫耳!尻尾!裸エプロンをリクエストしても問題ない間柄になったわけだからな。


「歳上がなによ!姉さん女房なんて尻に敷かれるだけよ!同歳の私がユウは良いに決まってる」


「貧☆乳」


「むきー!発展途上なの!これからだもん!」


「それなら私が勝ってますよ!」


セントーレが自慢の胸を突きだすと…ミカサはさらに鼻で笑う。ミカサは下から上までセントーレを見て勝ち誇って


「下が馬なんてユウが可哀想、性に奔放なケンタウロスなんて危なっかしくて愛人にしても嫁にはもらいたくないでしょう」


「馬じゃない!無礼者め!それに騎士道を重んじユウと同じく貞操を厳格に守るケンタウロスもいるのだ!」


「ドラゴンは一夫一婦性!それにどんな望む姿にも変身出来る妾こそ妻!もともと他人の夫を寝盗るなんて恥をしりなさい!この泥棒猫!」


「バツ②のくせして寝返っても遅いんですよ、もうユウとは深い仲です。元嫁だかなんだか知りませんがほっといてください」


いがみ合う女性たちにもう俺は…


「それにもうお腹の中にユウの子どもがいますですから皆さん。諦めてください」


言い放ちやがったよこの女~

嘘です。ユウは根性なしのむっつりスケベ、たとえ最強の猫耳でも間違いは犯さない。紳士だからそれにヒロインはナウシカアちゃんだもん。

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