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第7話 資料が多すぎる
業務初日
渡された資料の量に驚いた。
まず王国の成り立ちから始まり、魔族との戦いの歴史、他の国との関わりなどまるで長編の小説を読んでいるようだ。
課長は軽快にキーボードを打っているが、鎧がガチャガチャとうるさいし…。
「おつかれさまです。お茶どうぞ」
「ありがとうございます。…黒川さんは向こうの資料に目を通してるんですか?」
黒川さんはキリッとした顔で断言した。
「見てません。」
「はぁ…。少しでも進めるか…。」
とりあえず貰ったお茶を飲む。
「ズズッ…?!苦!辛?!まず!!!なんですかこのお茶?!」
「さぁ…向こうから来たやつなんで、よくわかんないです。」
「あぁモルモル茶だね。舌部分にちょっと魔力を込めるとおいしいよ!」
「魔力…?」
異世界よりも先にこの2人に慣れなければ…。




