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第31話 大振りの木偶の坊
課長が嬉しそうに大剣の手入れをしている。
「それ、倉庫にあった大剣ですね」
「そう。これは私がむこうにいた時からの相棒で、コラム見てたら久しぶりに触りたくなってね」
「資料で出てくるものより少し大きくないですか
?」
資料のグレートソードより一回りは大きい。
「大振りの木偶の坊の異名は伊達じゃないよ!
特注で少しでも当たり安いように大きくしてもらったんだ!」
得意気だがカッコよくない。
「戦いの時、振り回せてたんですか?」
「今でもこんな感じで振れるよ!」
課長が狭い室内で大剣をブンブン振る。
「うわっ!気をつけて下さいよ!」
その時、
「ガチャン!」
机に置いた黒川さんから没収した、封印の壺に当たり地面に落ちた
「「あっ…。」」
割れた壺から黒いモヤが立ち込める。
今回は流石にまずいかも…。




