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第11話 異世界人は動じない
「「「うわあ…。」」」
クール便の蓋を開けると、そこには蓋からドロドロしたものが溢れた壺が見えた。
「…なんですかこれ?めっちゃ漏れてるし、それに…。」
「…アァ…ウゥ…タ…ス…」
呻き声が聞こえる。
「なんだろうね…」
課長も知らない
「あっ!伝書が入ってるね。」
課長が手に取ったのは紙ではなく羊皮紙だった。
「なになに…あぁこの前連絡あった特産物みたい。こっちの感想がほしいって」
まだやる気だったのか。
「とりあえず開けるね。」
壺の蓋を開けると黒いドロドロとした液体の中に顔のような物がちらほら見える。
「食べ物みたいだから、私から食べてみるね」
鎧の面をあげて課長は躊躇なく食べた。
「ゴリ!…コリコリ…。おっ見た目はあれだけどおいしいよ!甘辛で!2人とも食べてみなよ」
「いりません」
黒川さんは即答した。
「じゃあ仕事だと思って…。パク」
バターン!!
口の中に入れた瞬間、味覚がくる前に倒れた。
「あぁ…。やっぱ魔力耐性ないと駄目なやつだったか…。黒川さん本社にやっぱ駄目だってFAX送っといて」
「はい」
意識はなかったはずだが課長の軽い声が聞こえた気がした。
この後、佐藤は1週間寝込んだ。




