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白銀世界
目の前が真っ白になること 真っ先に痕跡をのこしたくなるあの衝動
天は高く太陽は弱りわたしは消えかけるほど興奮する
吐息が診え肌に刺さる空気を肺は受け入れない
深呼吸すること 歩くこと 純白を否定しないこと
等価値は黒い煙のように結晶を考える
キキリ キリ
手首を締め付けるあなたはだれなの
動くものが見当たらず足元は疎ましいくらい光ってみせる
歩かなくては ここから去らなくては 早く 早く
風が吹けば粉舞いあがりわたしの首筋で簡単に溶ける
いつまでも このままで あれば良いのに
わたしの前を歩く誰かに 太陽は一層弱ってゆく