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クタニス帝国
そこの曲がり角で拾ったんだ
才能と可能性は微動だにしない
そこの白い家に誰か住んでるんだ
洗濯物が眩しく光って
ほこりっぽい風も湿度のみこんで
飛行機雲
待って待って 走っているのに
狂想曲 なんて 違い空
伝えて欲しい
ぼくはもう戻らないと
涙ってなに
ああ カーチダンリの 駅に立つ
いつか廊下で拾ったんだ
楽譜と濃闇で満たされた女神
あの黒い椅子に誰か座ってるんだ
分厚い本が夢を語って
消えかけたろうそく命を燃やして
追悼式
歩いて 歩いて 脚があるのに
鎮魂歌 なんて 昴鳥
渡して欲しい
ぼくの持つ全ての花を
傷負って害
ああ クタニス・ティンカー・スウを 抱く
