短いどらむぢよんⅤ
「電光石火」
メカニズム
意識を飛ばすための
見えてしまったのです
記憶を患うのに
裁判長よ
有名な義務
無意味な攻撃
いくらでもよろしいです
いくらでもお受けいたしましょう
人間とは
いかに あついのか
ファンファーレ
自我を淀むための
聴いてしまったのです
心理を回復するのに
身代わりよ
高度な受身
無感動な特権
すきなだけかまいません
すきなだけお与えください
人間とは
いかに おもいのか
「ソラ、もしくは大気圏」
透明な名の有る旅団は
七色の水滴を目からこぼしていた
やんわりの肌雨にぼやぐのは電灯
蒸気を押し巻いてビードロは色褪せて
うす汚れたトランクのほこりで描いた
息の詰まる要求が集う
優しいのは無意識にかぐ
咽返る圧迫を持つ化学薬品だけ