↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/89

第43話 不倫と浮気

第41話を少し修正しました。内容に大きな変更はありません。

 夫side



 妻のスマホの中には、私の知らない妻の姿があった。



 まずは知らない男とのメッセージ。その男は「海星」と言うらしい。


 その男とのメッセージでは、明らかに私の妻が(顔が映っていた)、ハメ撮りをしている動画が何本もあり、外でシているものもあった。


 私は今にでも吐きそうだったが、何とかこらえメッセージの内容を見る。



『明日空いてる? 空いてたらいつものホテル来て』


『分かった。楽しみにしてるね』


『全く、気づかないなんて旦那さんも馬鹿だなぁ』


『夫の悪口は言わないで、もう』


『分かったよ。じゃあ、また明日、イかせてやるよ』



 ………はぁ。


 1番直近の内容がこれだ。


 このメッセージが昨日のものなので、恐らく今日はその男と遊んでいるのだろう。


 今私の中にあるのは、妻に対する冷めた気持ちと、今後の事を考えた憂鬱さだけ。

 妻を愛する気持ちが、一瞬にして冷めてしまった。


 といっても、やはり悲しいし苦しい。



 取り敢えず私はこの画面を撮影し、後日これを弁護士の人や探偵の人に渡した。


 さらにその調査の中で、その「海星」という男と関係のある人物が見えてきた。


 そして、その中の一人、私に協力してくれそうな人物に声を掛けることにした。




 ☆☆☆




 優希side



 あれから数日。


 やはりお金の問題に直面し、1人喫茶店で何とか方法を考えようとしていた時。


 突然後ろから声を掛けられた。



「あの、七瀬優希さんですか?」



 俺が驚いて後ろを向くと、まだ20代の中頃であろう、そこそこ背も高くて顔も整っている男性に声を掛けられた。



「えっと……」


「あ、すいません。突然声を掛けられても困りますよね」


「あの、はい。一応俺が七瀬優希です」


「私は鈴谷健一(すずやけんいち)といいます。

 今日は、私の妻の不倫、そして七瀬さんの幼馴染の事について話に来ました」



 そこだけ声を潜め、その鈴谷さんは言う。


 つまり、あの元幼馴染の鳳と遊園地に居た女性。その旦那さんということだろうか。


 そして、この口振りからして俺を疑っている訳では無いし、恐らくこの人は既に探偵や弁護士に依頼しているのではないだろうか。


 だとしたら、これは俺にとってもいい話だ。



「分かりました。俺も、鈴谷さんが知りたい情報を持っていると思います」


「! …ありがとうございます。ここではアレですので、場所を移しましょう」



 そう言うと、鈴谷さんは俺の分のお代を払って、どこかへ歩き出した。


 鈴谷さんは、「私のことに巻き込んじゃってるんだから、これくらいはどうって事ないよ」と言っていた。




 ☆☆☆




 その後、何故か俺は見たこともないような日本料亭に来ていた。



「あの、ここって…」


「ん? 気に入らなかったかな?」


「いや、そうではなくて、お金とかって…」


「この位どうって事ないさ」


「あ、そうですか…」



 どうやら鈴谷さんは結構なお金持ちらしい。


 ごく一般的な家庭で育った俺は値段の書いていない店に食事に来たことは無い。


 そして、今個室にいるという事は、秘密の話をする為ということだろう。

 よく見るやつだ。



「それでは、本題に入ろう。…最近、妻の様子がおかしくてね。それで不審に思った私は少し調べてみることにしたんだ。

 すると、君の幼馴染の鳳くんと一緒に遊んでいることが分かってね」


「…はい」


「そこから調査を広げていった結果、君たちのことを少し聞いてね。だから君に会いに来たんだ」



 やはり既に調査をしているようである。


 あまり喜ばしいことでは無いが、やはり不倫だった様だ。



「それは、正しいと思います。…俺の事を知っているということは、俺がされた事も聞いていますか?」


「…あぁ、聞いている。知られたくなかったらすまないね」



 そう言って鈴谷さんは申し訳なさそうに目を伏せる。


 俺は特に聞かれて不快感は無いし、寧ろ説明が省けるならそれで構わない。



「いえ、俺は別に構いませんよ。あの後からちょっと感情が薄れたというか、蓋がされているというか。とにかく、俺は気にしていませんから」


「…そうかい。それじゃあ、七瀬くんの知っていることを教えてくれるかい?」


「えぇ。まずーー」



 俺は遊園地で奥さんと思われる人と鳳が一緒にいるところ見たこと、鳳が既に2人の幼馴染(元幼馴染たち)と肉体関係にあると思うことを伝えた。


 すると鈴谷さんは少し腕を組み思案し、こちらを真っ直ぐ見つめる。



「七瀬くん、協力して貰えないかな」


「…と、いうと?」


「君の復讐に協力するということかな。その代わり、七瀬くんが鳳くんを完璧に捨てる、と言えばいいかな。

 彼が誰にも頼れないような状況まで作って欲しい。無論、これは私の個人的な願いであって、七瀬くんが否と言うなら別に強制はしない。情報は上げよう」


「……」



 珍しく(ここまで見た感じ)鈴谷さんは感情をハッキリ表に出し、本心と思われることを言った。


 鳳を捨てる。元々、アイツが、アイツらが確実に苦しむ状況を作り出すつもりだ。


 断る理由は無い。



「約束します。元々そのつもりでしたから」


「…ありがとう。私からの情報も役立ててくれ」



 そう言うと、鈴谷さんは俺に手を差し出してきた。


 俺はその手を取り、この瞬間、俺の復讐がさらに1段階進んだ。



 不倫の方の証拠集めやら何やらは鈴谷さんがやってくれるだろう。


 奥さんの方も、未成年に手を出しているし、鳳だって未成年だが慰謝料請求くらいできる筈だ。


 鈴谷さんなら良い弁護士を知っているだろうから、あの二人は確実に罰を受けるだろう。



 俺は鈴谷さんと連絡先を交換し、鈴谷さんから送られた動画や画像を見て驚いた。


 顔含めてバッチリ写った画像や動画が何枚も。


 証拠はバッチリなようだ。


 取り敢えずそこまで貰ってから俺たちはその料亭を後にする。


 途中頂いた食事がやはり高額で驚いたが、鈴谷さんのお願いを叶えることでこの対価としようと思い、確実にアイツらを追い詰めるために次の行動に移るのだった。

いい協力者が現れましたね。

次話、詩織や那月の方になると思います。


ブックマーク、評価感想よろしくお願いします。


誤字脱字、アドバイスなどよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 細かいですけど、こういうお高い店って、連れに金額が分かるような状態で会計しないっす。
[気になる点] 喫茶店で無駄遣いしながら金策で悩むっておかしくない?
[一言] 旦那が主人公に接触する理由無くねえ? 主人公の方から旦那に接触して浮気を告げて証拠を提供する流れなのかと思ってたけど、旦那は普通に自分で証拠抑えてるし 制裁の為に初対面のガキに協力要請なんて…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。