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第14話 恋バナ

 ☆☆☆


 那月side



 優希くんと石崎くんが買い出しに行った後、残った私たち3人は、特にやることもなかったので少しだけ勉強する事にした。



「はぁー。もう無理。やりたくない」



 数学のワークをやりながら瀬川さんがそう言った。

 まだ1問目なのに、早くない?



「もう少し頑張りましょう。今やらなくても、結局やる事には変わりないんだから。」


「分からないとこあるなら教えるよ?」


「・・・全部わかんない」


「・・・まぁ、とりあえず少しは頑張ってみよ? ね?」


「はい・・・」



 確かに苦手なようだったが、飲み込みは良い方らしい。少しヒントを出したり、やり方を教えるだけで大体の問題は解けていた。



「先輩たち教え方上手いですね! うちのクラスの数学の先生、めちゃめちゃ授業つまんないんですよ。だからいつも寝ちゃって・・・」


「あぁ・・・。何となく誰かは分かった。私が1年の時担当だったけど、その時はクラスの半分は寝るか寝かけてたね」



 そんな先生居るんだ。その先生はその状態でも授業続けるのか・・・。当たらなくてよかったー。



 30分くらい経ったあと、瀬川さんがこんな事を言い出した。



「あの、先輩たちって好きな人いますか?」



 え、これは恋バナってやつ? 私こういうのやった事ないから楽しみ。



「私はいるよ」


「えー! お姉さん好きな人いるんですか? 誰か聞いてもいいですか? ・・・分からないかもしれないけど」


「いや、絶対知ってるよ。だって優希だからね」


「・・・え? 言っちゃダメかもしれないですけど、血繋がってますよね?」



 そうだよね。家族としてってことかな?



「あら、言ってなかったかしら。私と優希って義理の姉弟なのよ。最近分かったのだけど」


「「・・・えー!?」」


「ってことは詩織先輩。優希くんの事異性として好きなんですか?」


「えぇ、そうよ。・・・一緒にお風呂も入ったし、最近は一緒に寝てるしね」


「わー、なんか付き合う前の段階じゃないことしてる。・・・姉弟ならいいのかな? いや、もう高校生だし、ちょっとおかしいか」



 うそ、家族じゃなかったの? しかも一緒にお風呂とか

 ・・・。



「そういう瀬川さんは? 誰か好きな人いるの?」


「はい! 今日も一緒に来てる、翔太なんですけど、最初はイケメンだけど暗いなー、としか思ってなかったんです。でも、優希を通して話すようになったら、意外と話しやすかったし、暗いって印象から変わったんです。

 ・・・それからはよく翔太の事を目で追うようになっちゃって。気付いたら好きになってました。」


「なるほどー。あの子暗かったんだ。今日見た感じそうは見えなかったけど」


「多分優希と一緒にいるうちに少しは良くなったんだと思います。・・・優希のおかげで今翔太と仲良くできてるので、優希には結構感謝してるんです」



 優希くん、やっぱり凄いな。これはあんまり関係ないかもしれないけど。


 ・・・え、なに? どうして2人ともこっち見てるの?



「・・・じゃあ最後に、那月は好きな人いる?」


「い、いやいや、いないですよ!?」


「そっかー、残念」



 どうしよう、咄嗟に否定してしまった。


 ・・・なんか2人がニヤニヤしてる。どうしたんだろう。


 さすがに言えるわけがなかった。だって私の好きな人はーー



「「ただいまー」」



 2人が帰ってきたみたい。

 さすがにこの話はやめて、勉強をしているフリをした。


 その後、詩織先輩が小さな声で、



「みんな、頑張りましょうね」



 と言った。


 どうして「みんな」と言ったのかは分からなかったが、優希くんたちが入ってきたので、それ以上考えるのをやめた。

クリスマスイブとクリスマスに合宿が入ってしまったので、その日は投稿出来ません。よろしくお願いします。次話、昼ごはんくらいだと思います。


誤字脱字、アドバイスなどよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] クリスマスイブの合宿
[一言] クリスマス合宿楽しそうでいいなぁ! 今年はさみしん坊万歳でがんばろっと
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