第14話 恋バナ
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那月side
優希くんと石崎くんが買い出しに行った後、残った私たち3人は、特にやることもなかったので少しだけ勉強する事にした。
「はぁー。もう無理。やりたくない」
数学のワークをやりながら瀬川さんがそう言った。
まだ1問目なのに、早くない?
「もう少し頑張りましょう。今やらなくても、結局やる事には変わりないんだから。」
「分からないとこあるなら教えるよ?」
「・・・全部わかんない」
「・・・まぁ、とりあえず少しは頑張ってみよ? ね?」
「はい・・・」
確かに苦手なようだったが、飲み込みは良い方らしい。少しヒントを出したり、やり方を教えるだけで大体の問題は解けていた。
「先輩たち教え方上手いですね! うちのクラスの数学の先生、めちゃめちゃ授業つまんないんですよ。だからいつも寝ちゃって・・・」
「あぁ・・・。何となく誰かは分かった。私が1年の時担当だったけど、その時はクラスの半分は寝るか寝かけてたね」
そんな先生居るんだ。その先生はその状態でも授業続けるのか・・・。当たらなくてよかったー。
30分くらい経ったあと、瀬川さんがこんな事を言い出した。
「あの、先輩たちって好きな人いますか?」
え、これは恋バナってやつ? 私こういうのやった事ないから楽しみ。
「私はいるよ」
「えー! お姉さん好きな人いるんですか? 誰か聞いてもいいですか? ・・・分からないかもしれないけど」
「いや、絶対知ってるよ。だって優希だからね」
「・・・え? 言っちゃダメかもしれないですけど、血繋がってますよね?」
そうだよね。家族としてってことかな?
「あら、言ってなかったかしら。私と優希って義理の姉弟なのよ。最近分かったのだけど」
「「・・・えー!?」」
「ってことは詩織先輩。優希くんの事異性として好きなんですか?」
「えぇ、そうよ。・・・一緒にお風呂も入ったし、最近は一緒に寝てるしね」
「わー、なんか付き合う前の段階じゃないことしてる。・・・姉弟ならいいのかな? いや、もう高校生だし、ちょっとおかしいか」
うそ、家族じゃなかったの? しかも一緒にお風呂とか
・・・。
「そういう瀬川さんは? 誰か好きな人いるの?」
「はい! 今日も一緒に来てる、翔太なんですけど、最初はイケメンだけど暗いなー、としか思ってなかったんです。でも、優希を通して話すようになったら、意外と話しやすかったし、暗いって印象から変わったんです。
・・・それからはよく翔太の事を目で追うようになっちゃって。気付いたら好きになってました。」
「なるほどー。あの子暗かったんだ。今日見た感じそうは見えなかったけど」
「多分優希と一緒にいるうちに少しは良くなったんだと思います。・・・優希のおかげで今翔太と仲良くできてるので、優希には結構感謝してるんです」
優希くん、やっぱり凄いな。これはあんまり関係ないかもしれないけど。
・・・え、なに? どうして2人ともこっち見てるの?
「・・・じゃあ最後に、那月は好きな人いる?」
「い、いやいや、いないですよ!?」
「そっかー、残念」
どうしよう、咄嗟に否定してしまった。
・・・なんか2人がニヤニヤしてる。どうしたんだろう。
さすがに言えるわけがなかった。だって私の好きな人はーー
「「ただいまー」」
2人が帰ってきたみたい。
さすがにこの話はやめて、勉強をしているフリをした。
その後、詩織先輩が小さな声で、
「みんな、頑張りましょうね」
と言った。
どうして「みんな」と言ったのかは分からなかったが、優希くんたちが入ってきたので、それ以上考えるのをやめた。
クリスマスイブとクリスマスに合宿が入ってしまったので、その日は投稿出来ません。よろしくお願いします。次話、昼ごはんくらいだと思います。
誤字脱字、アドバイスなどよろしくお願いします。




