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興味を持ってくださりありがとうございます。
この小説は、チョコミント青梗菜・ザベスのソロアルバム「宇宙ビィーム」と連動した作品となっております。
「宇宙ビィーム」を聴いていただけるとより楽しめる作品になっておりますので、是非お聴きください。(詳細はあとがきにて)
―――ピッピッピッピ
無機質な音が部屋に響く。
真っ白な壁、真っ白な天井、真っ白なベッド。
ここは、どこだろう。
わたしは、だれだろう。
隣で女の人が、とても冷たい顔をしてこちらを見ている。
なんとなく、お母さんなんだろうと思った。
でも、なんとなく、愛されていない、そんな感じもした。
その隣には、お母さんによく似た、お母さんより少し年上の女性が立っていた。
お母さんと思しき人とは正反対で、とても温かくて安心できる雰囲気の人だった。
私はどうやら、1年程寝ていたらしい。
なぜ寝ていたのかまったく思い出せないけど、頭に巻いた包帯が事の重大さを物語っていた。
お母さんと思しき人は、やっぱりお母さんで、その隣の女性はお母さんのお姉さん、私の伯母にあたる人だった。
「退院したら、私の家にいらっしゃいね」
伯母さんは、私にやさしく微笑みかけた。
お母さんは、私と目を合わそうとしなかった。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回の投稿は12/4(土)です。
ザベスのソロアルバム「宇宙ビィーム」に関する情報はこちらからご覧いただけます。
https://choco-bok.jkjm.jp/zabeth/