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46 “白亜”って「白亜紀」以外で使ったことなかった。

 

 砂漠を越え、川を越え、沼地を抜け、森を抜け――


「ここが、王都……!」


 エルシャード=ヴェルゴスティエイラ神聖連合王国首都に辿り着いたヒジリオ一行。


「長かったわねぇ。着けないんじゃないかと思ったわ」

「ほんまいろいろあったなぁ。ボクがいぃひんかったら、死んでたんちゃう?」

「ともあれ、全員無事についたことを喜ぼう。なぁ、セイリュウ」


 三人が晴れやかに笑う。

 俺は振り返って、三人の顔を見た。全員ぼろぼろの泥だらけだったけど、達成感に満ち溢れた良い表情だ。


 何よりも頼りになる仲間。

 この世界で一番の親友。

 三人がいなかったら、きっと俺はくじけていただろう。


「……ありがとな、三人とも」


 そう言うと、三人はそれぞれ照れたように笑った。


「なによ改まっちゃって。ゴールはまだまだ先よ?」

「せやでセイにぃ! お礼を言うんは早い早い!」


 ばんばんっと俺の背中を叩いたベスターが先に立ち、軽やかに前に出たピットが俺の手を引っ張った。

 隣に並んだハンクスが俺と肩を組んで笑った。


「俺たちの戦いはこれからが本番だぞ、セイリュウ」

「うん。そうだな! ――よーし、行こう!」


 俺たちは揃って走り出した。王都の真ん中にそびえ立つ、大きな白亜の城に向かって――



☆――応援ありがとうございました! 次号、新連載!




「って打ち切るなぁっっ!!」


 叫びながら飛び起きた。


「どしたんセイにぃ、大丈夫か?」

「ああ、うん、平気……」


 窓枠から飛び降りて駆け寄ってきたピットに、近寄るなと手で示す。だって汗がひどいんだ。ベッタベタ。今すぐ着替えたい。

 着替えながら聞く。


「ハンクスとベスターは?」

「ハンにぃは騎士の人に呼ばれて訓練場だかなんだかに行ったで。ベスにぃは『ちょおっと出てくるわ~』てゆうて出てってもうた」

「ふぅん」


 ピットはベスターのところをわざわざ甲高い声にして教えてくれた。


「ピットは何見てたんだ?」

「セイにぃも来てみ。昨日は夜やったから見えへんかったけど、すごいで」


 着替え終わって行ってみる。と、


「おわぁ……!」

「な? すごいやろ」

「うん、すごい!」


 窓の下には雄大な庭園が広がっていた。すっげぇ……元々ない語彙力がさらに消えるほどすごい。生け垣はめっちゃ綺麗に整えられていて、なんだかよく分からん形になってたり、迷路みたく入り組んでる部分もあったりした。巨大な噴水が中央にあって、四隅に小さなものが一つずつあった。どこを見ても綺麗な花が咲いていて、一時間見ていても飽きそうにない。


 さすが白亜の宮殿。大陸一の巨大国家の城。

 つまり俺たちは今、旅の目的地であった王都――エルシャード=ヴェルゴスティエイラ神聖連合王国の中枢にいるのであった。


「これは……やばいな……バエるな……」

「ばえる?」

「あー、なんていうかー……いろんな人に見せびらかしたい、って感じの言葉、かな?」

「へぇ、そうなんや! 覚えとこ!」


 ああ、またいらん言葉を教えてしまった……まぁいっか。



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