茗荷谷 焼肉
焼肉なんてどこで食べても同じ。
そう思う人を連れて行って食べさせたいお店、その2。
今の元号と二つ前の元号に共通している、漢字一文字のお店です。
グルメ系雑誌とかテレビでも何度も紹介されている有名店です。
ぶっちゃけ、ちょっと小汚い。でも換気扇から表に吐き出される脂っぽい空気がとてもいい匂い。
そんなお店です。
ここで普通にカルビやロースを食べるのもいいのですが。
このお店のウリというか、お勧めなのか「タン」です。舌。
不思議ですよね、ぺらっぺらに薄く切られた物なのに、焼いて口に放り込むと溢れんばかりにジューシー。
レモンつけてよし、ネギ塩で食べてよし、ライスを巻いて食べてよし。
ここは友人と二人で行ったのですが、二人でも多すぎるくらいの大皿にどっさりの並みと上タンを注文してしまったのですが、会話もなく黙々と焼いて完食しました。
そしてもう一つ、この店で頼むべきなのが雑炊。
注文すると、土鍋にどっさりの雑炊が来ます。
焼肉食いに来てなんで雑炊? と思うかもしれませんが、非常にあうのです。
酸味と辛味と脂の甘味で一杯の口を、すっきりさせてくれます。
味の濃いものを食べた後に薄味の物を食べてもあんまりわからないはずなんですが……
なんででしょうね。ここの雑炊は旨味がしっかり伝わってきます。けれど味が濃いわけじゃないです。
ビールとカルビで乾杯。
ホルモン焼きながら、カクテキつまんでビールを飲んで。
タンを焼きながらだんだん無言になって。
小腹が満たされたころに雑炊がどっさり来て、やばいかなぁと思いながら食べ始めると、胃がすっきりしてお腹が空いてくるのです。
うまいね、これ旨いね!とはしゃぎながらタンと雑炊をモリモリ食べ、何を追加するか相談する。全身がポカポカと暑くなり、汗をかきながらの追加もつ煮込み。
デザートに冷たいものを食べるころには焼肉を極めた気分になります。