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TAKE TIME WORLD  作者: areafa krain
4/20

第4部

12編

圧倒的な力の差だった。

レベル20になったばかりの私達が

大量の巨大スライムに

(かな)うはずがなかった。


「これじゃ俺が防いで胡桃や

麗華が攻撃してもキリがないな…。

美春もどんどん攻撃魔法と

回復魔法を打ってくれ!」

「お兄ちゃん!今の私達のレベルじゃ

この大量の巨大スライム達を

全滅させることなんて無理だよ…。」

美春も諦めかけている。


(やはり全員瀕死になって

もう一度無双モードを

使うしかないのか…。)

私が提案しようとしたその時、

突然強力な攻撃がいくつも降ってきて、

巨大なスライム達は全滅していった。


(何が起こったの!)

「君達が無双モードを再び

解放する必要は無い。

俺が助けに来たからな。」

謎の男性が私達の前に(たたず)んでいた。

見たことも無い強力な力だった。

片手を振るだけで、巨大なスライムを

一撃で仕留められるし余裕さえ見える。


(このめちゃくちゃ強い人は何者なの…?)

「ふぅ…。一通り片付いたか。

君達、危ない所だったね。

俺が助けに来てなきゃまた

無双モードを使ってたでしょ。」

謎の男性が話し掛けてくる。


「助けてくれてありがとうございます。

貴方は何者なのですか?」

私が尋ねると、

「おっと。自己紹介がまだだったな。

俺の名は時生。時を生きると書くんだ。

俺は過去、現在、未来を行き来する

タイムトラベラーさ。

君達と同じくこの度のモンスター増殖の

原因を調査しつつ、モンスター討伐も

している。」


(異次元の世界を行き来している?

モンスター増殖の原因を調査しつつ、

討伐もしている?タイムトラベラー?)

私の中ではてなが大量に浮かんだ。

聞きたいことは山ほどあった。


「色々、聞きたいことがあるのだけれど

1つずつ聞いていきます。

まず何故私達の街に

モンスターが突然現れたの?」

私は冷静になって1つずつ時生に

質問をしていった。


「それは俺の推測だが、

君達の精霊達が前に

話していたと思うんだけど、

しかし、何らかの原因で時空が(ゆが)んで、

突如、過去・現在・未来に

モンスターが大量発生したらしい。

俺は時空の歪みがどうして発生したかを

調査している。


それにいつもは精霊達は普段は

異次元空間を自由に行き来できるんだ。

しかし、時空の歪みが原因で

異次元の扉が自由に開かなくなっちまった。

俺も未来のこの世界で調査してた所を

閉じ込めれたってわけさ。

そこで、君達がモンスター達に

襲われてたから助けに来たって所だな。」


(やっぱり時空の歪みとやらが

モンスター発生の

原因となってくるのか…。)


「次の質問なのですが、

どうして無双モードの

ことを知っていたんですか?」

「それは俺自身が使っていた能力だからだ。

俺もかつて君達が産まれる前かな。

この街が時空の歪みによってモンスターに

襲われたことがあったんだ。

その時は俺一人しか戦える奴は居なかった。


その時、そこに飛んでる精霊の一人に

お世話になってさ。瀕死になって

もうダメだと思った時に無双モードが

発動して、モンスター達を無事に

全滅させることが出来たのさ。


あれからモンスター達が発生することは

無くなったが、モンスター発生の原因である

時空の歪みが気になって精霊の力で

自由に異次元空間を行き来して、

調査してきたんだ。」


(私達が産まれる前にもモンスターが

発生していたのか…。今回も何らかの理由で

再び時空の歪みが起こってモンスターが

発生していたのかな。)


「大体の事情は分かりました。ところで、

時空の歪みの原因は調査して分かったのですか?」

「長いこと調査来たけど、分かったのは10数年に

一度は時空の歪みが発生すること、時空の歪みの

発生原因は君達がまだ目にしたことの無い

強力なボス級モンスターの発生が関係している

ことぐらいかな。」


「私達が見てきたよりも強いボス級モンスターが

居るんですか!?」思わず私は声を上げていた。

「居るよ。君達が出会ったモンスターはまだまだ

弱い方だ。ボス級モンスターにも中級や幹部

クラス、ラスボス並に強力なモンスターが

居るはずなんだ。」


私は途方に暮れた。今でさえ、こんなに苦戦して

いるのにこれ以上強いモンスターに遭遇して

無事に帰ることが出来る保証は全く無い。

「じゃあ私達はどうすればいいの…?」

美春が不安そうに聞くと、時生は

「簡単なことだ。強くなればいい。君達は

まだレベル20位だろ?俺は既にレベル70を

越している。まだまだ強くなれる可能性は

十分あるのさ。とりあえず未来の世界に

来たんだし、しばらくは異次元の扉も

開きそうにないから、この世界でレベル上げと

能力強化に励むと良い。」


時生のアドバイスは的確だった。

さすが1人で幾度ものピンチを潜り抜けてきた

だけの事はあると思った。

「分かりました。私達はもっと強くなります。」

シンプルだが、それが1番良い対策だった。


「頑張ると良い。俺はもう少しこの世界で

調査に励むとしよう。とりあえずここで

お別れだ。」

時生は颯爽と去っていった。

私達の厳しい戦いはまだまだ続きそうであった。


14編

まずは私達のレベルでも戦えそうな

フィールドの探索と連携プレーの

戦略練りが最優先だった。


フィールドは時生さんに教えて貰った

大体の未来の世界のフィールド情報を

当てにするとして、問題は連携プレーだ。


「皆、これからレベル上げにしても強力な

モンスターと戦うにしても、連携プレーが

必要となって来ると思うんだけど、何か

良いアイデアはある?」

私が尋ねると、

「そうだなー。やっぱり私と麗華が

後ろで攻撃・回復したり、足止めして

胡桃ちゃんとお兄ちゃんが守りながら

戦う感じ?」

「それじゃあ今までと変わりないだろ。

実際それで何度も死にかけてるんだぞ。」

雷太の言うことももっともだ。

「じゃあ雷太は何か良い

アイデアがあるわけ?」


「俺達は今までレベル上げに

(こだわ)ってきたけど、自分の目の前に

見えているウインドウを

見てみろ。スキルやステータスが見えるか?

今までは適当にスキルやステータスを

振ってきたけど、これの見直しと

モンスターがドロップする

レア装備を身に付けるってのはどうだ?」


「確かに雷太の言うことは的を得ているね。

私達に足りなかったのは

レベルだけではなくて、

スキルや能力の振り直し、

装備強化だったんだよ。」

私は雷太の意見に同意する。

「私は回復量とか魔法発動速度を

強化出来るみたい。装備ももう少し

良いのが欲しいよねー。」

「私は状態異常のヒット率のアップとか、

踊りの種類が増えるみたいね。

私もまともで綺麗な装備が欲しいわ。」

2人も納得している様子である。


「今までレベル上げの際に貰えてた

スキルポイントを1度リセットして

皆それぞれ欲しいスキルに

振り直してみて。」

「うーん。私は回復量の増加に重点を置いて、

後は魔法発動速度と攻撃魔法の魔力増加に

当てようっと。」

「私は状態異常のヒット率を上げてっと。

踊りの種類も状態異常だけではなくて、

モンスターに攻撃出来る踊りに

スキルを優先的に振ることにするわ。」

「俺は盾ガード率と物理・魔法ガード率の

アップが最優先だな。残ったスキルは

攻撃に回すとするか。」


(私は…。選択肢が多いんだよな。

どの属性の魔法攻撃に重点を置くか。

攻撃力やクリティカルヒット率も

上げたいしな。バランス良く均等に

スキルを振るかな…。)

とりあえず皆、今持っているスキル振りを

終えたようだ。


「レベルが上がったらまたスキルポイントが

貰えるから、その都度スキル振りをして

強化していこう!

後は装備か…。私達は

今まであんまり装備に

(こだわ)ってこなかったよね。」

「そうだな。俺が持っている装備一覧に

星の数が多いほどレア度が高いみたいだ。

それをMAXまで強化すると、防御力やら

攻撃力が格段に跳ね上がるんだな。」

「レア度が高い装備をドロップする

モンスターってやっぱりたまーに

見る色や姿が少し違う

レアモンスターを倒せばいいのかなぁ。」

「そうね。今まであまり

気にしてこなかったけど

レアモンスターを倒した時はレアアイテムが

手に入ってたわ。

ただレアモンスターの遭遇率は

今まで戦ってきた中で

(ほとん)ど無かったけどね。」


(じゃあやっぱり装備はレアモンスターに

遭遇するまで手当り次第、

モンスターと戦うしか

無いってことか…。)

「皆、面倒かもしれないけど

レベル上げも兼ねて

レアモンスターに遭遇するまで手当り次第、

戦ってみよう。今は装備を揃えるには

それしか方法は無いみたい。」

「了解!」

3人とも同意してくれた。


こうしてレベル上げと装備を整えるために

モンスター討伐を始めたのであった。

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