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俺は、『刺し逃げ屋!』

作者: 七瀬




20XX年 僕の職業は代行でその人の代わりにその相手をナイフで刺して

逃げる仕事をしている。


所謂、『殺し屋だ!』



この時代では、、、拳銃やマシンガンのようなモノは全てなくなったからだ!

一斉に、拳銃やマシンガンなどを持った人たちを取り締まったんだ、、、!


勿論だけど、、、!

薬物や睡眠薬も使ってはいけない!


この時代では、車やバイクもない、、、!

電車も飛行機もヘリコプターも自家用機もないんだ、、、!


長距離の移動は、馬やロバ。

もちろん、携帯もテレビもない、、、!


電波がないんだ、、、!


電気も繋がらない! 

だから、火も燃やせない、、、!


ただし、、、?

【アプロンコット】というモノが代わりのモノとして使われている!


これは! 火も使わず電気も使わず、火の役割もして電気の役割もする!

携帯もテレビもないけど、、、?


この“アプロンコット”のおかげで携帯やテレビの役割もしてくれる優れもの。


このアプロンコットというモノは、、、?

小さな腕時計のようなモノで、通常は時間を刻んでいるが、、、!?

このアプロンコットを付けた人が頭の中で欲しいモノを願えば、願いが叶う。


例えばね、、、?

料理がしたいから、火を使いたいと思えば、、、?

火がボッとついてしまうんだ、、、!



ただ、何でも叶う訳じゃないよ!


先も言ったけど、、、?

拳銃やマシンガン、麻薬のようなモノは、思い浮かべてもムリ!

ただし睡眠薬はその人、個人の体調や調子によって出て来る時もある。




そんな時代に、俺は『刺し逃げ屋』という看板を掲げて仕事をして

いるんだよ、、、!



おっと、、、?

今年最初のお客さんが来たよ。


どうやら、、、? 

中年のオジサンだ! 歳は50歳ぐらいに見えるな~

髪も髭もボサボサで、身なりも汚い。


こう言う男は、仕事に失敗したんだろう、、、!

しかも、、、!?


信頼していた親友にでも騙されたといったところだ、、、!


『どうも~いらっしゃい~! 何がお望みかな、、、?』

『・・・実は、騙されたんだ!』

『えぇ!? 誰にだ?』

『おれが信用していた男にだ、、、!!!』

『依頼は、、、その男を俺に刺してほしいって事だな、、、?』

『あぁ、』

『殺すのはいいが! かなり高いぞ! いいのか、、、?』

『あぁ、幾らする?』

『500と言ったところだが、、、!』

『分かった!』

『明日にでも、金を用意して持って来てくれるか? 話はそこからだ!』

『・・・あぁ、明日だな!』

『明日の朝、9時にここに来い! いいな!』

『・・・分かった。』



そして次の日の朝9時...。


昨日の男が俺のところにまたやってきた!


『昨日、言われた金は持って来たよ!』


【ドサッ】


その男は、袋に入った500万円を机の上に置いた。


『ほーう、500万円用意できたのか、、、? それで話はなんだ、、、?』

『コイツを刺してほしい!』


男はポケットから写真を出して俺に見せた。


『ターゲットはコイツか、、、?』

『あぁ、』

『詳しい事情とやらは聞かないよ! それは問題じゃないからな~!

俺の仕事は【刺し逃げ屋】ただただ、ターゲットを殺すだけだからな!』

『・・・あぁ、後は頼む!』

『任せておけ! 必ず任務を完了させるよ!』

『・・・・・・』

『じゃ~気を付けて帰りな~もうお前さんとも会う事はないけどな~』

『あぁ、頼んだ!』




俺は、あの男から依頼を受けた男をナイフで刺しに行った。


どうやら、、、?

ここが、ターゲットが働いている仕事場らしい。

俺は、その男の帰りを待った、、、!



仕事が終わり、一人で出てきたターゲットの男。

俺は、そいつとの距離を取り後ろを付けて歩いていった...。



そして、、、。

人気がいないところまで来ると、、、?

俺はターゲットに後ろからナイフで刺して逃げようとした時、、、?


『えぇ!? 親父? どうして、、、!?』

『・・・典人、お前、どうして、、、ここに、、、。』

『親父! 死ぬな! 親父! どうして、、、こんな事に、、、!?』

『・・・誰に、頼まれたんだ、、、!』

『松村と言う男だよ!』

『あぁ~そうか! その男は、オレの親友の息子だ! オレが親友を裏切った

為に、息子がオレに復讐してきたのか! しかも、、、!? お前を使って!』

『・・・・・・親父、』

『済まなかった典人!』

『もう、喋るな! 直ぐに病院へ連れて行くから、、、!』

『お前は、自慢のオレの息子だ! ありがとう、、、。』

『オヤジーーーーーーーーーーーーーーーー!!!』



・・・そして親父が亡くなった。


俺に依頼してきた男には、あれっきり1度も会っていない、、、!

これが! あの男の俺への復讐でもあったのだろう、、、。


親父だけではなく、息子である俺も、、、。

どうやら? あのアプロンコットで、一時的に俺が写真で見ていた男と

ターゲットだと思い込んでいた俺の親父をすり替えたらしい...。


俺は、親父を殺してしまった...。


それでも俺は、【刺し逃げ屋】の仕事を辞めない、、、!!!

俺には、これしかないからだ、、、!!!





そして今日も、新しい依頼人が俺に仕事を頼んで行く。


『いらっしゃい! 今日は、何の用だ!!!』

『・・・実は、、、?』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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